英語には面白い単語や表現が沢山あります。
今回は、そんな単語の中から一つ、日常やビジネスシーンで、ネイティブもよく使うとても便利なものを紹介します。
「危ない!」を咄嗟に言うと?
皆さんは、一瞬で誰かに「危ない!」と英語で伝えるとしたら、何と言いますか?
Be careful!、Watch out!やLook out!あたりが思い浮かぶのではないでしょうか?
Be careful!は「危ない」という意味にもなりますが、どちらかと言えば「気を付けてよ!」と誰かに対して言う際に使う傾向があります。
私が海外にいた頃は、watch out!やlook out!を多く使っていましたが、heads up!も結構使っていました。
watchやlook(見て)out(外を)が「気を付けて!」となるように、head(頭)up(上)も「頭を上げる」=「気を付けて!」となります。
これは咄嗟のひと言として是非覚えておいていただければと思います。
実はこのheads-upですが、「危ない!」と言う時以外でも使える優れものなのです。
意味はとても似ているので、覚えやすいと思います。
heads-upは名詞としても使え、意味は、「事前の忠告・警告」となります。
こう訳を見ると結構強めに聞こえますが、日常的に使われるので、必ずしも強めの事を伝える時だけに使うというわけではありません。これは内容次第にはなりますが。
例えば、下記のような感じで使うことができます。
Jack, this is just a heads-up. Mr. Smith is here now.
ジャック、伝えておくだけど、スミスさんが来ているからね。
ジャックさんは何かしらの理由でスミスさんに会いにくい事情があるのかもしれません。その場にいないジャックさんに対して、スミスさんがいる事を事前に伝える際に、このように言う事が出来ますね。
また、下記のように忠告してくれたお礼として使う事もよくあります。
Thanks for the heads-up!
教えて(忠告して)くれてありがとう!
ひと言でこういった返しが出来ると英語のやり取りが楽だし、楽しくなりますね。
heads-upの注意点
正しく使えると便利なheads-upですが、使う際の注意点があります。
① 動詞にはしない
heads-upは名詞としてひとまとめで使うようにしましょう。
これは動詞としては使わないので気を付けましょう。
head upを動詞として使った場合、head up toで、「~へ向かう」という意味になります。
「企画について事前に忠告した」と言うつもりで、I headed up about the projectと言った場合、「企画について向かった」のような意味不明な文になってしまうので注意しましょう。
② 複数形にはしない
heads-upを名詞として使う場合、a heads-upと言いますが、複数形にはしないので注意しましょう。
時々heads-upsやhead-upsと言っている人を見た事がありますが、そのようには使わないので注意が必要です。
③ 目上の人には使わない
heads-upは砕けた印象を与える単語です。よって、目上の人には使わないようにしましょう。もし同じような内容でお礼を言う場合には、Thank you for letting me know in advance.のように丁寧な表現を使うと良いでしょう。
まとめ
heads-upは使えそうですか?
もし友人や同僚に対して使う機会があれば是非使ってみてくださいね。
今まで知らなかった単語や表現があっても、知った直後から耳にするようになります。それは、今まで周りでは使われていたけれど、頭に残らなかったからです。
このように新しい単語や表現を学ぶことで、それらを耳にするようになります。
「あ!言ってる!」と気付けるだけで、英語を更に楽しくなります。
これからもそういった単語や表現を紹介しますので、楽しみにしてくださいね!