国連英検特A級合格に向けた勉強方法と練習問題

国連英検特A級

国連英検特A級に挑戦することには大きな意義があります。最難関レベルである特A級に合格すれば、英語力だけでなく国際的な教養や知識も身につけた証明となり、進学や就職で高く評価されます。実際に2007年以降、外務省を通じて国連に派遣されるアソシエート・エキスパート(国際公務員)の選考試験として特A級が活用されており、さらに特A級・A級合格者は予備自衛官補(技能公募)の任用資格が得られるなど、公的な優遇措置も存在します。このように国連英検特A級を目指すことは、英語学習者にとって大きな挑戦であると同時に、それだけの価値とリターンが期待できるのです。

本記事の目的は、国連英検特A級の試験概要と難易度を明らかにし、合格に必要なスキルと効果的な学習法を詳しく解説することです。また、実際の試験形式に近い読解問題や英作文の模擬問題を通じて、読者の皆さんの実践力向上に役立てていただくことを狙っています。特A級合格を目指す受験者はもちろん、指導に当たる先生方やお子さんの受験を支える保護者の方々にも参考になる情報を盛り込んでいます。それでは、国連英検特A級について詳しく見ていきましょう。

2. 国連英検特A級とは?試験概要と難易度

国連英検(正式名称:国際連合公用語英語検定試験)は、日本国際連合協会が主催する英語検定試験です。年に2回実施され、難易度別に特A級、A級B級、C級、D級、E級の6段階があります。このうち**特A級(Superior A)**は最難関レベルで、英検でいえば1級を上回る難易度と言われます。国連英検は名称に「国連」とありますが、国際連合そのものが主催しているわけではなく、日本において国連の後援を受けて実施されている試験です。

試験概要: 国連英検の試験形式は級によって異なりますが、特A級では一次試験と二次試験の2段階構成になっています。一次試験は筆記試験で、マーク式の選択問題(Multiple Choice)と英作文(エッセイライティング)の2セクションがあります。選択問題では長文読解や語彙・文法、時事知識などが問われ、リスニング問題は含まれません。英作文では国際的なテーマに関する意見エッセイを書く形式です。一次試験に合格すると、二次試験として英語での面接試験が行われます。面接ではネイティブの試験官と英語で質疑応答を行い、受験者のスピーキング力や国際的な話題に対する見識が評価されます。

以下に、国連英検の級ごとの試験形式をまとめます。

一次試験(筆記) 二次試験(面接)
特A級 マーク式選択問題+英作文 英語面接あり
A級 マーク式選択問題+英作文 英語面接あり
B級 マーク式選択問題+英作文 (※2005年までは面接あり)
C級~E級 マーク式選択問題のみ なし

難易度: 特A級の難易度は非常に高く、合格率もごくわずかとされています。英検1級に合格できる英語力を持っていても、国連英検特A級ではさらに専門的な国際知識や論述力が要求されるため、一筋縄ではいきません。また、試験問題には時事問題や国際情勢に関する内容が多く含まれるのが大きな特徴で、単に英語ができるだけではなく世界で起きている事への関心や幅広い教養が求められます。したがって特A級は、「英語で国際問題を議論できるレベル」の総合力が必要な試験と言えるでしょう。その分評価も高く、先述のように合格者には公式な優遇措置やキャリア機会も与えられるなど、難易度に見合ったリターンがあります。

3. 合格に必要なスキル(語彙・時事知識・読解・英作文・面接)

国連英検特A級に合格するためには、英語力と国際教養の両面でバランスの取れた高度なスキルが必要です。主に求められる力を以下に整理します。

  • 語彙力(ボキャブラリー):大学上級~大学院レベルの高度な英単語を理解し使いこなす語彙力が求められます。特に国際関係・外交・経済・法律などの分野で使われる専門用語や表現を知っておく必要があります。例えばsanctions(制裁), sustainability(持続可能性), *multilateral(多国間の)*といった単語まで押さえておくと安心です。

  • 時事知識・国際教養:国連英検では時事問題に関する知識が頻出します。国際連合の活動や世界情勢(地政学的な課題、地球環境問題、難民問題、SDGsなど)について日頃から関心を持ち、基本的な知識を習得しておくことが不可欠です。試験では国連憲章や国際機関の役割に関する問題が出題されたり、最新の国際ニュースに絡んだ内容が英語長文のテーマになることがあります。新聞・ニュースで見聞きする内容について、自分なりに背景を調べて理解を深めておきましょう。

  • 読解力:高度な英文読解力も合格の必須要件です。特A級の長文問題では、国際問題を論じた評論記事や外交文書の抜粋など、内容・語彙ともに難易度の高い英文が出題されます。限られた試験時間内に文章の主旨を正確に把握し、細部の内容も読み取る読解力が求められます。一文一文が長く複雑な英文や、皮肉・比喩を交えた文章にも慣れておく必要があります。

  • 英作文力:意見論述型の英作文(エッセイ)を書くスキルが必要です。与えられた国際的なテーマについて、自分の意見を英語で論理的に展開し、説得力のある文章を書く力が問われます。適切な構成(序論・本論・結論)で、語法や文法ミスを極力避けつつ、明確な主張と具体的な例を示すことが重視されます。語彙力・文法力はもちろん、時事知識を踏まえた内容の深さも評価に影響します。

  • 面接(スピーキング)力:二次試験の英語面接では、流暢かつ的確に自分の意見を述べ、質疑に応答するスピーキング力が求められます。ただ英語が話せるだけでなく、礼儀正しさや論理的思考、国際人としての視点も見られます。面接官からは「最近関心のある世界のニュースは?」「将来英語力をどのように活かしたいか?」など幅広い話題について質問される可能性がありますので、日頃から自分の考えを英語で話す練習を積んでおく必要があります。面接では質問に対する適切な受け答えに加え、態度やコミュニケーション能力も重要な評価ポイントになります。

以上のように、国連英検特A級で問われるのは単なる試験テクニックではなく、総合的な英語運用能力と国際的な知見です。次章では、これらのスキルを鍛えるための具体的な勉強方法や対策を詳しく見ていきましょう。

4. 特A級合格に向けた具体的な勉強法(時事英語・国際関係・リスニング対策)

特A級合格には、闇雲に勉強するのではなくポイントを絞った効率的な学習が重要です。ここでは時事英語の学習国際関係の知識習得、そしてリスニング対策という観点から具体的な勉強法を紹介します。日々の学習計画に取り入れて、着実に実力とスコアアップにつなげましょう。

時事英語の学習:ニュースで語彙力と読解力を強化

国連英検特A級では時事的なトピックが多く出題されるため、日頃から英字新聞やニュースサイトの記事を読む習慣をつけましょう。例えば『ジャパンタイムズ』や『朝日新聞デジタル(英語版)』、『BBC』『CNN』などの国際ニュースを毎日読み、世界の動きを英語で把握する練習をします。記事を読む際には以下のポイントに留意すると効果的です。

  • 未知語彙のチェックと蓄積:記事中で知らない単語や表現が出てきたら都度チェックし、意味を調べてボキャブラリー帳にメモします。外交・経済用語など頻出の専門用語は繰り返し出てくるので、自然に覚えられるでしょう。語彙力強化はそのまま読解力と英作文力の底上げに直結します。

  • 要旨把握と要約練習:各記事を読んだら内容を日本語または英語で簡潔に要約してみましょう。要旨をつかむ練習を繰り返すことで、長文読解でも文章の論旨展開が素早く把握できるようになります。要約を英語で書いてみると英作文力の訓練にもなります。

  • 社説やオピニオンに挑戦:ニュース記事に慣れてきたら、難易度の高い英字紙の社説(Editorial)やオピニオン記事にも挑戦してください。筆者の主張とその根拠を読み解く練習は、試験の長文読解と英作文で求められる批判的思考力の養成につながります。

また、ニュース音声を活用するのもおすすめです。文章を読んだ後に同じニュースをポッドキャストやニュース動画で視聴すると、リスニングと読解の両方に慣れることができます。時事英語の学習を通じて、語彙力・読解力・時事知識を同時に強化しましょう。

国際関係の知識習得:国連と世界情勢を深く理解

特A級では国際連合に関する知識や国際情勢の理解が合否を左右します。対策として、国連や国際関係の基礎知識を体系的に学ぶことが重要です。以下のようなリソースを活用して知見を広げましょう。

  • 国連協会発行の公式ガイドブック:特A級・A級受験者には『新わかりやすい国連の活動と世界』(日本国際連合協会)という国連ガイドブックを読むことが推奨されています。国連の組織や活動内容、国連憲章の基本、世界の主要な課題について平易に解説された一冊です。まずはこのような公式資料で国連の全体像を把握しましょう。

  • 世界の時事問題に関する解説書・白書:地政学や国際経済、環境問題など各分野の国際情勢をまとめた書籍や政府・国際機関の白書も有用です。例えば「SDGsレポート」や「外交青書」などを読めば、最新の課題と各国の取り組みを知ることができます。試験では背景知識があるだけで英文の理解度が格段に上がるため、主要トピック(安全保障、経済協力、人権問題など)の基礎知識は押さえておきたいところです。

  • ニュース以外の英文リソース:国連や各国政府の公式サイトに掲載されている情報も貴重です。United Nations News(国連ニュース)や各種国際NGOの英文記事などにも目を通し、多角的な視点を養いましょう。興味があるテーマについて英語で調べ、関連する専門用語や議論の論点を理解しておくと、試験の英文を読む際にも内容がすっと頭に入ります。

Tip: 国際会議のスピーチを読む
国連総会などで各国代表が行ったスピーチ原稿は国連公式サイトで公開されています。例えば気候変動や紛争問題に関する演説文を読むと、生の国際政治の議論に触れることができます。高度な英文に慣れると同時に時事知識も増えるので、一石二鳥の素材として活用してみましょう。

リスニング対策と総合的な英語力向上

特A級ではリスニング問題自体は出題されませんが、英語の総合力を伸ばす上でリスニング練習も欠かせません。特に二次試験の面接では、試験官の質問を正確に聞き取り即座に回答する力が求められますし、リスニング力向上は発音やスピーキング力の向上にもつながります。

  • 国際ニュースのリスニング:BBC WorldやCNN, NPRなどの国際ニュースを音声で聞く習慣をつけましょう。映像ニュースに頼らず耳だけで内容を追う訓練をすることで、リスニング力が飛躍的にアップします。最初はスピードが速く感じますが、毎日続けることで徐々に聞き取れるフレーズが増えていきます。

  • シャドーイングと要約:リスニング素材としてニュースやTEDトーク等を用い、シャドーイング(聞こえた英語をすぐ後に続けて真似る)を行うと発音やイントネーションの矯正に効果的です。その上で内容を自分なりに英語でまとめてみると、リスニング内容の理解度チェックにもなります。これはスピーキングと即興表現力の訓練にもなるため一石三鳥です。

  • 模擬面接でスピーキング練習:リスニング対策と並行して、面接試験を見据えたスピーキング練習も重ねましょう。過去に特A級を受験した人の体験談などを参考に、聞かれそうな質問を予想して自分なりの回答を準備し、英語で話す練習をします。可能であれば英語講師や英語が堪能な友人と模擬面接を行い、質問に対して適切に答えるトレーニングを積むと本番で落ち着いて対応できます。

Tip: リスニング教材を賢く活用
ニュース以外にも、自分の興味のあるジャンルの英語音声教材を積極的に活用しましょう。例えば国際情勢を議論するポッドキャストや、歴史・文化を学べる英語音声講座などを通勤通学時間に聞けば、楽しみながら英語の耳を鍛えられます。継続しやすい素材を見つけて、毎日の習慣に組み込むことがポイントです。

5. 練習問題:読解問題・英作文の模擬問題と模範解答

ここでは、国連英検特A級の一次試験を想定した読解問題英作文問題の模擬問題を出題します。実際の試験に近い形式で練習し、自分の実力を試してみましょう。問題に取り組んだ後に、模範解答と解説を確認して理解を深めてください。

読解模擬問題

次の英文を読み、後の設問に答えなさい。

Climate change has become a defining issue of our time, requiring coordinated efforts from the international community. In recent years, the United Nations has taken a leading role in facilitating global agreements such as the Paris Agreement, aiming to limit the rise in global temperatures. However, significant challenges remain. Many developing countries, while increasingly vulnerable to climate impacts, struggle to implement sustainable policies due to limited resources. Meanwhile, some developed nations have been slow to reduce greenhouse gas emissions, often due to domestic political pressures or economic concerns. The urgency of the situation calls for not only government action but also grassroots initiatives and private sector innovation. The UN continues to urge member states to strengthen their commitments, warning that without united action, climate change could exacerbate issues like food insecurity, displacement of populations, and natural disasters. The effectiveness of the international response in the coming decade will determine whether we can avert the most catastrophic consequences of a warming planet.

設問

  1. What is the main idea of the above passage?
    A. To describe the content of the Paris Agreement on climate change.
    B. To explain why developing countries are solely responsible for climate change.
    C. To discuss the United Nations’ role and challenges in addressing climate change.
    D. To argue that economic growth is more important than climate action.

  2. According to the passage, which of the following is mentioned as a challenge in combating climate change?
    A. Lack of any international agreements.
    B. Developing countries’ difficulty in implementing policies.
    C. Complete absence of grassroots initiatives.
    D. The UN’s refusal to involve the private sector.

  3. The author implies that in the coming decade, the success in fighting climate change will depend on:
    A. unified global action by various actors.
    B. individual efforts by a few countries.
    C. abandoning economic development.
    D. waiting for catastrophic consequences to spur action.

読解問題・模範解答と解説

  1. 正解:C
    解説: パッセージ全体の主題は「国連が主導する気候変動対策とその課題」について述べている点です。Aの「パリ協定の内容の記述」やBの「発展途上国が唯一の責任者」という内容、Dの「経済成長が気候対策より重要」という主張は文章の趣旨と異なります。Cが述べているように、文章は「国連の役割と課題」に焦点を当てており、気候変動に対する国際社会の取り組みと困難について論じています。

  2. 正解:B
    解説: 質問は「気候変動対策における課題として言及されていること」を尋ねています。本文中には「多くの発展途上国が限られた資源のため持続可能な政策の実行に苦労している」旨の記述があり、これが選択肢Bに該当します。A(国際協定の欠如)は、実際にはパリ協定といった取り組みがあるので誤り。C(草の根の取り組みの完全な不在)も本文では「草の根の取り組みも必要」と述べているので不正解です。D(国連が民間セクターを関与させるのを拒否)は本文にそのような記述はなく誤りです。

  3. 正解:A
    解説: 最後の文で筆者は「今後10年での国際的対応の有効性が…最も壊滅的な結果を避けられるかを決定する」と述べています。つまり、今後の気候変動対策の成否は**各主体が結束した行動(united action)**にかかっていることを示唆しています。これは選択肢Aの「様々な関係者による統一された世界的行動」に該当します。Bの「一部の国の個別努力」やC「経済発展の放棄」、D「破局的結果が起きるまで待つ」は、いずれも筆者の言及や意図とは異なります。

英作文模擬問題

問題: 次の設問に対し、150~200語程度の英語であなたの意見を述べなさい。

“In your opinion, what role should the international community play in addressing climate change, and why?”
(気候変動に対処する上で、国際社会はどのような役割を果たすべきであり、それはなぜだと思いますか。あなたの意見を述べなさい。)

模範解答(例):

Climate change is a global problem that requires a coordinated international response. In my view, the international community — primarily through organizations like the United Nations — should play a leading role in facilitating cooperation and setting enforceable standards to combat climate change. First, international bodies can provide a platform for countries to share technologies and strategies, ensuring that even resource-limited nations can implement sustainable solutions. This collaborative approach is crucial because climate change does not respect national borders; emissions from one country affect the whole planet. Second, the international community should establish and enforce agreements such as stricter emissions targets under frameworks like the Paris Agreement. When nations are held accountable to clear, common goals, it creates pressure to act responsibly and fairly. Lastly, global institutions can help fund and support climate adaptation projects in vulnerable countries, promoting equity in climate action. In summary, by uniting countries, setting collective targets, and supporting those in need, the international community can significantly amplify efforts to mitigate climate change. (183語)

解説:
上記の模範解答は、「国際社会の果たすべき役割」を問う設問に対し、三つのポイントに絞って意見を述べています。序盤で主張を明確に述べ(国際社会が主導的役割を果たすべきという意見)、次にその理由を段落構成で整理しています。

  • 内容面: 国境を越える問題である気候変動には各国の協調が不可欠であること、国際的な基準や目標の設定・履行が重要であること、途上国支援を含め公正な対策が求められること、という論点を挙げています。国連やパリ協定など具体的なキーワードにも触れ、時事知識を盛り込んでいる点が高評価につながります。

  • 構成面: 序論・本論・結論の構成がはっきりしています。まず自分の意見を述べ(序論)、その後にFirst, Second, Lastlyと順序立てて具体例を挙げながら論じ(本論)、最後にまとめの文で締めくくっています(結論)。段落展開が論理的で読みやすく、説得力があります。

  • 言語面: 語彙・表現は特A級にふさわしいアカデミックなものを用いつつ、文法的にも正確です。例えば coordinated international response(国際的に調整された対応)、enforceable standards(強制力のある基準)、held accountable(責任を問われる)など適切なコロケーションを使っています。また長すぎる冗長な文は避け、繋がりの良い複数の文に分けて論旨を展開しており、読み手に明確に伝わります。

受験者が英作文を書く際は、自分の意見に説得力を持たせるために具体的な根拠や例を挙げることが大切です。また、模範解答のように適切な接続詞で段落内外の論理をつなげ、英語らしい表現を積極的に用いるよう心がけましょう。書いた後は文法ミスや語法の誤りがないかチェックし、推敲する習慣を持つとより一層完成度の高い英作文になります。

6. Tips:スコアアップと本番力を養う習慣と工夫

最後に、国連英検特A級で実力を最大限発揮し、スコアアップにつなげるためのポイントや日頃の習慣づけについていくつかTipsを紹介します。本番で緊張せず実力を出し切るためにも、ぜひ参考にしてください。

  • 毎日の英語入力とアウトプット習慣:スコアアップの秘訣は地道な積み重ねです。日々英語のインプット(読む・聞く)とアウトプット(書く・話す)をバランス良く行いましょう。例えば「朝は国際ニュースを英語で読む」「夜にその話題について英語日記を書く」「週末はオンライン英会話で時事問題について話す」など、ルーティン化した練習が効果的です。毎日の小さな習慣が本番での大きな自信に繋がります。

  • タイムマネジメントの訓練:一次試験では限られた時間内に長文読解と英作文をこなす必要があります。過去問や模擬問題を使って、時間を計りながら解く練習を重ねましょう。読解にかける時間配分や、英作文に充てる時間(アイデア出し→執筆→見直し)をあらかじめ決めて練習し、時間感覚を身につけておくと本番でも焦らず実力を発揮できます。

  • 過去問題・対策書の活用:公式には過去問題集が多く出回っていない国連英検ですが、市販の対策書や問題集が販売されています。例えば『国連英検特A級・A級対策』などの書籍には、模擬問題や解説が掲載されており有用です。入手できる問題は繰り返し解いて出題傾向に慣れましょう。また、自分の弱点分野(語彙なのか内容理解なのか)を分析し、重点的に補強することで効率的にスコアアップが図れます。

  • 模擬面接・スピーチ練習:二次試験対策として、本番さながらの模擬面接を経験しておくことを強くおすすめします。英語講師や友人に協力してもらい、面接形式で質疑応答の練習をしましょう。事前に回答を用意していない質問を投げかけてもらうことで、咄嗟の対応力が養われます。また、自分の回答内容を録音・録画して見直すと、癖や改善点に気付くことができます。面接は内容だけでなく話し方や所作も評価されるため、笑顔でハキハキ答える練習も忘れずに。本番力(ぶっつけ本番で力を発揮する能力)はこのような場数を踏むことで磨かれます。

  • 体調管理とメンタルケア:どんなに準備を重ねても、本番当日に体調不良では実力を出せません。試験直前は睡眠や栄養をしっかり取り、万全のコンディションで臨みましょう。また、緊張を和らげるためにルーティンを作るのも有効です(試験当日の朝に軽いストレッチをする、深呼吸をする等)。試験会場では他の受験者の様子が気になるかもしれませんが、自分は自分と割り切り、平常心を保つメンタルコントロールも大切です。リラックスして試験に向かえるよう、自信を持って準備を積んでおきましょう。

Tip: 継続することが最大の近道
特A級レベルの実力は一朝一夕には身につきませんが、逆に言えば日々の継続こそが合格への最短ルートです。たとえ途中で伸び悩むことがあっても、小さな達成(単語が30個新しく覚えられた、模擬試験の得点が上がった等)を積み重ねてモチベーションを維持してください。継続することでしか得られない総合力こそが、難関試験合格の鍵となります。

7. まとめ:合格への最短ルートと継続の大切さ

国連英検特A級合格に向けた勉強方法と練習問題を紹介してきました。特A級は非常にハイレベルな試験ですが、本記事で述べたように必要なスキルを把握し、的確な対策を積み重ねていけば必ず合格に近づけます。 最短ルートは派手な裏技ではなく、地道な努力の積み重ねによる実力養成です。

試験概要の理解から始まり、語彙力・読解力・英作文力・面接力といった各スキルをバランスよく磨いていくことで、着実に合格への力が身についていきます。時事英語の学習や国際関係の知識習得によって背景知識を豊かにし、練習問題や模擬試験で弱点を補強する学習プロセスは、遠回りのように見えて合格への王道です。そして何より重要なのは継続することです。一日一日の学習の積み重ねが、大きな自信と本番力となって返ってきます。

難関であるからこそ、合格を勝ち取ったときの喜びも大きく、今後の人生において貴重な財産となるでしょう。ぜひ諦めずに挑戦を続けてください。国連英検特A級合格という目標に向けて培った英語力と国際感覚は、試験以上に皆さん自身の未来を拓く武器になるはずです。継続的な努力を惜しまず、最短ルートを着実に歩んでいきましょう。合格への健闘を祈っています!

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