TOEIC試験では、頻出するストーリーを知っておくことで、ストーリーの流れが予想できるため非常に有効です。
そんな「TOEIC国」の特徴的なストーリーを集めた「鉄板ストーリー」シリーズ。
連載2回目の今回は、非常に景気が良い「TOEIC国」の募集、採用について見ていきましょう!
採用募集 = 展開や内容を予測しやすい文書
非常に景気が良いことも「TOEIC国」の特徴の一つです。
海外進出を計画している企業、新規プロジェクトを抱えて人手不足に悩んでいる企業が多く、求人募集が常に行われています。
求人広告の内容は、TOEIC国ならではの形式は特に存在せず、現実世界のものと変わりありません。
募集している職種や会社の紹介から始まり、
応募資格や条件 → 仕事内容の詳細 → 応募方法の記載
で終わるのがお決まりのパターンです。
募集職種は様々でも、このパターンは定番。
テレビアニメで例えるなら「ドラえもん」タイプと言えます。
のび太がジャイアンにいじめられて、ドラえもんに泣きつく。
↓
ドラえもんが道具を出してのび太を助ける。
↓
調子に乗りすぎたのび太に最後にツケが回ってきて終わる
という全体の話の流れが決まっているように、応募広告の流れも決まっています。
つまり、TOEICの問題を解くという視点から考えると、展開や内容を予測しやすい文書と言えます。
2つの応募資格
中でも注意ポイントは、応募資格の中には、
「絶対条件(ある資格なり、経験なりを持っている人であることが前提)」と、
持っていれば「なおヨシ」という2種類の異なる条件が提示されているということです。
絶対条件を持っていなければ応募資格がない。
しかし「なおヨシ」という条件は、持っていなくても応募することはできるということです。
応募方法の特徴としては、résumé(履歴書)の提出を求められていることが多いです。
イギリス式のCV(Curriculum Vitae)は滅多にお目にかかることはありません。
このほかに、reference letter(推薦状)の添付や、グラフィックデザイナーなどの職種ではportfolio(過去の作品集)の提出を求められることもあります。
ちなみに、グラフィックデザイナーは「TOEIC国でトップ5に入るのでは?」と思われるほど人気職種の一つです。
TOEIC国の住民は自信満々!?
Part7の「ダブルパッセージ」(2つの文書)にこの求人広告が登場する時には、セットで「応募メール」が添えられている可能性が高いです。
この求人広告を見た応募者が送ったメールです。
残念ながら、こちらのメールについては「定番」はありません。
応募する人の経歴は様々だからです。
一つ注目すべき面白い点を挙げるとすれば、応募に関する「絶対条件」を満たしていないのに、平気で応募する人が珍しくないということです。
TOEIC国では、自分に対して自信を持っている人がとても多いようですね。笑
執筆:ヒロ前田