不定詞の兄弟といわれている動名詞。
今回はそんな動名詞について学んでいきましょう。
====記事の内容====
1. 動名詞の本質と名詞の復習
2. 動名詞の形と意味
3. 不定詞との使い分け
4. 覚えておきたい4つの表現
5. まとめ
================
1. 動名詞の本質と名詞の復習
動名詞とは動詞にingをつけた形で、「〜すること」という意味になります。
以前ご紹介した不定詞の名詞的用法では、
to +動詞の原形の形で「〜すること」という名詞の意味になりましたね。
この2つはいわば兄弟。
動名詞はその名の通り、名詞の意味を持ちますから、
名詞ができることは、全てこの動名詞もすることができます。
名詞ができること、すなわち名詞の役割は何でしょうか。
こちらを見てください。
S V
S V O
S V C
S V O C
S V O O
これは英語のフレームワーク、5文型ですが、このうちのオレンジ色になっているところ、
ここには全て名詞が入ることができます。
すなわち、「S:主語」「O:目的語」「C:補語」の部分には名詞が入ることができるんですね。
動名詞でも同様に、この3つの役割を担うことができます。
2. 動名詞の形と意味
動名詞の形ですが、単純です。
動詞+ing
動詞をing形にすれば完成です。
意味は「〜すること」
不定詞の名詞的用法と同じで、「何を」「何が」の部分の情報を動名詞が補います。
Watching movies is my hobby.
訳) 映画を見ることが私の趣味です。
Watching「見ること」が動名詞ですね。
何が趣味?
→(映画を)見ること
というように、「何を」「何が」の部分の情報を動名詞が補っていますね。
3. 不定詞との使い分け
動名詞覚えておきたい大切なポイントは不定詞との使い分けです。
注意が必要な箇所は2つありますよ。
1.前置詞の目的語
2.動詞の目的語
<1.前置詞の目的語>
まず1つ目、前置詞の目的語の位置に来る場合は、不定詞は使えません。
動名詞のみ使うことができます。
I’m good at swimming.
訳) 泳ぐことが得意です。
前置詞 at の直後に注目しましょう。swimmingとなっていますね。
to swimという不定詞の形はとれないことに注意しましょう。
<2.動詞の目的語>
動詞の目的語になる場合には、
①動名詞のみ可
②不定詞のみ可
の2パターンがあります。
① 動名詞のみ可
finish「〜を終える」
stop「〜をやめる」
mind「気にする」
など
これらの動詞の頭文字をとってmegafeps(メガフェプス)という語呂で覚えた方も多いのではないでしょうか。
Megafeps一覧
M: mind「気にする」
E: enjoy「楽しむ」
G: give up「あきらめる」
A: avoid「避ける」
F: finish「終える」
E: escape「逃れる」
P: practice「練習する」
S: stop「やめる」
他にもmissやimagine といった語も目的語には動名詞しかくることができません。
しかし、そんなに欲張る必要はありません。
まずは megafeps を完璧にマスターして、その後に少しずつ他の動詞も覚えていきましょう。
② 不定詞のみ可
want「〜したい」
hope「望む」
decide「決める」
など
これらの動詞に共通するのは、
未来に向かって「〜したい」「〜しよう」というイメージです。
I want to be a guitarist.
訳) 私はギタリストになりたい。
動詞want の直後、 to be という不定詞の形になっていますね。
Want to beingという形にはできません。
4. 覚えておきたい4つの表現
ここでは、覚えておきたい動名詞の表現をご紹介します。
1.be fond of doing「〜することが好きだ」
She is fond of listening to the music.
訳) 彼女は音楽を聞くのが好きだ。
2.How[What] about doing? 「〜するのはどうですか」
How about dancing?
訳) 踊りませんか。
3.look forward to doing「〜するのを楽しみに待つ」
I’m looking forward to singing with you again.
訳) 私は、もう一度あなたと歌うことを楽しみにしています。
4. without doing「〜しないで」
He left the meeting without saying goodbye.
訳) 彼はさよならを言わずに、会議をあとにした。
5. まとめ
いかがでしたか。
動名詞は動詞にingをつけることで、
「〜すること」という名詞的な意味になります。
また、不定詞との使い分けが重要でした。
megafepsが頭文字の動詞は、目的語に動名詞を取ることしかできず、
未来に向かって「〜したい」「〜しよう」というイメージの動詞は、
目的語に不定詞をとることしかできませんでしたね。