動詞や名詞は分かるけど、「動名詞って何?」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、この動名詞が何かということを下記の3点に焦点を当ててお伝えします。
① 動名詞の品詞
② 動名詞の役割(目的語と主語)
③ 動名詞を伴う動詞
① 動名詞の品詞
まずは動名詞の品詞についてです。
下記の例文をご覧ください。
I like playing soccer.
(私はサッカーをすることが好きです。)
playingは動名詞で、意味は「~すること」と訳すことが多いです。
形は動詞に見え、元々は動詞ですが、今は「動名詞」と言う名詞になっています。
この場合、likeの目的語として用いられています。
ちなみに、I am playing soccer.という文でも、この動名詞と同じplayingを使っています。
しかし、これは現在分詞(形容詞の扱い)で、動名詞とは異なるので、注意しましょう。
※ただし、重要な事は、文の形を覚えてすぐに文が出る様にすることです。
② 動名詞の役割(目的語と主語)
次は動名詞の役割です。どのようなものを表す時に動名詞を使うかという点です。
動名詞は目的語、または主語として使う事が出来ます。
<目的語として使う場合>
1.I stopped buying the magazine.
(私はその雑誌を買う事(習慣)をやめました。)
2.I love watching Japanese movies.
(私は邦画を観ることが好きです。)
→ 1のbuyingは、stopの目的語で、2のwatchingは、loveの目的語です。
また、動名詞は動詞ではありませんが、後に名詞が続く場合には、他動詞または自動詞の形をとります。
下記の説明をご覧ください。
上記の例文1と2のbuyとwatchは、元々他動詞として使われていた単語なので、
1の場合、buyingは、「何を買うこと?」⇒「雑誌を買うこと」⇒ buying the magazine、
2の場合、watchingは、「何を観ること?」⇒「邦画を観ること」⇒ watching Japanese moviesとなります。
I like listening to pop music.では、listenは元々自動詞なので、
toを接着剤役として入れてからpop musicを置きます。
<主語として使う場合>
動名詞を主語の位置に入れて、主語として使う事が出来ます。
「この問題は難しい」と伝える文はThis problem is difficult.です。
「この問題を解く事は難しい」と伝える場合には、主語のThis problemの部分を
動名詞で置き換えて、Solving this problem is difficult.とする事が出来ます。
③ 動名詞を伴う動詞
動詞には、目的語として名詞以外に動名詞のみを伴うことができるものがあります。
これらの動詞を覚える事によって文が作り易くなります。
覚え方の一つとして下記があります。
塾で覚えた方も多いのではないでしょうか?
MEGAFEPS
M : mind / miss E : enjoy / escape / excuse G : give up A : avoid / admit / advise / appreciate F : finish E : enjoy / escape / excuse P : put off / postpone / practice / permit S : suggest |
いくつかの単語を使った例文を見てみましょう。
◯ I enjoy making breakfast in the morning.
(私は毎朝朝食を作ることを楽しんでいます。)
× I enjoy to make breakfast in the morning.
◯ Tom finished packing for his trip home.
(トムは帰省のための荷造りを終えました。)
× Tom finished to pack for his trip home.
◯ They always practice singing in the park.
(彼らはいつも公園で歌の練習をします。)
× They always practice to sing in the park.
いかがでしたか?
動名詞がいまいち分からなかったという方も、これで動名詞の役割が理解できたのではないでしょうか。
大切なことは、文法を理解した上で、それを少しずつ使えるようにすることです。