今回は、to不定詞を見ていきます。
「to不定詞はちょっと苦手!」という方は多いですが、今回お伝えする3つの用法を理解していただくことで、そこまで難しくないということを理解していただけます。
それでは早速、不定詞の3つの用法を確認してみましょう!
1) 不定詞の3つの用法
不定詞を学習する際に、まず覚えるべき事は、どの様に不定詞を使うかです。
不定詞には色々な使い方がありますが、最初に基本の3つの用法を覚えましょう。
用法は下記の3つです。
① 名詞的用法
② 形容詞的用法
③ 副詞的用法
冒頭でお伝えした通り、to不定詞は日本人が苦手とする文法の1つに挙げられる事が多い文法事項ですが、
名詞・形容詞・副詞の役割を持っていると考えると、実はそこまで難しくありません。
では1つずつ確認してみましょう。
① 名詞的用法
I want a car.
(私は車が欲しいです。)
この文では、wantが他動詞で、a carがその目的語=名詞です。
では、「私は車を買いたい」と言う場合はどうなるでしょうか。
I want to buy a car. が正解です。
この文でもwantが他動詞である事に変わりはありません。
よって、その後には目的語を伴う事になり、to buy a carが入ります。
これはto buy a carで、「車を買うこと」(~すること)を意味する名詞的な
使い方となります。これがto不定詞の名詞的用法と言います。
他にも名詞は主語として使う事が出来ますが、to不定詞も同じように、主語として
使う事が出来ます。
To drink with my friends is always fun.
(友達と飲む事は、いつも楽しい。)
ここではto drink with my friendsが主語になっています。
この様に、文法上ではこの形でto不定詞が主語になる事があります。
ただ、実際の会話では、あまりこの形を聞く事はありません。
不定詞で始めるよりも、It’s always fun to drink with my friends. の方が自然に聞こえます。
このitは形式主語のitで、本当の主語がto drink with my friendsに変わりはありません。このitはある意味、影武者のような存在ですね。
② 形容詞的用法
2つ目の用法は、形容詞的用法です。
形容詞的用法としてto不定詞を使う場合、名詞を形容し、「~するための」という意味になります。
一般的に「形容詞」という言うと、下記のような形が思いつくのではないでしょうか?
I bought a big TV set.
(私は大きなテレビを買いました。)
しかし、to不定詞を使って形容詞の役割をさせる事もあります。
I bought a big TV set to watch the World Cup.
(私は、ワールドカップを観るための大きなテレビを買いました。)
この様に、to不定詞を形容詞として扱う場合、修飾する名詞(この文ではTV)の後に付けます。
名詞の後で使って、その名詞を修飾する場合、それはto不定詞の形容詞的用法だと覚えておきましょう。
③ 副詞的用法
3つ目の用法は、副詞的用法です。
副詞は名詞以外を修飾するため、to不定詞を副詞的用法として使う場合にも、
「感情の原因」、「条件」、「結果」を表す等、様々な使い方があります。
しかし、代表的で一番分かり易く、一番多く使う方法として「目的」があります。
今回はまずこれをしっかりと覚えましょう。
下記が動詞を修飾した場合の副詞です。
I wake up early every Sunday.
(私は毎週日曜日に、早く起きます。)
今度はto不定詞を見てみましょう。
We went to France to see the Eiffel Tower.
(エッフェル塔を見るために、フランスへ行った。)
この様に、to不定詞が動詞を修飾する場合には、「~するために」と言う意味になります。
以上の通り、to不定詞の使い方として、上記の3つの用法があります。
しかし、素早く話せるようにする為には、「どの用法で、〇〇だから。。。」と用法に捉われすぎずに、例文を多く見ること・作ることで形に慣れ、自然に文を言える様にする事が理想です。
それまで、とにかく素振りをする様に、繰り返しto不定詞の文を音読しましょう。
2) to不定詞を伴う動詞
to不定詞は「未来性」を伴う事が多いため、未来の方向を指している動詞と一緒に使う傾向にあります。
下記がto不定詞のみを「~すること」と言う意味で目的語に伴う動詞の例です。
いかがでしたか?
to不定詞を理解するには、まずto不定詞の3つの用法、そしてどういった動詞とto不定詞を使うか覚えましょう。
この基本を覚え、少しずつ使うことで、to不定詞も自然に使えるようになります。