これでTOEIC Part2は大丈夫!苦手な人のための攻略法

あなたがこの記事を読んでいるという事は、TOEIC Part2を少なからず苦手と感じているからではないでしょうか。

 

Part2の問題は、短いやり取りを聞いてすぐに答えを見つけなければならないため、理解する前に問題が終わってしまう事もあります。

また、聞き取れない問題があると、もう駄目だと気持ちが落ちたり焦ってしまい、それを次の問題まで引きずってしまいがちなパートです。

 

しかし、このPart2は、TOEIC対策講座を教えるプロや多くのTOEIC受験者から、点数を取り易いパートの一つとして挙げられる事も多いパートでもあります。

 

しかし、私は数多くのTOEIC講座を教えてきたので、Part2を苦手だと感じる受験者がいること、そしてその様に感じる理由も理解しています。

その経験を基に、Part2の点数を上げるために必要なことをお伝えするので、あなたがこの記事を読むことで、Part2の正答率を上げる方法がはっきりと見えてきます。

 

TOEIC Part2の具体的な対策と勉強法については、TOEIC Part2のスコアアップを目指すならこの対策!でも詳しく紹介しています。

 

記事の内容

1. TOEIC Part2が苦手なのは自分の英語力が原因?

2. TOEIC Part2の出題形式を再確認してみよう

3. TOEIC Part2の苦手なリスニングを克服する方法

4. 苦手なTOEIC Part2でこれが出来れば点数は上がる

5. TOEIC Part2の苦手を克服してスコアアップ!

 

1. TOEIC Part2が苦手なのは自分の英語力が原因?

もしあなたがPart2を苦手としているのであれば、それは英語力が足りないからだと考えていませんか?

ここでは、Part2を苦手と感じる原因が英語力だけなのか見て行きます。

また、TOEIC Part2で必要な能力も併せて見てみましょう。

 

1‐1. TOEIC Part2が苦手なのは英語力が原因とは限らない

そもそも点数が取り易いと言われているPart2を苦手とすることは恥ずかしいことなのでしょうか?

 

そんなことは全くありません。

TOEICで苦手と感じるパートは人それぞれです。

Part7が苦手と言えば共感して貰えて、Part2が苦手と言ったら不思議に驚かれるかもしれません。

 

しかし、忘れてはいけない点は、TOEICは、どのパートで正解しても、間違えても、点数は基本的には同じという事です。

よって、難易度が高いと言われるパートで多く正解しても、点数が倍になる訳ではないので、どのパートが苦手ということは目標の点数を取る上では全く関係ないのです。

 

大事なことは、もしPart2が苦手な場合、そこを上げるための努力をすると同時に、他のパートで点数を補完すれば良いということです。

 

そもそもこのPart2は簡単なのでしょうか?

苦手と感じるのは、あなたの英語力が原因なのでしょうか?

 

Part2は何となく解答して余裕で点数が取れるような簡単なパートではありません。よって、必ずしもあなたがPart2を苦手と感じる原因が、英語力だけとは言えないのです。

 

確かにPart3やPart4の方が難易度は高いでしょう。

しかし、Part2は、ヒントとなる情報が一切問題冊子に書かれておらず、一問一問が短く集中力が必要なため、簡単ではありません。

 

また、内容を聞き取れたとしても、表現が理解出来ないという場合もあります。

なぜなら英語特有の表現が選択肢に含まれることがあるからです。

 

例えば、下記の質問とそれに対する3つの回答を見てみましょう。

 

Q: Is anyone coming to fix the copier?

 

A: Yes, someone is coming today.

B: That’s what John said.

C: As far as I know.

 

Q:誰かコピー機の修理に来るのかな?

 

A:はい、今日誰かが来るよ。

B:ジョンがそう言ってたよ。

C:私が知る限りではね。

 

この3つの選択肢は全て正解です。

 

Aの答えは、分かり易いのではないでしょうか。

しかし、Bはwhatを「何」と訳してしまった場合、悩んでしまう可能性があり、CのAs far as I knowは、この表現を知らない場合、意味が分からない可能性は高く、結果的に答えが分からないということも十分考えられます。

 

これらは全て正解になる可能性がありますが、これらと共に出る間違った選択肢は、ひっかけなどが含まれており、瞬時に正しい応答を見つけることは簡単とは言えません。

 

この様な問題から見ても、Part2を難しいと感じても、決して恥ずかしいことでは無いのです。

 

1‐2. TOEIC Part2で必要な能力

Part2は耳から聞こえてくる英語のみを頼りに答えを見つける必要があるため、リスニング力、単語や表現の知識、集中力などが求められます。

 

しかし、何が必要か分かる分、対策すべき点がはっきりしていると言えるため、対策はし易いパートであると言えます。

 

Part3やPart4のように読解力や速読力まで求められるパートとは異なり、純粋にリスニング力が試されるので、しっかりと対策を行えば、点数は上げやすいと言えます。

 

2. TOEIC Part2の出題形式を再確認してみよう

Part2を克服するためには何が必要かという点を考えるためには、まずはPart2の出題形式をしっかりと把握していることが大切です。

ここで一度Part2の問題数と出題形式の確認をしておきましょう。

 

2-1. TOEIC Part2の問題数と出題形式

リスニングセクションの100問中Part2が占める問題数は25問です。

リスニングセクションには4つのパートがあり、25問というのはちょうど4分の1がPart2であるということになります。

25問は結構な問題数なので、1問でも多く正解出来るように対策していきましょう。

 

出題形式ですが、Part2はTOEICで唯一問題や選択肢(画像を含む)等が記載されていないパートです。

これは、ヒントになる可能性があるものが無い反面、予め問題を読んだりすることが必要ないため、純粋に音声を聞いて答えることに集中出来るという意味では良いパートです。

 

出題形式は、質問または文とそれに対する答えが3つ流れます。

その3つの答えから、1つだけ正しいものを選びます。

他のパートでは答えの選択肢が4つありますが、Part2のみ選択肢は3つとなっているので、この点は受験者からすると嬉しいパートと言えます。

 

しっかりと出題形式を覚え、対策が出来るようにしましょう。

 

TOEICリスニング練習問題に挑戦!各Partの解答テクニックも伝授ではPart2の練習問題に挑戦することができます。

合わせて読んでみてくださいね。

 

3. TOEIC Part2の苦手なリスニングを克服する方法

Part2の特徴は、とにかくしっかりと聞いて答えを見つけることが必要ということです。

もしあなたがPart2を苦手としているのであれば、英語のリスニングが苦手なのではないでしょうか。

ここでは、Part2の苦手なリスニングを克服する方法についてお話しします。

 

3-1. 英語を聞く意識を持つ

リスニングが苦手と感じる方の多くに共通することが、英語をBGMのように無意識に聞き流してしまうということです。

これは英語が苦手で、聞いても理解出来ないという意識がある可能性があります。

 

私も同じように苦手なものがあります。

それは音楽です。

英語や日本語という言語に関係なく、歌詞を聞き取って理解するというのがとても苦手です。

「あ、この曲好き」と思うものでも、実はあまり歌詞を聞いていないことが多いのです。

そしていつの間にか音楽は聞き流すものだと思っている部分があります。

 

しかし、実際にはしっかりと意識をして繰り返し歌詞を聞くようにすることで、歌詞が聞き取れ、理解出来るようになったものもあります。

 

この意識という部分がとても重要で、英語を聞く際にも、難しいし聞き取れないから聞き流してしまうのではなく、最初は分からなくとも何度も繰り返し聞いて分かるようにすることが大切です。

 

英語には独特のリズムや抑揚があります。

単語や表現等を理解することも必要ですが、英語を聞く意識を持ち、このようなリズムや抑揚も徐々に理解することで、英語は聞き取れるようになります。

 

そしてこれはPart2の克服にも繋がるのです。

 

3-2. 単語が分からなくても諦めない

あなたの日本語レベルは、海外の日本語学習者からするとプロレベルでしょう。

小さい頃から学び、使っているため、それは当然のことだと感じているでしょう。

そのプロレベルのあなたでもきっと、知らない日本語の単語が多くあることにはお気付きだと思います。

 

プロレベルの日本語でさえ分からない単語が沢山あるのであれば、外国語である英語で分からない単語が多くあるのは当然のことです。

 

Part2では二人の人物の短いやり取りを聞き取り、瞬時に正しい答えを見つけなければなりません。

その中にはもちろん分からない単語も沢山あるでしょう。

 

しかし、それは自然なことなのです。

逆に分からない単語がないことの方が不自然です。

 

試験で分からないことがあると気持ちが落ちてしまうことがあるのも分かります。

しかし、外国語だから分からないものがあって当然、これから少しずつ分かる単語を減らして行けばよいという気持ちで、諦めずに学習を継続して行くことが大切です。

 

また、試験中に分からない単語があっても落ち込まないことです。

特に一瞬で問題が終了するPart2では、単語が分からないからといって落ち込む時間はありません。

諦めずに進むことが大切です。

 

3-3. 一語一句日本語に訳さない

単語が分からなくても諦めない方法としては、「一語一句日本語に訳さない」ということが挙げられます。

TOEICの学習を始めたばかりの頃は仕方がないですが、意識として英語の文全てを一語一句日本語に訳せるとは限らないということを理解しましょう。

 

簡単な例を挙げると、日本語の「お疲れ様です」を英語に訳そうとした場合、英語の上級者でも悩むでしょう。

なぜなら日本語の「お疲れ様です」のように万能で、同じ意味を持ち表現でしっくり来るものが英語には無いからです。

 

英語から日本語に訳す際もこれと同じことが起こる場合があります。

また、英語と日本語の語順が異なることからも、特にPart2のような短い問題では、訳している最中に問題が終わってしまいます。

 

Part2の対応として理想は、英語を前から全て理解できることです。

しかし、英語をかなり上手に使いこなせるようにならなければ、そのように理解することは難しいと言えます。

 

よって、一語一句英語から日本語に訳すことはせず、英語でそのまま意味が理解出来るものを理解し、少し難しい単語で日本語にしなければ理解出来ないものだけするようにしましょう。

また、in, on, atのような前置詞やaやtheといった冠詞のように、何となく雰囲気で分かる単語は深く考えずに聞いて頭の片隅に残る程度にしておくと良いでしょう。

 

3-4. 英語の音と速度に慣れる

もう一点Part2のリスニングを克服するために大切なことがあります。

それは英語の音と速度に慣れるということです。

 

当然ながら、英語の音と日本語の音は異なります。

しかし、スマートフォン、スーパー、テレビ等、数多くの単語がカタカナ語として存在しているため、英単語をカタカナ読みで覚えてしまい、カタカナ読みで話してしまう人も多くいます。

 

映画に出てくる俳優のような英語で話す必要はないので、誰にでも伝わる英語の正しい音を習得しましょう。

それにはひたすら聞いて真似るという作業が必要です。

また、それを聞いて正しく言えているか定期的に確認して貰える機会を設けることが出来ると更に良いです。

 

また、もう一点重要なことは、英語の音と同時に速度に慣れることです。

早口で話すことが重要という訳ではありませんが、少なくともTOEICのPart2で流れる音声の速度で話せるようにすることが、Part2のリスニングを克服することに繋がります。

音読やシャドーイングが有効ですので、是非リスニング力強化として取り組んでみてください。

 

TOEIC Part2はこの問題集で攻略!効果的な使い方も紹介では、TOEIC Part2対策におすすめの問題集・参考書と音読トレーニング方法を分かりやすく解説しています。

ぜひ読んでみて実践してみましょう。

 

4. 苦手なTOEIC Part2でこれが出来れば点数は上がる

最後に、Part2の点数を上げるためあなたがすべきことについてお話しします。

 

4-1. 質問に対して正直に答えている問題は正解し易い

Part2の問題では、質問や文の中に出てくる単語と同じ、または音が似ている単語を選択肢に入れて引っかけようとすることが多くあります。

Part2には多くの引っ掛けがありますが、これに引っかからないようにすることはとても重要です。

 

同時に、Part2ではとても正解し易い問題も多くあります。

特に覚えておいて頂きたいのは、質問に対して正直に答えている解答があり、それはとても正解し易い問題であるということです。

 

引っかけが多いパートと意識していると、素直に答えている選択肢が引っかけに見えてくることがあります。

しかし、実際に素直に答えている問題はいくつも存在し、それに気付ければ点数が取り易い問題と言えます。

 

例えば下記のよう問題があったとしましょう。

 

Q: Where did you take this photo?

 

A: Yes, it was taken by me.

B: I took it at the train station.

C: Last weekend.

 

この問題の答えはBです。

Aはtakeとtakenで引っかけようとしており、CはWhereではなくWhenの答えになっています。

正解のBは、Whereに対してしっかりと場所で正直に答えている選択肢です。

 

他の引っかけに惑わされずにこの選択肢がしっかりと聞き取れた場合、正解数を上げることは難しくはありません。

Part2は、引っかけが多い問題ではありますが、この様に正直に答えている問題も多くあるので、この様な問題は迷わず正解できるようにしましょう。

 

4-2. 必要な情報をざっくり理解する

Part2では、必要な情報を理解して瞬時に正しい答えを見つけることが重要になります。

例えば、下記のような質問が流れたとしましょう。

 

Q: What time is the meeting going to be held tomorrow?

 

この様な問題が流れた場合、重要な情報は、What time, meeting, tomorrowです。

英語でそのままこれらのキーワードを覚えて、それに質問に対する答えを聞いても良いですし、少し不安な場合には、最初のうちはこれらの必要な情報を「何時、会議、明日」のように、日本語に置き換えて覚えても良いでしょう。

 

重要なことは、Part2で流れてくる質問や文を聞く際に、覚えておく必要がある情報をざっくりと理解して頭に入れながら、3つの選択肢を聞くことです。

 

正しい日本語の質問や文に訳すことは時間の無駄ですし、それが選択肢を余裕を持って聞けない原因になってしまうことも考えられます。

 

Part2では、必要な情報をざっくりと理解して解答するようにしましょう。

 

4-3. 他の問題に影響が出ないようにする

TOEICで常に言われることが、問題が解けなかった時の切り替えの重要性です。

解けそうで解けない問題がある場合、もうちょっと粘りたいと気持ちが生まれるのは自然です。

また、数問正解出来ていないと感じた問題があると、「もうだめだ」という感情が湧いてくることも理解出来ます。

 

しかし、Part2は25問の問題があります。

どの問題を正解しても同じ点数です。

出来ない問題があっても、それ以降の問題を正解できるように集中することが大切です。

解けない問題も必ずあります。

 

その様な問題に直面した後に、気持ちを切り替えて、次の問題、そして次の問題と順番に集中して解いていけるようにしましょう。

 

また、Part2は特に集中力が途切れやすいPartでもあります。

TOEIC試験で集中力を維持する方法については、満点講師が実践するTOEICで2時間集中力を維持する方法を参考にしてください。

 

5. TOEIC Part2の苦手を克服してスコアアップ!

もし今あなたがPart2を苦手としていても、この記事を読むことで、それを克服できそうな気持ちになったのではないでしょうか。

 

TOEICのリスニングセクションで点数を取るためには、当然リスニング力や語彙力を上げる必要があります。

それと同時に、今回お伝えしたような克服方法や心構えの部分も意識して努力することで、Part2の点数が上がり、苦手意識も薄れてくることでしょう。

 

Part2は得意!と言えるように、今から頑張りましょう。

 

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