もう迷わない。現在分詞と過去分詞を完全マスター【結果を出すための勉強法とコツ】

この記事は8分で読めます。

現在分詞・過去分詞について、分かりやすくまとめました!

・ 分詞って何?という方
・ 現在分詞と過去分詞は何が違うの?と疑問に思っている方
・ TOEICの分詞問題でつまづいている方

の参考になれば幸いです。

 

分詞は、基礎文法の中では難易度が高いため、説明を読んでもいまいち分かりにくく、TOEIC初心者がつまずきやすいポイントの1つです。

現在分詞と過去分詞をマスターすれば、TOEICの問題も解きやすくなり、結果に繋がりますよ。

モバイックを運営するTOEIC満点の筆者が、分かりやすく解説するこの記事を読んで、分詞を攻略しましょう!

 

====記事の内容====

1. まずは日本語で理解しよう!現在分詞・過去分詞の基本
2. 現在分詞と過去分詞の主な使い方① 「形容詞」の役割
3. 現在分詞と過去分詞の主な使い方② 「動詞」の役割
4. 現在分詞・過去分詞をマスターするための3つのポイント
5. まとめ

================

 


1. まずは日本語で理解しよう!現在分詞・過去分詞の基本

1-1. 分詞とは?

分詞の基礎を理解するため、まずは日本語で確認していきましょう。

分詞を使うと、下記のように文をシンプルにできます。

 

子どもたちは踊っています。その子どもたちは可愛いです。

踊っている子どもたちは可愛いです。

 

この文では、「踊っている」が分詞です。

分詞を使うことで、2つの文を1つにまとめることができました。

このように、1つの文に多くの情報を入れることができるので、分詞はとても便利です♪

 

1-2. 分詞の役割の変化

上記の例文では「踊る」という動詞が、「踊っている」という形容詞に変わりました。

形容詞は「名詞を修飾」します。

a. 踊っている子どもたち
(形容詞)
・・・
(動詞)踊る
b. 驚かされた子どもたち
 ・(形容詞)
・・・
(動詞)驚かせる

どちらも「子どもたち」という名詞を修飾していますね。

このように、動詞が「〜している」または「〜された」という形に変化して、違う役割・意味を持つようになるのが「分詞」です。
 

1-3. 現在分詞と過去分詞の違い・見分け方

次に、現在分詞と過去分詞の違いを見てみましょう。

現在分詞と過去分詞を見分けるポイントは、

①「主体:誰が?」
②「能動か?受動か?」

の2つだけです!

先ほどの例文で確認すると…

a. 踊っている子どもたち
b. 驚かされた子どもたち 

①「主体:誰が?」→ a・b共に、「子どもたち」 
②「能動か?受動か?」
→ a:「〜している」= 能動の形
→ b:「〜された」= 受動の形

それぞれ能動・受動の形ですね。

 

ここまで理解できれば基礎は大丈夫なので、ここからは英語で見ていきます。

現在分詞・過去分詞の見分け方は、とっても簡単!

★ 能動「〜している」の場合、動詞+ingという形の現在分詞を使う。
★ 受動「〜された」の場合、動詞+edという形の過去分詞を使う。

 

先ほどの例文で確認すると…

a.  踊っている子どもたち

・主体 = 子どもたちが
・「〜している」= 能動

現在分詞(dance + ing)= dancing children

 

例文:The dancing children are cute.
(踊っている子どもたちは可愛い。)

b. 驚かされた子どもたち

・主体 = 子どもたちが
・「〜された」= 受動

過去分詞(surprise + ed)= surprised children

 

例文:The surprised children ran away from the room.
(驚かされた子どもたちは部屋から逃げた。)

 

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2. 現在分詞と過去分詞の主な使い方① 「形容詞」の役割

現在分詞・過去分詞の主な使い方2つについて、詳しく見ていきましょう!

まずは先ほどの例文のような、形容詞の役割を持つ分詞についてです。

 

2-1. 現在分詞・過去分詞の形容詞的用法:位置の変化【限定用法】

先ほどの例文では、childrenという名詞の「前」に分詞があり、「分詞+名詞」の形でした。

a. dancing children:現在分詞+名詞
b. surprised children:過去分詞+名詞

 

しかし、分詞の後に修飾する語を伴う場合、分詞の位置が変わります。

例えば、「踊っている」という分詞に「音楽に合わせて」という修飾が加わり、「音楽に合わせて踊っている子どもたち」と表現したい場合、

これまで通り「分詞+名詞」の順番で書くと、

dancing (with music) children

踊っている(音楽に合わせて)子どもたち

となり、何だかごちゃごちゃしていますね。。

これをスッキリ書き直してみると…

the children dancing with music

       名詞     +  分詞  + 分詞を修飾する語

名詞と分詞の位置が入れ替わり、名詞の「後ろ」に分詞が入りました

 

このように形容詞の働きをする分詞は、「分詞を修飾する語を伴う場合は名詞が前にくる」ことを覚えておきましょう。

 

この位置の変化は、過去分詞の場合も同じです。

「驚かされた」という分詞に、「友達に」という修飾が加わり、「友達に驚かされた子どもたち」と表現したい場合、

surprised (by their friends) children
驚かされた(友達に)子どもたち

ではなく、

the children surprised by their friends
名詞     +    分詞    +  分詞を修飾する語

となります。

 

以上のように、分詞の位置は変化します。

下記のポイントをしっかり覚えておきましょう!

★ 分詞を修飾する語がある場合は名詞の前【分詞+名詞の形】
★ 名詞が1語のみの場合は名詞の後ろ【名詞+分詞の形】

 

形容詞の役割を持つ分詞の問題は、TOEIC Part5で下記のような問題形式で出題されますよ。

【分詞+名詞の形】

The board of Central Electronics disclosed a surprising proposal that would benefit the local community in many ways.

セントラルエレクトロニクス社の取締役会は、多くの面で地域社会に貢献する驚くべき提案を明らかにした。

 

モバイックより引用)

【名詞+分詞の形】

All applications accepted before the deadline will be considered for a grant from Melinda Sandberg Foundation.

締め切り前に受け取られた全ての申請書は、Melinda Sandberg財団からの奨学金の対象として考慮されます。

 

モバイックより引用)

 

ing形・ed形・その他の動詞の活用形が並ぶ選択肢の中から、一番当てはまるものを選ぶ問題が出題されることがあるので、TOEIC対策のためにもしっかり分詞をマスターしておきましょう!

Part5の練習問題を解いてみたい!という方には、TOEIC対策オンライン学習プログラム【モバイック】がおすすめです。

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2-2. 現在分詞・過去分詞の形容詞的用法:補語C【叙述用法】

次に、形容詞の役割を持つ分詞が、SVC(主語+動詞+補語:第二文型)で、補語Cとして使われる例を見てみましょう。

【現在分詞】

Her presentation is interesting.

         S        +    V    + C

(彼女のプレゼンテーションは興味深い。)

【過去分詞】

I’m interested in her presentation.

S+V+C

(私は彼女のプレゼンテーションに興味がある。)

このように補語となる分詞では、感情を表す動詞が変化します。

 

感情を表す動詞が分詞となる場合は、「ing形【現在分詞】とed形【過去分詞】のどちらを使うべき?」と迷いやすいので、注意が必要です。

分詞を正しく使い分けるポイントは…

「〇〇する」ならing形【現在分詞】
「〇〇される」ならed形【過去分詞】

です!

現在分詞は、「人・モノがその状態にする、その状態である」ことを表す際に使います。

一方、過去分詞は、「人・モノが何かによってその状態にさせられる」ことを表す際に使います。

 

日本語を英語に直訳すると分かりにくいものもあるので、いくつか問題に挑戦して、ポイントを習得していきましょう。

Q1~3の各文を英語にする場合、ing形とed形のどちらを使うか考えてみましょう。

Q1. 彼は今興奮しています。

ing形:He is exciting now.

ed形:He is excited now.

→ A1. 一見、「彼」が「興奮する」からing形が正解!と思ってしまいがちですが、実際は「彼」が何かによって「興奮させられる」ことを表している文です。

よって、ed形:He is excited now. が正解です。

ing形のexcitingは、下記のような文で使われます。

The game was exciting.
(その試合はわくわくした。)

 

Q2. 私の仕事は疲れます。

ing形:My job is tiring.

ed形:My job is tired.

→ A2. 「私の仕事」が「疲れる」という状態であることを表すので、ing形:My job is tiring. が正解です。

ed形のtiredは、例えば人が疲れた場合に、I’m tired.(私は疲れています。)のような文で使います。

「私は何かによって疲れさせられました。」というニュアンスが含まれているので、過去分詞を使います。

 

Q3. あなたは今、退屈ですか?

ing形:Are you boring?

ed形:Are you bored?

→ A3. 「あなた」が「退屈な状態にさせられている」かを聞いているので、ed形:Are you bored? が正解です。

万が一、ing形でAre you boring?と聞くと、「あなたは人を退屈にさせる人ですか?」という意味になってしまうので、気をつけましょう。

 

以上のように、形容詞として補語となる分詞については、

「〇〇する」ならing形【現在分詞】
「〇〇される」ならed形【過去分詞】

という鉄則を覚えておきましょう。

 

モバイックなら、さらに詳しく現在分詞・過去分詞の使い方について学ぶことができますよ。

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3. 現在分詞と過去分詞の主な使い方② 「動詞」の役割

次に、動詞の役割を担う分詞について、「進行形」「完了形」「受動態」の主な3つを紹介します。

 

3-1. 進行形【be動詞+現在分詞】

be動詞と現在分詞(ing形)の組み合わせで、「〜している」という進行形を表します。

 
① be動詞が現在形 = 現在進行形She is waiting for the train.(彼女は電車を待っています。)② be動詞が過去形 = 過去進行形He was driving when I called him.

(私が電話した時、彼は運転していました。)
 

TOEICでは下記のような文で進行形が使われます。

The economic outlook for the automotive industry is improving despite slow growth last quarter.

(前四半期の低成長にもかかわらず、自動車産業の経済見通しは改善している。)

 

モバイックより引用)

 

3-2. 受動態【be動詞+過去分詞】

be動詞と過去分詞(ed形)の組み合わせで、能動態では表せない、「〜される」という受け身の状態を表します。

 
能動態: Someone stole my wallet.(誰かが私の財布を盗んだ。)受動態:My wallet was stolen (by someone).(私の財布が(誰かに)盗まれた。)
 

TOEICでは下記のような文で受動態が使われます。

The cargo was shipped last month, but it has not been delivered yet due to bad weather.

(貨物は先月船に積まれたが、悪天候のためそれはまだ配達されていない。)

モバイックより引用)

受動態については、こちらでも詳しく解説しています。

 

3-3. 完了形【have+過去分詞】

haveと過去分詞(ed形)の組み合わせで、完了形を表します。

 
過去形: I did my homework.(私は宿題をやりました。)完了形: I have done my homework.(私は宿題をやり終わりました。)
 

過去形は「〇〇した」という事実のみを表すのに対して、完了形では「〇〇し終わった」というニュアンスを表すことができます。

TOEICでは下記のような文で完了形が使われます。

Customers are asked to wait in line until the staff members have cleaned the event venue.

(スタッフによるイベント会場の掃除が完了するまで、お客さんは列に並んで待つよう求められている。)

 

モバイックより引用)

現在完了形については、こちらでも詳しく解説しています。

 

動詞の活用などの基礎文法もしっかり復習することが、TOEICで結果を出すことにつながります。

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4. 現在分詞・過去分詞をマスターするための3つのポイント

 

 

現在分詞・過去分詞を使いこなせるようになるため、下記の3ポイントもしっかり抑えておきましょう。

 

4-1. 分詞の形(不規則変化動詞)

基本的に、現在分詞は動詞+ing、過去分詞は動詞+edです。

動詞の原形 現在分詞 過去分詞
talk talking talked
clean cleaning cleaned

 

語尾がeの動詞は、eを取って、ing/edを付けます。

動詞の原形 現在分詞 過去分詞
close closing closed
use using used

 

過去分詞については、不規則に変化する動詞があり、下記のようなものがあります。

しっかり覚えておきましょう!

 

例1)語尾がtに変化

動詞の原形 現在分詞 過去分詞
build building built
meet meeting met

 

例2)語尾がdに変化

動詞の原形 現在分詞 過去分詞
have having had
say saying said

 

例3)語尾がneに変化

動詞の原形 現在分詞 過去分詞
go going gone
do doing done

 

例4)語尾がoughtに変化

動詞の原形 現在分詞 過去分詞
buy buying bought
think thinking thought

 

例5)動詞+en

動詞の原形 現在分詞 過去分詞
take taking taken
write writing written

 

例6)語尾がyの動詞は、yを取って、iedをつける

動詞の原形 現在分詞 過去分詞
study studying studied
cry crying cried

 

例7)スペルは一緒で発音が違う

動詞の原形 現在分詞 過去分詞
read reading read

 

例8)スペルも発音も同じ

動詞の原形 現在分詞 過去分詞
cut cutting cut
come coming come

 

単語をしっかり覚えることも、TOEICで結果を出すためには必要不可欠です。

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4-2. 現在分詞と動名詞の違い

ing形は現在分詞・動名詞の両方として使われます。

この2つの違いについて、簡単に解説しますね。

 

この記事でも紹介してきたように、現在分詞の場合は形容詞として「〇〇している」と名詞を修飾します。

現在分詞: The children dancing on the stage are very cute.

(ステージで踊っている子どもたちはとても可愛いです。)

それに対して、動名詞として使われるing形は、「〇〇すること」という名詞としての役割を担います。

動名詞: My daughter loves dancing.

(私の娘は踊ることが大好きです。)

動名詞については、こちらでも詳しく解説しています。

 

 

4-3. 分詞構文

TOEICでも出題される分詞構文。

分詞構文とは、接続詞と主語を省略して分詞で表した文のことです。

Having no money, I didn’t buy the book.

(お金がなかったので、その本を買わなかった。)

この文には接続詞がないのに、「~ので」と、接続詞があるような意味になっています。

この文を、接続詞を使って書き換えると下記のようになります。

Because I had no money, I didn’t buy the book.

このように、「接続詞+主語」が省略され、動詞が分詞の形になったものを分詞構文といいます。

分詞構文の意味を明確にするために、分詞の前にwhile/ when/ ifのような接続詞を置くことがあります。

TOEICでは下記のような文で分詞構文が使われます。

In the Brix Entrepreneur School, participants can have a great opportunity to develop creative skills while enjoying the picturesque beauty of Arizona.

(Brix起業家スクールでは、参加者はアリゾナの絵になる美しい景色を楽しみながら独創的な能力を育てるための素晴らしい機会を持つことができる。)
 
モバイックより引用)

 

5. まとめ


以上、現在分詞・過去分詞とその見分け方について詳しく解説しました。

まずは現在分詞と過去分詞の違いをしっかり覚えておきましょう。

 

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現在分詞・過去分詞をマスターして、TOEICで結果を出しましょう!

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