参考書なしで英語力をアップ!その方法は?

英語学習を行うのに毎回英語の参考書を使うのは疲れる。

こんな風に思ったことはありませんか?

この記事では、動画やネット等、市販の英語教材を使わない学習法を3つご紹介します。

いつもとは違う英語学習法で。
アクセントをつけてみると新鮮な気持ちになります。やる気も上がるのでとてもおススメです!

ただ、その前に一つだけ誤解がないようにお伝えしたいことがあります。

それは、教材を使った学習は基本的には必要ということです。

言語を習得する際に、参考書や教科書を使うことは効果的ですし、効率的でもあります。筆者も英語を習得する際には、かなりの時間こういった教材を使って学習したものです。

教材を使って文法などの基礎をしっかりと学習し、語彙力を伸ばすことは大切です。

教材を使用し基礎文法や単語の知識を増やす学習を行いつつ、この記事でご紹介する英語学習法も行うことで、より相乗効果を得られます。よって、「英語学習に教材は不要だ!」と言っているわけではないことは誤解のないようにお伝えしておきます。

また、「話す・聞く・読む・書く」の四技能に同時に効果がある訳ではありません。学習法によってその効果は異なります。どういった効果があるかは、それぞれの学習法をご紹介する際に説明します。

音読のように、使う教材に気を付ければ大体全てのレベルに有効な英語学習法もあります。

今回ご紹介する学習法は、学習者のレベルによっては易しく感じるものもあります。そして逆に難しすぎるというものもあります。特定のレベルを意識して書かれた記事ではないので、その点も予めご理解下さい。

それではここから学習方法を見ていきましょう!

動画を使った英語学習法 

最初にご紹介する参考書を使わない英語学習法は、「動画を使った学習法」です。

これは、実際に多くの学習者や英語講師がすすめる方法です。

外国人のYoutuberが日本人に向けて作っている動画も多く存在します。そういったYoutuberの方々もよくすすめる方法でもあります。

動画を使った学習法の効果

具体的な学習方法を見る前に、この学習法の効果を確認してみましょう。

この学習法は、動画を使った音読と言えます。

音読のやり方は、スクリプトの内容を確認。その後に音声を聞いて真似をするというものです。

それに加えて、
・スクリプトを見ながら音声と一緒に読む「オーバーラッピング」
・スクリプトを見ずに、音声を聞いて少し遅れて言う「シャドーイング」
を行うと、より強度の高い学習になります。

動画を使った学習は、耳で英語を聞くため「聞く力」が強化されます。また声に出して真似をするため「話す力」も強化されます。さらに字幕を読むため、「読む力」の強化にもつながります。

ちなみに、はじめは分からない単語や表現等を確認するため、それらの知識を増やすこともできるでしょう。

また、内容を理解する過程で文法の復習にもなります。

このように「書く力」以外の四技能や単語の知識には特に効果がある学習法でしょう。

音読の場合机に向かってのことが多い上に反復練習が必要になります。これだと、特に最初の頃は飽きてしまう可能性がありますよね。

しかし動画を使うことによって、楽しんで学習に取り組めます。さらに、字幕なしで海外の作品が理解できるようになるので、継続効果もあります。

折角学習するのであれば楽しく英語力を上げるようにしましょう!

動画を使った学習法のやり方

では動画を使った学習法の具体的なやり方を見ていきましょう。

音読の方法を知っている方からすれば、多くは行ったことがある方法かと思います。
では、どんな内容の動画を選ぶとよいのでしょう。

事前準備として必要なものは、分からない単語を調べるための辞書です。辞書はネット上のものでも良いので、スマホがあれば十分ですね。

動画は、映画やドラマ、著名人のプレゼンの動画など、何でも問題ありません。

ただ条件としては、英語と日本語の字幕が出せることです。

ちなみに日本語の音声は使いません。

動画を選ぶ基準は、少し難しいなと感じるくらいものです。初めて聞いて3割~5割くらいの理解度のものだと丁度良いと言えます。

特に7割以上分かる場合にはもう少し難易度を上げた方が良いでしょう。動画の長さは学習者が決めて問題ありません。しかし最初のうちは、ワンシーンだったり、1~2分くらいのものが良いでしょう。

また、もし英語を話す時に文ではなく、単語を並べるという方の場合、動画を使ったこの勉強法ではなく、まずは基礎文法を身につけるところから始め、通常の音読を行う方が良いでしょう。

使う動画が決まったら、今後は下記のステップで学習を行いましょう。

動画を使って学習

① 動画を観る

まずは選んだ動画を最初から最後まで字幕なしで観てみましょう。

そこで、自分が何割くらい理解できたのか確認します。そして、動画の内容をどれくらい詳しく理解しているか説明するようにしましょう。

② 内容の確認をする(英語字幕)

次に同じ動画を今度は英語の字幕をオンにして観ましましょう。

それによって、以下のことが明確になります。
・英語の音の変化によって理解できなかったのか
・使われていた英語自体が分からなかったのか
です。

音が分からなければ、音の変化をより意識して練習する必要があります。読んでも分からない場合は、英語の意味が分からないということです。この後に来る「内容の確認」のステップでしっかりと確認するようにしましょう。

③ 内容の確認をする(日本語字幕)

今度は日本語の字幕に切り替え、その場面のやり取りを理解するようにしましょう。

ただ、特に映画やドラマの場合には、訳を画面に入れるため情報を削ることがあります。また訳すことが難しい内容は、全く異なる訳になっている場合もあります。

日本語字幕で内容を確認しつつ、内容を詳細まで把握するようにしましょう。

④ 音読をする(3回)

ここでは、場面の音読を3回行います。もっと多く行いたい場合には回数を増やしてもOKです。

もしネット上などでスクリプトがあれば、それを見ながら音読を行っても良いですし、無い場合には動画を一時停止しながら行っても問題ありません。

スクリプトがある場合には、それを見ながら音声を聞きます。そして、その場面が終わったら、今度は自分で音声を再現するようにスクリプトを音読します。最初は読むような感じになりますが、少しずつ抑揚や音の変化も意識しながら真似するようにしましょう。

もしスクリプトがない場合には、動画の字幕を使って行います。スクリプトがある場合と異なり、表示されている字幕ごとに練習を行います。ただし、この方法で行う場合、音声と字幕が少しずれてしまうことがあるので注意が必要です。

⑤ オーバーラッピングをする

次のステップはオーバーラッピングです。オーバーラッピングとは、スクリプトを読みながら、音声と重なるように声に出して話すことです。

スクリプトを準備するか、または英語の字幕をオンにして、音声を聞きながら同じように台詞を読んでいきましょう。

最初は速度についていけないことも多いと思いますが、練習を重ねるうちに同じように言えるようになってきます。置いていかれても諦めずに、途中から再開しましょう。

これも1セット3回、またはそれ以上練習することがおススメです。

⑥ シャドーイングをする

今度はシャドーイングを行います。シャドーイングとは、音声に影のようについていくことを言います。これの難しい点は、文字を見ずに耳で聞いた言葉をそのまま言って行くという部分です。

しかし、耳だけを頼りにするため、英語を聞くという意識が高まり、実際にリスニング力が上がります。

やり方は簡単で、動画を流して聞こえた英語をその場で言って行くだけです。

これも他のステップと同じように3回ずつ行いましょう。

⑦ 再度動画を観る

これらのステップが終わったら、再度字幕なしで動画を観てみましょう。

間違いなく、最初に観た時より内容が頭に入って来るので、上達実感をしっかりと得ることができます。

この一連の流れを1週間程同じ動画で繰り返し行うことが大切です。

最後は自分が俳優であるかのように話すことができるでしょう。その状態になったら別の動画や他のシーンで練習を行いましょう。

パソコンで日記をつける

パソコンで日記をつける

2つ目の参考書を使わない英語学習法は、「パソコンで日記をつける」というものです。

英語学習において日記をつけると良いと昔から言われています。そしてそれは今でも変わりません。

ただ、異なる点は、パソコンで日記をつけるという点です。

もちろんノートに書くことも可能ですが、パソコンを使うことで、一人で日記を書いても間違いに気付けるようになります。詳しくは、日記の書き方の部分で説明をしていますので、そちらでご確認ください。

日記をつける効果

日記をつけることによって得られる効果は複数あります。

当然ながら、特に「書く力」には効果は絶大です。動画を使った勉強法では書く力をあまり伸ばすことができないので、Eメール等、英語を書く必要がある学習者には、この日記を書くという学習法はとてもおススメです。

また、「書く力」を伸ばすということは、「文を書く」必要があるため単語や文法の知識の向上にもつながります。

日記は新しい出来事について書くこともあれば、同じようなことについて書くこともあります。しかし、その繰り返し似たようなことを書くという部分も、しっかりと良い学習になります。

英語学習は反復練習がとても重要です。同じような文を繰り返し書いていたとしても、それが結果的には頭にしっかりと定着することにつながります。

それでは日記を書く際の方法を見ていきましょう。

日記のおススメの書き方

日記をパソコンで書く際に、まずは2つ用意して欲しいことがあります。

1つ目は、英語のスペルチェック機能をオンにすることです。

これを行うことで、単語の綴りを間違えると赤く下線が引かれるので、一瞬で間違っていることが分かります。既にその設定になっている方は多いと思いますが、もしなっていない場合には設定しましょう。また、英語でもイギリス英語とアメリカ英語の設定ができるので、これは学習者が好きな方を選んで問題ありません。

2つ目は、英語の添削ソフトや添削サイトを一つ探すということです。

有料のものもありますが、日記であれば無料のもので十分です。

個人的におすすめなのが、Grammarlyです。無料でも使えるので、ソフトのダウンロードは必要になりますが、これを使うことで、打ち込んだ文の間違いを直してくれます。どのように訂正されるかしっかりと確認することで、自分自身が間違えるポイントに気付くことができます。

それでは日記を書く際のステップです。

① 書く内容を選ぶ

その日に行ったことの中でも、自分が特に書きたいことを覚えておき、それについて書きましょう。最初のうちは、一日の行動記録のように、朝何をして、昼何をして、夜何をしたということでも大丈夫です。

しかし、少し慣れてきたら一つの出来事を選んで書いた方が良いでしょう。

② 選んだ内容について書く

選んだ内容について書く際は、単純に何を行ったという事実だけはなく、できるだけ詳細まで書くようにしましょう。

加えて、自分がそれについてどう感じたかといった点も書くと、表現力がより身につきます。また、書く内容は誰かに提出する訳ではないので、間違った情報だったり、脚色した内容になっていても問題は全くありません。

自分で好きなように書いて良いのです。

③ 綴りや文法を確認する

日記を書く際は、間違いなどは気にせず、ひとまず最後まで書くようにしましょう。

その日の日記を書き終えたら、一度保存をして、そこから間違いの確認です。

単語のスペルが間違っているのであれば、ワンクリックで修正ができますが、まずは必ず自分で何がどう間違っているのか確認しましょう。

また、文法や表現に関しても、Grammarlyのようなソフトを使った場合、間違っている部分をハイライトし、正しい形を表示してくれます。単語と同じように、まずは何がどう間違っているのか確認した上で修正するようにしましょう。

最後に修正版は必ず別ファイルで保存するようにしましょう。

④ 期間を決めて復習する

最後のステップは復習です。英語学習を行う際、復習は重要です。

間違ったものをその瞬間修正しても、それが頭に残るとは限りません。

特にワンクリックで修正ができてしまうようなものであれば尚更です。

1週間や2週間といった期限を決めて、その間に書いた日記をまとめて読みなおし、どのような点を間違えたか確認すると同じ間違いを繰り返し書いてしまうことは減ります。

「一人通訳」英語学習法

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最後は「一人通訳」という学習法です。

これは簡単に言い換えればひとり言ですが、単純に自分が思ったことを言うのとは違います。

例えば電車に乗った場合、車内放送がありますよね。日本語の後に英語でも言っているものもありますが、車掌が話す放送は英語にしない場合もあります。

また、街中で耳をすませば、多くの日本語を聞くことが出できます。

他人の会話が自然に耳に入ってしまうのであれば、それを使っても良いですが、他人の話を聞くのはちょっと嫌だという方は、アナウンスなどでも十分です。

これらの耳から入って来る日本語を、頭の中で英語に訳すのが「一人通訳」です。

一人通訳の効果

一人通訳は、特に「瞬発力」に効果があります。耳から入る情報を瞬時に英語にする必要があるため、あまり考えている時間はありません。そういった意味で、色々考えてしまい、瞬時に英語を返せないという学習者にはとてもおススメの方法です。

また、外で行う際は、声は出さないものの頭の中で話しているような感覚になるため、「話す力」にもつながります。もちろん自宅などであれば是非声に出してやってみてください。

ではこの一人通訳のやり方を見てみましょう。

一人通訳の方法

一人通訳の方法は、下記のステップになっています。

① 通訳する内容を探す

これは先ほど述べた通り、電車の中の放送でも良いですし、スーパーの中で流れる宣伝、スポーツ観戦時のヒーローインタビューなど何でもOKです。

突然訳せるものが流れる可能性もあるので、そういった時は瞬時に試してみましょう。

② 内容を瞬時に訳す

聞いたことを訳す際は、2つの方法があります。1つは聞いたものを可能な範囲で同時に通訳して行く方法です。これは上級者向けにはなりますが、中級者であっても、相手が話していること全てを訳すことは諦め、訳せる部分だけ訳すことにしても問題ありません。

初級者には1つ目の方法は難しいので、聞こえた最初の文を最後まで聞いてそれを訳し、もし訳し終わった後に間に合うようであれば、その時に聞こえる新しい文を最後まで聞いて訳すようにしましょう。その間いくつかの文が流れてしまうと思いますが、それは気にする必要はありません。

一人通訳は気楽にやって良い学習法なので、特に自分が合っているか確認する必要はありません。こういった英語で瞬時に文を考えるという練習をすることで、瞬発力などが身につくようになります。

ここからは完全にオプションですが、もし自分が言っている内容をどうしても確認したいという方は、訳す日本語をICレコーダーに録音したり、またはネット上から拾ってきましょう。それを英語に訳しながら、言っている内容を録音します。

言い終わった後に文字起こしをして、確認するという方法も可能です。

また、これは有料になってしまいますが、ELSA Speech Analyzerというアプリを使うと、自分が話している内容を自動で文字起こししてくれることはもちろん、発音や抑揚、流暢さ、文法や語彙といった部分を分析した上で、アドバイスをくれます。

どうしても話した内容を確認したい場合には、こういった方法を試しても良いかもしれません。

まとめ

今回は参考書を使わない英語学習法を3つご紹介しましたが、いかがでしたか?

参考書で学習することは必要不可欠です。

しかし、それだけではなかなかやる気も上がらないし、特に日本で英語を習得しようとした場合不十分である可能性もあります。

参考書を使って学習することに加え、今回ご紹介したような学習法を行うことで、相乗効果を得ることができ、より効率的に英語を習得できるようになります。

まずは1つでも良いので、試してみてはいかがでしょうか。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

 

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