不定詞は「情報を付け足すイメージ」で攻略すべし!

不定詞は「情報を付け足すイメージ」を理解することで、素早くマスターすることができます。
 
そこで今回は3つの用法を説明しながら、「情報を付け足すイメージ」を理解していきましょう。
 

 
====記事の内容====
1. なぜ不定詞と呼ぶの?まずは本質を理解しよう
2. 不定詞の3つの用法
3. まとめ
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1. なぜ不定詞と呼ぶの?まずは本質を理解しよう

不定詞は「to+動詞の原形」で「〜すること」や「〜するために」と表します。
 
中学英語の中でも多くの人にとって馴染み深い英文法なのですが、
なぜ「不定詞」と呼ばれているかについては、あまり知られていません。
 

例文1)  I want  to  see  you.
例文2)  She  wants  to  see  you.
例文3)  They  wanted  to  see  you.

 
例文1~3はぞれぞれ「あなたに会いたい」という文ですが、主語や時制に応じて動詞のwantが変化していますね。
Sheの場合は三人称単数現在形なので、動詞にsがつき、theyの場合は、動詞が過去形になっています。
 
しかし、「to+動詞の原形」部分、すなわちto seeの部分は一切変化していませんね。
 
 
「不定詞」は 英語でinfinitive と呼びます。
finite (限定されている)という形容詞にinという「否定」の接頭語がつくことで「限定されない」という意味になります。
 
例文1~3からわかるように、不定詞の部分は、どんな条件下でもsがついたり、過去形になったりしない。
すなわち、「限定されていない」「形が影響を受けていない」ですね。
 
このことから不定詞と呼ばれます。
 
 
簡単に言えば、「こうなった場合はこう」という定めがなく、常に「to+動詞の原形」である。
と覚えておけばOKです。
 
また、これから3つの用法にも触れていきますが、全体に共通するイメージは「情報を付け足す感覚」です。
 
 


2. 不定詞の3つの用法

 

名詞的用法「〜すること」

副詞的用法「〜するために」

形容詞的用法「〜するための(名詞)」

 
不定詞には3つの用法があります。
「○○的用法」と書いてあるので難しく考えがちですが、
 
名詞の代わりになったり、副詞の代わりになったりする、というだけです。
 
「これは副詞的用法だ」「これは名詞的用法だ」という区別をする必要はありません。
3つの用法すべてが「to+動詞の原形」なので、形も覚える必要はありません。
 
 

例文を読んで「情報を補う感覚」がつかめればOKです。

 
 

1. 名詞的用法「〜すること」
「何を」という情報を付け足す。

<例文1>
He wants to visit Japan.
彼は日本を訪れることを望んでいる。
<例文2>
To visit Japan is my dream
日本を訪れることは私の夢だ。

 
 
名詞的用法とは、名詞の役割となる不定詞のことです。
上の例文1,2では、to visit (Japan)「(日本に)訪れること」という部分が不定詞ですね。
 
「○○こと」という名詞の役割になっています。
 
「何をすることを望んでいるの?」の「何を」の部分の情報を、不定詞で補っていますね。
 

「何をすることを望んでいるの?」

→「日本を訪れること」

 
このように名詞的用法では「何を」という部分に情報を付け足します。
 
 

2. 副詞的用法「〜するために」
「なぜ」という情報を付け足す。

<例文1>
He saved money to to visit Japan.
彼は日本を訪れるためにお金を節約している。
<例文2>
I was surprised to exposed to the Japanese culture.
私は日本の文化に触れて驚いた。

 
 
副詞的用法は「目的」と「原因」の意味があります。
それぞれ例文1 が目的、例文2が原因となっていますね。
 
しかし、難しいことは考えなくて大丈夫。
 
「情報を補うイメージ」で考えていきましょう。
 
 
例文1では、「なぜお金を節約しているのか」について情報を補っていますね。

「なぜお金を節約しているのか」

→「日本を訪れるために」

 
 
 
例文2では、「どうして驚いたのか」について情報を補っています。

「どうして驚いたのか」

→「日本の文化に触れて」

 
 
このように副詞的用法では「なぜ」という部分に情報を付け足します。
 
 
 
 

3. 形容詞的用法「〜するための(名詞)」
「名詞」に不定詞で情報を付け足す。

<例文1>
She has a lot of books to read.
彼女は読むべき本をたくさん持っている。
<例文2>
Please give me something to eat.
何か食べるものをください。

 
 
3つめは、形容詞用法。
形容詞は名詞を修飾する品詞でしたね。
ですので、形容詞的用法は名詞を修飾する用法です。
 
難しいことは考える必要はありません。
「情報を補うイメージ」で考えていきましょう。
 
 
例文1では、読むべき本
 

「本」

→「読むべき」

 
と、本の情報を補っていますね。
 
 
 
 
例文2では、「食べるもの」
 

「もの」

→「食べる」

 
と、ものに情報を付け加えています。
 
 
 
このように形容詞的用法では、「名詞」に情報を付け足します。
 
 
 


3. まとめ

それでは、最後に3つの用法をまとめましょう。
 

名詞的用法:「何を」という情報を付け足す。
副詞的用法:「なぜ」という情報を付け足す。
形容詞的用法:「名詞」に情報を付け足す。

 
でしたね。
 

不定詞とは、何かに情報を付け足すイメージ

 

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