「ちょっと待って」と英語で伝えたいとき、「wait」と言ってしまっていませんか。
実はネイティブの会話で、特にビジネスシーンで「wait」を使うことはNGなのです!
友人や家族相手のカジュアルな場面ではよく耳にしますが、基本的には命令口調に聞こえるので、使い方には注意が必要です。
そこで!今回は3つのシーン別に「wait」以外の「ちょっと待って」を伝える英語表現を分かりやすく紹介します。普段の会話でもビジネスのシーンでも使えるフレーズを厳選したので、ぜひ使ってみてくださいね。
それでは解説していきます。
基本の「ちょっと待って」
Just a second / minute
「〜だけ」を意味する「Just」に「少しの時間」を意味する「a second」「a minute」をつけたとてもシンプルな表現です。
「a second」 「a minute」は直訳するとそれぞれ「1秒」「1分」なので、待つ時間に合わせて使い分けする必要がありそうな気もしますが、実際には関係ないので
どちらも「ちょっと待って!」と伝えるときに使えるフレーズとして覚えましょう。
また「Just」の代わりに「Wait」を使ってもOKです。
例① A: Are you ready to leave here now? 「ここを出る準備できた?」 B: Just (Wait) a second. I need to go to the bathroom. 「ちょっと待って。トイレに行ってくる。」 例② A: Can you help me with my homework? 「宿題を手伝ってくれない?」 B: Just (Wait) a minute. I’m almost done with mine. 「ちょっと待って。 もうすぐ私の宿題が終わるから。」 |
相手がこちらの状況を把握できていないときには「ちょっと待って!」に続いて、必ず『相手に待ってもらいたい理由』を説明するようにしましょう。一言添えるだけで、相手に安心感を持ってもらえます。
ビジネスの電話対応での「ちょっと待って」
Hold on a second, please? Could you hold on a second, please?
仕事で海外の人と電話でやりとりする方には、ぜひ知っていてほしい表現です。
「hold on」には「しがみつく、そのままじっとする」という意味があり、電話を切らずに、相手にそのまま少し待ってほしいときなどに役立つフレーズです。
例① A: Would you be available for a meeting on Monday next week? 来週の月曜日のご都合はいかがでしょうか。 B: Hold on(hang on) a second, please? I’ll check my schedule. 少々お待ちください。日程を確認いたします。 例② A: Hello, I would like to speak to Mr. Tanaka. こんにちは。田中様とお話したいのですが。 B:Could you hold on(hang on) a second, please? 少々お待ちいただけますでしょうか。 |
時間をおきたいときの「ちょっと待って」
I’ll think about it. I’ll sleep on it.
相手に何か聞かれたり提案をされて、その場を離れて少し考える時間がほしい場合もきっとありますよね。
今この場で結論を出すことができないから「ちょっと待って」と伝えたい。。。
ここではそんなときに役立つフレーズをとりあげます。
- I’ll think about it.
考えておきます。
例) A: Are you going to accept the job offer? 新しい仕事の依頼を受けるのですか? B: I’ll think about it. 考えておきます。 accept = 受け入れる job offer = 仕事のオファー・依頼 |
→ I’ll think about it for a while.「しばらくの間」を意味する「for a while」をつければ「しばらく考えます」と伝えることもできます。
- I’ll sleep on it.
「一晩考えさせてください」
直訳すると「その上で寝かせさせて下さい」ですが、実際には「一晩考える」意味としてネイティブの人がよく使う英語表現です。
例) A: Would you like to take the job offer and move to New York? 仕事のオファーを承諾して、ニューヨークへ転勤したいですか。 B: I’ll sleep on it and let you know tomorrow. 一晩検討して、明日ご連絡させていただきます。 |
→ I’ll sleep on it for a few days.「for a few days」を後ろにつけて、「数日間考える時間がほしい」と伝えることも可能。もちろん「for a week (1週間の間)」、「for a month (1ヶ月の間)」などとも置き換えることが出来ます。
まとめ
いかがでしたか。
今回は3つのシーン別に「ちょっと待って」を伝えるフレーズを6つ紹介しました。
- Just a second.
- Just a minute.
- Hold on a second, please?
- Could you hold on a second, please?
- I’ll think about it.
- I’ll sleep on it.
1つでもこれは使えそう!と思えるものがありましたか。
英語での会話中に考えたり無言になる時間も、一言あるだけで緊張感が和らいだり
相手に安心感を持ってもらえるので、ぜひ覚えておきましょう。