TOEICリスニング対策をするには、どのアプリを使うのが一番良いのでしょうか?
TOEIC対策・英語学習用のアプリはたくさんあるので、どれを選べばいいのか分からず、困ってしまいますよね。
この記事では、TOEICリスニング対策におすすめの無料アプリを2つご紹介します。
有料アプリに手を出すのは勇気がいるから、まずは無料のアプリから…という方にぴったりの、ユーザー登録不要ですぐに使える、便利なアプリを厳選しました。
TOEIC形式の問題をたくさん解きたいという方におすすめのアプリと、英語の説明文や会話文を聞いてPart3,4対策をしたいという方におすすめのアプリをそれぞれご紹介します。
各アプリを使ったリスニング対策におすすめの勉強法もアドバイスします。
筆者はTOEIC対策オンライン学習プログラムモバイックを運営しています。
その経験を活かして、スマホを使った学習のポイントや注意点も合わせてお伝えしていきます。
この記事の内容
1. TOEICリスニング対策アプリ:おすすめ❶ トレーニングTOEICtest
2. TOEICリスニング対策アプリ:おすすめ❷ English Upgrader
3. TOEICリスニング対策アプリを活用してスコアアップ!
1. TOEICリスニング対策アプリ:おすすめ❶ トレーニングTOEICtest
1-1. トレーニングTOEICtestの特徴
TOEIC形式の問題をたくさん解きたい!という方におすすめなのが、トレーニングTOEICtestです。
TOEIC各Partの問題やTOEICスコア別の英単語のクイズを解くことができる無料アプリです。
問題数がとても充実しており、TOEIC形式の問題数はなんと合計783問!
各Partの問題数は下記の通りです。
Part1: 50問
Part2: 50問
Part3: 150問
Part4: 150問
Part5: 300問
Part6: 40問
Part7: 43問
リスニングセクションだけでも400問の問題に挑戦することができるので、リスニング対策にもぴったりです。
1-2. トレーニングTOEICtestを使ったリスニング学習法
トレーニングTOEICtestを使ったおすすめのリスニング学習法をお伝えします。
ただ問題を解く、という使い方だけではもったいないので、アプリを最大限に活かしてTOEICスコアアップにつなげていきましょう。
❶ まずは、各Partの問題を解きます。
Part3,4では、設問と選択肢が先に画面に表示されるので、先読みができます。
まずはじっくり設問・選択肢を読んでから音声を再生したいと思うところですが、時間の使い方を工夫して、先読みのトレーニングをすると良いでしょう。
先読みの時間の目安は、約8秒間です。
問題画面が表示されてから8秒間で3つの設問のキーワードを見つけ、覚えるようにしましょう。
余裕がある場合は、各選択肢のキーワードも確認しましょう。
8秒後に自動的に画面が切り替わるわけではないので、自分で時間を計りながら進めるようにしましょう。
TOEICリスニング攻略のためには先読みは必須のテクニックです。
先読みについては、TOEICリスニングの賢い時間の使い方【解答の流れと先読みのタイミング】で詳しく解説しているので、参考にしてください。
また、Part3対策についてはTOEIC Part3 スコアアップのコツと勉強法【聞き取れる秘策】、Part4対策については先読みで苦手を克服!TOEIC Part4対策・勉強法を満点講師が伝授をご覧ください。
❷ 設問・選択肢の内容を確認します。
問題を解いた後は、問題文と設問・選択肢の内容を確認します。
各Lessonの問題を解き終わった後のResult画面で英文と日本語訳を見ることができます。
文の意味を確認し、知らない単語がある場合は意味を調べ、オリジナル単語帳にまとめるようにしましょう。
自分で意味を調べる、単語帳にまとめるという作業が面倒くさく感じるかもしれませんが、このひと手間をかけることが大切です。
自分で意味を調べる方が記憶に残りやすく、単語帳にまとめた単語を繰り返し学習することで、確実に語彙力を強化することができます。
文法的に理解できない部分がある場合も、理解できるまで調べるようにしましょう。
残念ながら解説はないので、自分で分かるまで調べ、確認することが大切です。
❸ 最後に音声を再生しながら、音読を行いましょう。
Result画面では、問題音声を再生することができます。
英文と日本訳が表示された画面を見ながら音声を再生できるので、しっかり音読に取り組みましょう。
リスニング力を上げるためには、聞くだけではなく、英語を声に出して読むことがとても大切です。
なぜなら、人間は自分が発音できる音しか聞き取れない、という法則があるからです。
よって、このアプリを活用して、音読にも取り組みましょう。
音読については、TOEICリスニング対策と解答のコツ【音読できる=聞けるの法則とは⁉】で詳しく解説しているので、参考にしてください。
問題文はもちろん、設問・選択肢も音読し、音源と同じスピード・抑揚で読めるようになることを目指しましょう。
通勤時間等のスキマ時間に学習を行いたい場合は、❶❷はスキマ時間で行い、❸の音読は家でしっかり取り組むことがおすすめです。
電車の中でマスクをしてぶつぶつ音読をする、というツワモノもいるようなので、やってみたい方はぜひ挑戦してみてください。笑
1-3. トレーニングTOEICtestのメリット・デメリット
このアプリを使って感じたメリット・デメリットをお伝えします。
メリットとしては、使いやすさが挙げられます。
アプリの作りがとてもシンプルで、問題を解いて解答を確認するという作業をスムーズに行うことができます。
各Partや各Chapter/Lessonの進捗も一目で分かるのも良いですね。
また、正解できなかった問題や再挑戦したい問題をChecklistに入れておくことができるのも便利です。
Checklistに入れた問題には後からまとめて挑戦できるので、ぜひ復習に活用しましょう。
デメリットとしては、解説が一切ない点が挙げられます。
どうして間違えたか分からないという学習者にとっては、一言でも解説があればそれをヒントに新たな学びを得ることができるのですが、このアプリでは正解・不正解しか分かりません。
無料だから仕方がないのですが、分からない点を分からないままにしないように工夫することが大切です。
また、Partによっては同じ人(男女)の声のみが流れることが多く、様々な人・訛りの音声が問題で流れるTOEIC本番とは違うという点が気になりました。
しかし、本当の英語力向上のためには、どんな訛りの英語でも聞き取れるようになることが大切なので、細かいことは気にせずにリスニング対策に取り組みましょう!
2. TOEICリスニング対策アプリ:おすすめ❷ English Upgrader
2-1. English Upgraderの特徴
英語の説明文や会話文を聞いてPart3,4対策をしたい方におすすめのアプリが、English Upgraderです。
English Upgraderは、TOEICを運営するIIBCが提供する無料アプリです。
合計63個のエピソードから、興味のあるエピソードをダウンロードして学習することができます。
このアプリのコンテンツは「TOEICテストの出題内容とは関係ない」と明言していますが、Part3形式の会話とPart4形式の説明文の両方の形式のエピソードが収録されているため、TOEIC学習に役立てることができます。
また収録されているエピソードには、「同僚からの留守電を聞く」や「クライアントへのプレゼン」等ビジネス系の内容と、「電器店での会話」や「空港でのトラブル」等の日常的な内容の両方があります。
TOEICスコアアップはもちろん、ビジネス英語を使えるようになりたい、または日常会話を学びたい、という目標を達成するためにも役立てることができます。
2-2. English Upgraderを使ったリスニング学習法
English Upgraderを活用して、TOEICリスニング対策をするおすすめの学習法をお伝えします。
学習効果を最大化するため、目的に応じて学習モードを切り替えるようにしましょう。
❶ 興味のあるタイトルのエピソードを1つダウンロードする。
まずは学習するエピソードを1つ選び、ダウンロードしましょう。
特に気になるものがない場合は、いちばん上のエピソードから順番にクリアしていく形でも良いです。
❷ クイズモードでリスニング&クイズに挑戦する。
エピソードを選択すると、「リスニングモード」か「クイズモード」を選択する画面が表示されます。
まずは「クイズモード」でスクリプトを表示せずに音声を聞いた後、クイズに挑戦しましょう。
内容に関する3択クイズが3問出題された後、フレーズの3択クイズが続きます。
内容に関するクイズでは、問題・選択肢ともに表示された状態で音声が流れるため、Part3,4と同じ形式で答えることができます。
❸ リスニングモードで学習する。
次に、リスニングモードで音声を聞きながら、エピソードの内容をしっかり理解しましょう。
音声を聞く際に、表示する画面を英語・日本語・フレーズ一覧の3つから選ぶことができます。
まずは英語を表示させながら音声を聞き、それでも分からない部分は日本語やフレーズを見ながら確認する等、やりやすい方法で内容を確認します。
リスニングモードの音声は、元々はpodcastで配信されていたものなので、英語だけでなくバイリンガルナレーターによるフレーズ解説も聞くことができます。
英文が流れた後、ナレーターによる解説とフレーズのおさらいがあり、最後に日本語訳という流れで進むため、すべての音声を聞くと10分以上になるものも多くあります。
通勤時等に音声を聞いているだけでも学習できるので良いですね。
英文の部分だけ繰り返し聞きたい場合は、画面のスキップボタンを押せばセクションごとにスキップしたり、戻ったりすることができるので、うまく工夫して使いましょう。
❹ リスニングモード/クイズモードで音読する。
まずはクイズモードでスクリプトを表示し、音声についていくように音読します。(シャドーイング)
シャドーイングである程度音声のスピードについていけるようになったら、スクリプトを非表示にし、音声と同時に音読をします。(オーバーラッピング)
最後に、リスニングモードで日本語訳の画面を表示させ、音声なしで最初から最後まで音読できるか、挑戦してみましょう。
音読では、スピードはもちろん、抑揚やリズム、音の脱落や連結も意識しながら進めると、リスニング力強化にとても効果的です。
❺ クイズモードで全問正解を目指す。
最後にクイズモードでもう一度クイズに挑戦し、全問正解を目指しましょう!
2-3. English Upgraderのメリット・デメリット
筆者が感じた、English Upgraderのメリットとデメリットをお伝えします。
まずメリットは、TOEICを運営するIIBCが提供しているコンテンツであることから、質に関してはとても信頼できるという点です。
このアプリをダウンロードしておけば、TOEIC公開テストの申込開始や締切間近に通知を受け取れたりするので、TOEIC学習者としては持っておきたいアプリです。
また、ダウンロードしたエピソードのフレーズが一覧でまとめて表示されるので、単語の学習にも活用することができるというメリットもあります。
English Upgraderを使った語彙力強化方法については、単語を覚えてTOEICスコアアップ!今から始められる単語の覚え方をご覧ください。
ここまで充実したコンテンツですべて無料というのは本当にありがたいと思います。
デメリットについて、まずは、説明が含まれるフレーズの選択に少し違和感を覚えました。
この単語も解説があった方が良いんじゃないの?と思うものがあり、逆にこの単語の解説は要らないんじゃないの?と思うものもありました。
どのレベルの学習者をターゲットにしているかが明確ではないのでこうなっていると思うのですが、いずれにしても学習しながら分からない単語があり、アプリ内で説明がない場合は、しっかり自分で調べるようにしましょう。
また、クイズに解説がないのも少し残念に感じました。
各クイズの画面での答え合わせのみで、すべてのクイズに答え終わった後に、まとめて振り返ることができず、解説もありません。
あの問題どういう意味だったのかな?と気になった場合、手間はかかりますが、再度クイズ画面に戻って確認するようにしましょう。
アプリのレビューを見ると、ナレーターの活舌の悪さが気になる、BGMがうるさい等のご意見もある様ですが、無料なので文句は言えない…と筆者は思います。
上手に活用して、TOEICリスニング対策をしていきましょう!
3. TOEICリスニング対策アプリを活用してスコアアップ!
以上、TOEICリスニング対策におすすめの無料アプリ2つをご紹介しました。
他にもTOEIC関連アプリはたくさんありますが、アカウント登録が必要だったり、無料だと思ったら有料プログラムに入らないと全機能は使えなかったり、すぐにTOEIC対策を始めたいのにスムーズに進まない…なんてことが良くあります。
今回紹介したアプリなら、アプリをダウンロードするだけで即TOEIC対策を行うことができます。
また、各アプリを使った筆者おすすめの学習法もぜひ参考にしてください。
本を使う学習と比べて、スマホを使う勉強は「やったつもり」だけど「身についていない」という残念なことになってしまう傾向が高いです。
アプリを使いながら、分からない点は自分で調べる・自分でまとめる作業をしっかり行い、TOEICリスニングスコアアップにつなげていきましょう。
ちなみにオンラインでの学習でも、親切な解説が欲しい、分からない点は専門家に質問して解決したいという方は、モバイックがおすすめです。
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