TOEIC試験において、頻出するストーリーを覚えておくことは、リスニング、リーディングでの流れを予想できるため、非常に有効です。
そんな頻出のストーリー(TOEIC国の物語り)を把握することで、問題の正解率をあげるシリーズの第3弾。
これまでのTOEIC国、頻出ストーリー
第1回目は→ こちら
第2回目は→ こちら
非常に景気が良いのも「TOEIC国」の特徴の一つです。
前回、求人広告のストーリーをご紹介しましたが、
好景気を表しているのは何も求人広告だけではありません。
「記事(article)」もその一つです。
よく目にする記事は、事業拡大中の企業の話、
新しく本を出版した人気作家の紹介など景気の良い話が多く、
一方、倒産の話などは掲載されていません。
企業の話を例にとると、
手掛けたプロジェクトが成功した話、
新しく拠点を増やす計画やそれに伴う人材募集の予定などが紹介されています。
作家の話では、本の出版を記念したイベントが企画されることが多いようです。
このようにある程度の傾向はありますが、
前回紹介した求人広告のような定番のストーリー展開はありません。
登場場面はPart 7の「シングルパッセージ」(1つの文書)の後半が定位置です。
「記事」の問題は難しいと感じている人が多いようですが、それはなぜでしょうか。
1.展開が予測できない。
文書を読みはじめて「企業の紹介」と分かったとしても、
それだけでその後の展開を予測することは難しいです。
最後の締めも、求人広告の応募方法のような定番パターンがありません。
2.文字数が多い。
Part 7後半に登場するということは、必然的に文字数が多いということです。
つまり、読み終わるまでに時間を要します。
3.慣れていない。
インターネットの普及が原因でしょうか。
日常的に新聞や雑誌の記事を「英語」で読んでいる人は少ないようです。
普段ほとんど読まないものを試験中に読もうとしても、簡単ではありません。
毎回Part 7の最後が「塗り絵」となっている人にとっては、
シングルパッセージ後半に登場するこれらの問題を諦めるという決断をすることも、
時には必要でしょう。
この後に続く問題の中には、より解きやすい設問がある可能性もあるからです。
ただし、テスト本番でそれを初めて行うのではなく、
日頃から自分の得意・不得意を把握し、自分にとってベストな時間配分を決めておくことが肝心です。
ヒロ前田