助動詞攻略シリーズ① TOEICで役立つ助動詞の意味と用法を例文でマスター! may / might編

TOEIC学習者にとっても大切な文法事項、助動詞。
そんな助動詞の意味と用法を、例文とともに確認する助動詞攻略シリーズ。
第一回の今回は、may / mightの意味と用法を確認していきましょう!

まずは助動詞の復習です。
助動詞の役割。
それは、動詞だけでは表せない意味を付け足すこと。
その名の通り、動詞を助ける言葉です。
なので、助動詞は必ず動詞とセットで、「助動詞+動詞の原形」の形で使われます。

今回はこの便利な助動詞の中でも、mayとmightの意味をしっかり理解するため、
例文と一緒に紹介していきますよ♪

===記事の内容===
1. 助動詞mayの3つの意味
2. may意味その1:「~してもよい」(許可)
3. may意味その2:「~かもしれない」(推量)
4. may意味その3:「~でありますように」(祈願)
5. 助動詞mightの2つの意味
6. might意味その1:mayの過去形
7. might意味その2:「~かもしれない」(推量)
==============

 


 

1. 助動詞mayの3つの意味

助動詞mayには多くの使い方がありますが、
今回はその中で最も頻繁に使われる3つの意味をマスターしましょう。

1つ目は、「~してもよい」という許可を表す使い方。
2つ目は、「~かもしれない」という推量を表す使い方。
3つ目は、「~でありますように」という祈願を表す使い方。

それぞれの使い方について、詳しく見ていきましょう。


 

2. may意味その1:「~してもよい」(許可)

 

The room is ready. You may enter now.
(部屋の準備ができました。入ってよいですよ。)
If you have done your homework, you may watch TV.
(宿題が終わったなら、テレビを見てよいですよ。)

肯定文でのmayは、話し手が相手に許可を与える際に使われます。
つまり上下関係のある関係、例えば親が子に、または教師が生徒に、
「何かをしてもよい/差し支えない」と伝える際に用いる言葉です。

よって、許可とは言っても「~しても構いません」と親切に言いたい場合は、
mayではなく他の表現を使う必要があるので、気をつけましょう。

You may not go home until you finish the task.
(その業務が終わるまで、家に帰ってはいけません。)
You may not take pictures here.
(ここでは写真を撮ってはいけません。)

否定文でのmayは、話し手が相手に不許可を伝える際に使われます。
「~してはいけない」と許可できないことを伝えるため、
肯定文の場合と同様、目上の立場の人が使うことが多いです。

日本語では同じ「してはいけない」ですが、
より強い否定の禁止を表す「~してはいけない」の場合は、must not が使われます。

May I join you for lunch?
(あなたとランチに一緒に行ってもよいですか?)
May I have your name, please?
(お名前を伺ってもよいですか?

疑問文でのmayは、話し手が相手に許可を求める際に使われます。
ここでは上下関係はあまり関係ないのですが、言葉自体に謙虚さが含まれるため、
ビジネスの場面でも丁寧な表現として使うことができます。

ちなみにこの場合、mayをcanに置き換えると、少しカジュアルな印象になりますよ。

では、May I…?と質問された場合は、どう答えればよいでしょうか?

英語の基本ルールに従うと、Yes, you may. や No, you may not.
と答えてしまいたくなるところですが・・・

先にも述べたように、肯定文のmayは、「~してもよい」という上から目線の許可の意味を持つため、
偉そうな答え方になってしまいます。

要注意ですね!

よりフレンドリーな回答をするために、相手や場面に応じて、下記の様な表現を使います。

OKの場合
Yes, you can.
Of course.
Sure.
Go ahead.
Why not?
Certainly.

NGの場合
No, you can’t.
I’m sorry.
I’m afraid not.

 


 

3. may意味その2:「~かもしれない」(推量)

 

You may be right.
(あなた考えは正しいかもしれません。)
I may call you if I need your help.
(あなたの助けが必要になったら、電話をするかもしれません。)

推量の意味で使われるmayは50%と覚えておきましょう!
すなわち、50%程度の確率・可能性であることを伝えたい時に使われます。
「どちらともいえないけど、たぶん…」というニュアンスですね。

This project may not be successful.
(このプロジェクトは成功しないかもしれない。)
She may not make it to the party.
(彼女はパーティに参加できないかもしれない。)

否定文の場合も、同じように50%程度の確率・可能性を表します。

また、推量の意味で使われるmayは、疑問文には使われません。

さらに、「~かもしれない」というと、
今後起こることについて述べるという印象があるかもしれませんが、
mayを使って「~だったかもしれない」と、
過去のことについても述べることができます。

その場合は、「may have + 過去分詞」を使いますよ。
例文を見てみましょう!

She may have said so.
(彼女はそう言ったかもしれません。)

He may have forgotten about it.
(彼はそれを忘れてしまったのかもしれません。)

「助動詞で推量」+「現在完了形」と文法的には少し複雑に感じるかもしれませんが、
助動詞の後には動詞の原形have、
現在完了形はhaveの後に過去分詞、
とそれぞれのルールをしっかり適応すればOKです。


 

4. may意味その3:「~でありますように」(祈願)

 

May you and your family be happy!
(あなたとご家族が幸せでありますように!)
May you have a wonderful day!
(素敵な一日になりますように!:誕生日のメッセージ等で使われる)

フォーマルな形で願望を込めたメッセージを送る際に使われます。
この場合は、常に助動詞が文の始めに来て、その後に主語・動詞が続きます。

他にも様々な表現があるので、
お祝いを伝えたり、成功を祈る気持ちを伝えたりする際に使えるように、
覚えておくと便利ですね。

よりカジュアルに伝えたい時には、
May you…の部分をI hope you will…に置き換えて伝えることができます。

以上でmayの主な意味と用法は終わりです。
長文を読んでいて分からなくなったら、何度もこの記事に立ち返って復習してみてくださいね!


 

5. 助動詞mightの2つの意味

次に、mayと似ていて、使い分けが難しいと思われがちな
mightの意味と使い方を紹介します。

助動詞mightは、主に2つの使い方があります。

1つ目は、mayの過去形として使われること。
2つ目は、mayと同じく「~かもしれない」と推量を表すこと。

それぞれを詳しく見ていきましょう。


 

6. might意味その1:mayの過去形

 

My manager told me that I might go home.
(上司が私に家に帰ってよいと言いました。)
He said that it might snow.
(彼は雪が降るかもしれないと言いました。)

この2つの例文では、文の最初の半分(thatの前)が過去形なので、
後半の文も過去形で表して、時制を一致させています。

このような過去形の文においては、
許可・推量の両方の意味で、mayの過去形としてmightを使うことがあります。

しかし、許可の意味のmayを使ってMay I…?と許可を求めるように、
Might I…?という疑問文で質問をすることはあまりありません。

mightは疑問文では使われないと覚えてしまって問題ないでしょう。


 

7. might意味その2:「~かもしれない」(推量)

 

The meeting might be canceled.
(その会議はキャンセルされるかもしれません。)
We might miss the train.
(私たちは電車に乗り遅れるかもしれません。)

ここで押さえておきたいポイントは、
mayの推量と比べると、mightの方がより可能性・確率が低くなるということです

確率は、
may > might
なんですね♪

よって、より不確実な情報を伝えるとき、
またはより丁寧に控えめな伝え方をしたいときに、mightを使います。

I might not be able to attend the meeting.
(私は会議に出席できないかもしれません。)
You might not need to go there.
(あなたはそこに行く必要はないかもしれません。)

否定文でも、mightを使う事で、mayと比べるとより丁寧な印象を与えることができますよ。

また、推量のmayと同様に、
might have+過去分詞の形で「~だったかもしれない」と過去のことを表すこともできます。

I might have caught a cold.
(私は風邪をひいたかもしれません。)
We might have made a huge mistake.
(私たちは大きな間違いを犯したかもしれません。)

助動詞攻略シリーズ、
第一回のmay / might編は以上です!
助動詞mayとmightについて、
例文を通して意味・ニュアンスの違いをつかむことができましたでしょうか?

今後もシリーズを通して、様々な例文に触れながら、
感覚をつかみ、正しい文脈で助動詞を理解し、使えるようにしていきましょうね!

次回は、助動詞can/ could編をお送りする予定です。
お楽しみに♪

 

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