スマートフォンのアプリで、気軽に英語学習ができる時代になりました。
この記事では、英語学習者におすすめの英語アプリを紹介します！
今回は「英単語」「英文法」「英会話」を伸ばす目的別に分けてみていきましょう。
アプリの好みは単語帳や文法書、英会話スクール等と同じで、人によって異なります。
また、目的と同じように、学習者のレベルによってもおすすめは異なってきます。
学習者のレベルはあまり考慮せず、下記のポイントになるべく沿って紹介します。
① アプリを無料で使用、または無料体験が行える
② 楽しいと思える要素が含まれている
③ 実際の講師とのやり取りが含まれない
①に関しては、当然ながら月額のようなアプリの方が開発費用をかけています。その分レベルの高さやコンテンツの数は多くなるはずです。
しかし、最初から有料のものをおすすめしても、学習者に合っているかは分かりません。途中で課金が必要になったり、無料で使えるコンテンツが制限されるものもあります。そのため、ある程度無料で使えることが重要になります。よって、このポイントを含んでいます。
②ですが、継続するためには「楽しい」と思える要素が入っている方が良いはず。ゲーム感覚で継続したいと思わせるようなテストもありですね。そういった「楽しい」をいかに多くの利用者が感じられるかをポイントとしています。
最後の③は、自分だけのペースでできること。オンライン英会話などでは、他の人の性格や予定でスケジュールや効果が左右されます。それらを除外するという意味で、このポイントを設定しています。
今ではAI機能を使ったアプリも多くありますよね。そういったものを利用したアプリはドンドン紹介していきます。
それでは早速「英単語」におすすめのアプリから見ていきましょう！
英単語学習におすすめのアプリ３選
英単語の知識を増やすことは、英語を使えるようになるためにとても重要です。
語彙力を高めるには、繰り返し単語の意味や使い方を確認することです。そういった観点からも、アプリがあればいつでもどこでも覚えることができますよね。
英単語ゲームHAMARU
1つ目のおすすめ英単語アプリは、「英単語ゲームHAMARU」です。
その名の通り多くの学習者が「ハマる」こと間違いなしのアプリです。
内容はいたってシンプル。難易度を中学～高校、またはTOEICの点数（500点や600点等）から選択します。はじめはロックされているレベルもあります。しかし解除するために頑張ろうという気持ちさせてくれます。
難易度を選んで学習を開始すると画面の上部にどんどん英単語が表示されます。また画面の下半分にはいくつもの日本語の単語が出てきます。画面上に表示された英単語の日本語訳を選択することで、英単語を壊していきます。
与えられた時間内で得たポイントが結果となります。
結果を出し続けると、難易度の選択肢が増えます。そして「単語のスペル」というモードも利用できるようになります。
この「単語スペル」とはどのようなモードでしょう。
画面の上半分に日本語の単語２つとそれらに対する英単語の文字数の空欄が出てきます。
下半分にはアルファベットの文字が沢山表示されます。その中から文字を選び単語を完成させるというものです。
シンプルすぎて直ぐに飽きてしまうのでは？と思うかもしれませんが、実はこのシンプルなゲーム性が「ハマる」理由です。
また、このアプリの良い点は、そのシンプルさだけではありません。キラキラしている美しい映像、そして癒されるような音楽です。
そして何と言っても無料で使えるという魅力もあります。
有料にすると広告を消すことができます。しかしそれ以外は大きな違いはないので、ぜひ興味を持った方は試してみてくださいね！
mikan
次に紹介するのは、英単語アプリ mikanです。
これは英単語アプリの中でかなり知名度が高く、ファンも多くいます。
mikanではTOEIC、英検、大学受験など８つのコースを無料で使えます。例えばTOEICレベル別単語集は、200点～900点までの幅広いレベル別。自分のレベルにあった単語を学習することが可能です。
使い方は、こちらもとてもシンプルです。１つの英単語に対して、4つの選択肢から正しい意味を選ぶクイズ形式。テスト結果は、各単語の詳しい意味や例文を辞書（スーパー・アンカー英和辞典）で確認できます。
また、間違えた単語は自動的に「苦手」カテゴリに振り分けられます。正解になるまで復習機能で繰り返し学習することができます。また、正解した単語でも、自分の判断で手動でリストに入れることがます。
mikanの利用者が継続できる理由は、誰もが簡単に使える作りであること。また、100単語の学習が終わるごとにテストがあることです。合格できればランクが上がっていくのでやる気になりますね！
こういったちょっとした「上に行ける」という満足感が大切。毎日学習して更にランクを上げようという気持ちになりますよね。 ちなみにmikanでは有料会員に月額600円でなることが可能です。有料会員になれば、「my単語帳」機能を使うことができます。さらに学習履歴をグラフ化できるというメリットもあります。はじめは無料版を使い、続けられそうであれば有料会員になる良いかもしれませんね。
英語学習ゲーム 英語物語
英単語学習におすすめのアプリ３つめは「英語学習ゲーム 英語物語」です。
英語学習全般の勉強アプリということになっていますが、特に英単語を覚えるのに効果的です。
また、RPGのようなゲームが好きな方には特におすすめ。
主人公は敵と戦いながらレベルを上げ、日本全国を旅する物語になっています。
敵との戦い方は単純で、制限時間内に英語の4択問題に正解しながら登場する敵を倒していきます。全て倒すとステージクリアとなります。しかし、不正解になると攻撃を受けるので注意です。
ちなみにこの4択問題ですが、出題形式を下記の中から選択できます。
①英単語を日本語にする
②日本語から英語にする
③対義語の勉強をする
④類義語の勉強をする
⑤単語の意味を英語で説明する
学習内容は「一般」、「英会話」、「英検」や「TOEIC」から選ぶことが出来る点も良いですよね。
また、単語だけでなく、発音や英文法の問題も選ぶことが出来ます。
このアプリは、「英語物語」というだけあって、ストーリーもあります。
セリフは英語の音声と字幕があり、ちょっとリスニングに自信がない方は日本語字幕を表示することも出来ます。
ゲーム感覚であれば継続できるという方にはおすすめのアプリです！
英文法学習におすすめのアプリ３選
英文法を知っていると、英文を作る際にとても楽になります。英語を使えるようになりたいという方は絶対に英文法の知識を強化することが必要です。
分厚い文法書を読むのもよいです。しかしそれによって学習意欲が落ちてしまうという方も少なくないと思います。
そういった方やスキマ時間で気軽に文法の学習をしたい方にはアプリがぴったり。アプリで英文法を学習することも一つの選択と言えます。 ここからは、英文法学習におすすめのアプリを３つ紹介します。
早打ち英文法
英文法におすすめアプリ1つ目は、「早打ち英文法」です。
学習できる文法事項は21個。そして問題数はなんと1,458問！英会話やビジネス英語はもちろん、TOEICや英検対策もできます。各目的のために文法を学びたい、または復習したいという方にもおすすめです。
目次が使いやすく、中学から高校のどの学年で学ぶかが分かるようになっています。「中学2年の文法を勉強したい」といった学習者には優しい作りとなっています。
このアプリの一番のおすすめポイントは、ゲーム感覚で英文法を学べるという部分です。ゲーム感覚で行えるという方が学習は継続できますよね。特に文法のように苦手意識を持つ方が多いものにはこういった要素はとても大切です。
「早打ち英文法」では、「整序英作文問題」と「空所補充問題（たまにスペルもあり）」を選んで学習できます。
時間制限があり、急いで問題を解く必要があるため、学習者は集中することができます。ちょっとした緊張感があるのも脳を刺激して良いですね。
「整序英作文問題」は以下のような感じ。
画面上部に日本語が表示されます。その文を確認後、画面上に英単語がランダムに映し出されます。
その英単語を正しい順番に並べ、日本語の文と同じ意味を持つ英文を作っていきます。
注意すべきは時間制限がある点。ゆっくり考えればわかる問題も、焦って間違った単語を選ぶ可能性も。
しかし、この時間制限機能が日常会話やTOEIC等と似た雰囲気を生み出します。アプリで学習をしながら、英文法を強化。さらに英語を使う際のスピード感も身につけることができます。
最後に「空所補充問題」について。
TOEICでいうPart5を解くのに近い形式なのがこの問題。文の一部の空欄に正しい選択肢を入れていきます。文法なので、基本的には一語というよりも複数の単語が各選択肢に含まれています。
こちらは、単語は同じだが順番が異なる等、選択肢に似たものがあります。うっかりミスを誘発するような問題になっているのです。制限時間内に、似ている選択肢の中から正解を選ぶ力をつけられるのでおすすめです。
Speedy Grammar
2つ目のおすすめアプリは、「Speedy Grammar」です。
こちらは海外の制作会社が作ったアプリです。日本語版があるので「全部英語だと心配」ということもありません。ただ、少し日本語訳が変な部分があります。そこは無料ということで大目に見てもらえればと思います。
「Speedy Grammar」は、多くの文法事項が収録されているのでおすすめです。それらをゲーム感覚で習得することができるからです。この２つの条件は継続するためにはほぼ必須といっても良いものですね。
文法のレベルは「初心者」と「中級者」。それぞれ16個と13個の文法事項で構成されています。「上級者」レベルはありません。そのため、高い文法の知識を持っている方にとっては、少し簡単かもしれません。しかし、復習という意味では良いですね。
また、英語の資格試験を勉強中の方は、「動詞と時制の練習」ができます。品詞問題を瞬時に解くために必要な「形容詞、名詞、動詞を作るための接尾辞」等も含まれています。これらは、このアプリの素晴らしい部分と言えます。
さらに、ゲーム感覚で多くの文を作る流れになっているのもポイント。学習者を飽きさず、且つ気軽に学習できる要因となっています。
学習の方法はシンプルです。画面上に単語のみがバラバラに表示されるので、指でそれらの単語を線で繋げます。それによって文を作るという仕組みになっているのですね。
1回の学習は２～３分もあればできます。電車の中や仕事の休憩時などのスキマ時間に学習できる点もおすすめの理由です。 上にも書きましたが、不自然な日本語には目をつぶり学習してほしいです。
Duolingo
英文法学習で最後におすすめするアプリは、Duolingoです。
ある程度英語関係のアプリについて調べたことがある方は、ご存じのものだと思います。
Duolingoは海外の制作者が作った大人気アプリ。基本的には無料で使うことができます。合計で56のスキル（文法事項）があり、各スキルは５つのレベルに分かれています。しっかりと身につくまで学習することができます。
問題形式はレベルによって異なります。英語の文を日本語にしたり、日本語の文を英語にするといった形が中心です。
はじめは比較的簡単になっています。日本語で書かれた文を英語にした複数の選択肢から、正しいものを１つ選ぶという感じ。しかし、徐々に散りばめられた単語の中から正しいものを選び並べてくようになります。さらに日本語訳を空欄に入力していくといった「英作文」のようなものも登場します。
また、約2年前に「ストーリー」機能が追加さました。物語を聞きながら問題を解くということもできるようになりました。
この「ストーリー」機能は文法に特化している訳ではありません。聞いた（または読んだ）内容を理解できているか確認する読解だったり、表示されている単語をタップしながら聞こえた文を完成させるといったリスニング問題が中心です。ただ、学んだ文法の知識を会話の中で確認するという意味では良い機能ですね。
英会話学習におすすめのアプリ３選
最後は英会話学習におすすめのアプリを紹介します。記事の冒頭でお伝えした通り、実際の人とやり取りをするアプリは除外しています。
実際の講師とやり取りする場合、その講師のレベルによって効果が異なります。相手の予定によって学習進捗が左右されてしまう可能性があるからです。 よって、今回おすすめするアプリは全て学習者とアプリのみで学習が完結し、且つ好きな時に学習が行えるものに限定しています。
AI英会話スピークバディ
英会話におすすめのアプリ1つ目は「スピークバディ」です。
名前からも分かる通り、英語を話すバディ（仲間）です。しかしそれは実際の人ではなく、AIです。
Cなのでフリートークは多少できますが、実際の人のように完全にはできません。しかし、日常会話、ビジネス英語、時事問題や旅行英語等に対応しているので、多くの学習者が対象となるアプリです。
アプリ内では、学習者が話したい内容（シナリオ）を選択します。そしてその会話で使える単語を４つの選択肢から選んで学びます。そのシナリオに沿って会話をしていくのです。ある程度決まったことを言う必要がありますが相手は、AI。間違ったことを言ってしまっても「恥ずかしい」と思うことはあまりないでしょう。また、会話で出てきた使えるフレーズ（表現）を繰り返し読んで覚えることもできます。 自分が話したいことについて、完全にフリートークを行うということはできません。でも英語を話すことを気軽に、そして自分のペースで行いたい方にはおすすめです。
Cake
英会話におすすめのアプリ2つ目は「Cake」です。
英会話学習で、動画を使った学習法を勧められることってありますよね？
Cakeの学習方法は2種類あります。１つは表示された文を話すスピーキング練習、そしてもう一つは動画を使った学習です。
動画での学習は、動画を観ながら出て来る表現を声に出して練習するというもの。字幕の設定も可能。字幕なし、英語の字幕あり、そして日本語の字幕ありにすることができます。
最初は字幕なしで観てから英語の字幕で確認。最後に意味が正しいことを日本語の字幕で確認すると辞書なしで学習ができますね。
ちなみにほとんどの動画は1分程の長さ。スキマ時間に学習をすることができてしまいます。繰り返し練習することで、映画等で使われる自然な表現も覚えて使えるようになりますね。
もう１つCakeで用意されている学習方法は、文を読むスピーキングです。
これは画面上部に出て来る会話文を聞いて、それを真似するというものです。
最初は日本語の字幕なしで聞いて、意味を考えてから練習することがおすすめです。
また、このスピーキング練習ですが、なんと自分の声を録音し、それを評価してくれる機能が付いています。
自身の発音を録音して、お手本の発音と比較することも可能なので、どこがネイティブ発音と異なるのか聞くことが出来るのは嬉しいですね。
もちろん実際に直されるのと違って、学習者では気付けないような違いもありますが、それはアプリで学習する上では、ある程度妥協する必要があるかとは思います。
ただ、他にもしっかり学習履歴を確認したり、復習クイズを受けられる、そして新しい表現も日々追加されていくという点からもおすすめ出来るアプリです。
LingoChamp
3つ目のおすすめ英文法アプリは「LingoChamp」です。
このLingoChampもAIを駆使したアプリになっています。
英会話力アップにつながるアウトプットを多く行いますが、語彙力を伸ばすインプット学習を行うことも可能です。
LingoChampでは、アカウント登録をする際に、レベルチェックを受けます。
それによって学習者一人一人に合ったレベルの内容が準備されます。
このアプリは、大きく分けると「スピーキングパート」、「リスニングパート」と「語彙パート」に分かれています。
スピーキングパートでは、様々なシーンから出題されますが、そのシーンを描写した絵とその内容に関する文が字幕として表示されます。
その文を読み上げていきますが、読み上げた文は録音され、自動的に採点されます。それによって発音を含めた読み方の良い点と課題点を理解することが出来ます。
字幕なし問題を行うと、字幕が書かれていないので難易度は上がりますが、「読む」ことよりも「話す」ことに集中できるので、英会話の良い練習になります。
リスニングパートでは、聞こえた文の後に続く文を選択肢から選んだり、読み上げられた英文の内容に合致する絵を複数の選択肢の中から選ぶというものがあります。
語彙パートは、並べ替え問題で、複数の選択肢の中から正しい単語を選んで、虫食いになった文を完成させるというものです。
自分自身のペースで自分のレベルに合った英会話レッスンを行うという意味でおすすめできるアプリです。
ただ注意点もあります。アプリ内のコンテンツを全て使う場合、月額課金になります。
無料で使いたい場合、学習できる内容に制限はかかりますが、「3日間の無料トライアル」を行わないことで、無料で使うことが可能です。（3日間の無料トライアルを行うと、自動継続になり課金が始まります）
また、ＡＩ英会話ではあるものの、自由に話せるのではなく、ある程度決まった内容に沿って話す必要があったり、提供された文を読みながら会話力を上げるというものなので、上級者等には不十分に感じるかもしれません。
ただ、気軽に会話練習を行うという意味ではおすすめのアプリです。
まとめ
今回は「英単語」「英文法」と「英会話」の学習に役立つアプリをそれぞれ３つずつ紹介しました。
ＡＩを使ったアプリで気軽に勉強が出来たり、ゲーム感覚で勉強が出来るなんて本当に嬉しいですよね。
ただ同時に、１つのアプリだけでは完全に英語を使えるようにするのは難しいということもあります。
複数のアプリを組み合わせたり、アプリと教材や実際のレッスンを組み合わせことが一番効果的と言えます。
とは言え、とても便利で学べるアプリは多いので、ぜひ英語学習にアプリを取り入れてみてください。
それではまた次回の記事でお会いしましょう！
