TOEIC600点のレベルとは?600点を取るべき理由と勉強法

受験や就職のためにTOEICが必要と言うことは常に耳にします。

また、何点を取るべきか?と尋ねると、英語学科や外資系企業、海外事業部など、一部の英語が話せなければとても困るという場合でない限り、「最低600点」という答えが返って来るでしょう。

しかし、TOEICの事を細かく調べない限り、TOEICの600点がどのようなレベルなのかは分からないと思います。

逆に、この必要と言われる600点が、どのようなレベルかが分かれば、自身の現在地と比較し、目標として設定がしやすくなり、何を学習すべきかがより明確になります。

目標が明確であるということは、やる気を上げたり、維持するためにもとても重要です。

 

この記事では、TOEICを運営するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が公表しているデータなどを基に、600点がどのようなレベルなのかを説明していきます。

また、600点を取るためには、リスニングとリーディングセクションでは何点取る必要があるのか、そしてリスニングとリーディング力をどのように伸ばせば良いのかといった点を、数多くのTOEIC研修を担当してきた筆者がお伝えします。

 

この記事を読むことで、きっと600点を取るための道筋が見えてくるでしょう。

記事の内容

1. TOEIC L&R 600点のレベルはどれくらい?

2. TOEIC600点を取るための英語力を身に着ける方法

3. まずは大学入試・就職に有利なTOEIC600点を目標に!

 

1. TOEIC L&R 600点のレベルはどれくらい?

1‐1. TOEIC600点は受験者の中ではどこに位置するか

まずは実際にTOEIC600点という点数が、TOEIC受験者全体のどの辺に位置するのか、2019年10月現在IIBCが発表している、最新のスコアデータ(第242回2019年7月実施分)で見てみましょう。

 

受験者数は、97,424人で平均スコアは、すばり

581.5点 でした。

 

内訳は、リスニングセクションが321.9点、そしてリーディングセクションが259.6点でした。

基本的にはリスニングセクションの方が、リーディングセクションよりも点数が高くなる傾向にあります。

 

他の回でも平均点は大体同じくらいになっており、TOEIC600点を取ることが出来れば、TOEIC受験者全体の平均点以上に位置するという事になります。

よって、最低でも600点を取ることで、一般的な人よりも英語が得意という判断を、大学や企業に評価してもらう事が出来ます。

 

1‐2. 仕事でTOEIC600点は絶対に有利

TOEIC600点が取れれば、平均より英語が出来ると評価して貰えることはお分かり頂けたと思います。

次に疑問に思うのは、TOEIC600点を取ると大学や就職で本当に有利なのか?ということです。

結論から言うと、有利になる可能性は大です。

ただ誤解が無いようにお伝えしておくと、もちろん目指している大学や企業・団体が英語を必要としない、または参考にしていないということもあるので、100%どこでも有利という訳ではありません。

 

では、TOEIC600点が有利である根拠を見ていきましょう。

まずは就職でTOEIC600点を持っていると有利かという点です。

こちらについて、IIBCが発表しているデータを参考に、そもそもTOEIC自体がどれ程、就職のために参考とされているかを見てみます。

 

IIBCが、2018年11月から2019年2月にTOEICを利用したことがある企業や団体に対して行った「英語活用実態調査」の結果によると、新卒採用を行う際に「TOEICを要件としている」のは4.2%、「参考としている」のは44.9%、「新たに要件・参考とする可能性がある」のは6.3%、「利用していない」のは44.5%でした。

 

英語活用実態調査 参照)

 

「利用していない」以外の回答を足すと、55.4%の企業・団体が現在、または将来的にTOEICを要件・参考にすると回答しています。

 

また、英語を使用する部署の中途採用に関しては、「要件としている」10.2%、「参考としている」43.6%、「新たに要件・参考とする可能性がある」7.4%の合計61.2%となっており、新卒採用以上に英語が求められているという事が分かります。

 

また、要件・参考としているTOEIC L&Rのスコアは、新卒採用で545点、英語を使用する部署の中途採用で620点となっていました。

 

さらに、昇進・昇格の際のTOEIC活用状況は下記のグラフの通りです。

 

英語活用実態調査 参照)

 

各役職の昇進・昇格のためにTOEICスコアを「要件としている」、「参考としている」、「新たに要件・参考とする可能性がある」という回答を足した結果は以下です。

● 係長・主任:38%
● 課長:43.4%
● 部長:34.2%
● 役員:32.3%

 

こちらは就職時ほど要件や参考として必要とはされていませんが、TOEICスコアが参考にされる企業や団体では、TOEIC600点以上を持っていることで、昇進・昇格にも有利になるということが分かります。

 

TOEICが就職にどの様に役立つかが知りたい方は、「TOEIC600点は就職・就活に役立つ!?【企業・職種別スコア有】」もご覧ください。

 

1‐3. 大学でもTOEIC600点は有利

大学入学共有テストで使える民間の英語試験からTOEICが外れることが決定しましたが、これは決してTOEICが大学の入学試験で活用されないという事ではありません。

活用するか否かは、基本的には今まで通り各大学の判断となります。

 

そこで、少し前のデータにはなりますが、IIBCがまとめた2016年10月・11月・12月の入学試験TOEIC活用校数と単位認定活用校数を見てみましょう。

結果は、下記の通りです。

 

TOEIC® Tests 入学試験・単位認定における活用状況 参照)

 

調査を実施した学校は、大学751校、短期大学321校、高等専門学校57校の合計1,129校です。

そのうち、入学試験でTOEICを活用すると答えた大学が、427校(57%)、短期大学106校(33%)、高等専門学校47校(82%)でした。

また、TOEICスコアを単位として認定すると回答した大学は378校(50%)、短期大学78校(24%)、高等専門学校(79%)という結果でした。

 

この結果から分かる通り、多くの学校でTOEICが入試や単位として活用されていることが分かります。

 

点数に関しては、学部によって異なり、文学部や法学部などは700点や800点台を基準スコアとしているところも多くありますが、そのような一部の学部以外の場合は、600点あたりが基準となっていることが多いです。

 

参考までに、東京都内にあるMARCH5校の基準スコアを見てみましょう。

全て異なる学部を選んであります。

 

● 明治大学 理工学部: 670点
● 青山学院大学 経済学部: 590点
● 立教大学 コミュニティ福祉学部: 700点
● 中央大学 総合政策学部: 550点(英語試験免除)
● 法政大学 スポーツ健康学部: 600点

 

TOEICを入学試験で活用している大学の中には、600点など決められた点数を取ることで、英語試験が免除されるだけでなく、単位認定となる学校も多くあります。

目指している学校や学部によっては600点よりも高い点数が求められるところもありますが、総合的に見て、600点という点数は持っていると有利と言えます。

 

1‐4. TOEIC600点の英語は英語で何が出来るレベル?

TOEIC600点が大学入試や就職などで有利になるということはお分かりいただけたと思います。

600点を取るために有効な学習法を見る前に、その600点を持っていたら、何が出来るレベルなのかという部分を確認しましょう。

 

IIBCが公表しているProficiency Scale(TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表)によると、TOEIC600点取得者は、レベルA~Eの5段階(Aが最高、Eが最低)の中で、Cレベルにランクしています。

 

Cレベルは、470点から725点の間と少々スコアの幅がありますが、このレベルのちょうど真ん中が600点と言えます。

Cレベルの評価は、「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では、業務上のコミュニケーションができる」です。

 

簡単にまとめると、基本的な文法知識や文を作る能力があり、自分の意思を伝えるために必要な単語の知識も持っているため、日常生活で遭遇する一般的な場面であれば、大体の会話の大まかな内容は理解し、やり取りも大きな問題は無くできるレベルということです。

ただ、表現力が不足しているので、伝えたいことを正確に伝えられないことや、複雑な場面では、満足な対応が出来ないこともあります。

海外旅行などでは、ほとんどの場面で対応することが出来ますが、何か問題が発生した場合の対応には苦労する可能性が高いです。

また、業務においては、短く複雑でないやり取りはできますが、複雑な内容になると対応が困難と言えます。

 

TOEIC600点は、このような英語力を備えた中級レベルと言えるでしょう。

 

2. TOEIC600点を取るための英語力を身に着ける方法

ここからは、TOEICで600点を取るために必要なリーディングとリスニングセクションの点数と、それぞれのセクションで点数を取るための英語力を上げる学習法についてお話します。

 

2-1. リスニングセクションとリーディングセクションの目標点

TOEIC600点を目標にすると言っても、TOEICはリスニングセクションとリーディングセクションに分かれているため、300点ずつ取れば良いのか、それとも点数に違いがあるのか疑問に思われるのではないでしょうか。

 

結論からお伝えすると、600点を取ることを目標にする場合、Listeningは325点、Readingは275点くらいを目標とすると良いでしょう。

 

ただし、リスニングセクションとリーディングセクションで取るべき点数は、リスニングとリーディングのどちらが得意かという点で個人差があります。

もしリスニング力とリーディング力が同じという場合には、それぞれ300点を目標としても良いでしょう。

 

しかし、今までの結果のデータを見ていくと、各セクションの平均点を比較した場合、リスニングセクションの方が高くなっています。

IIBCが開示している「2019年度 新人社員TOEIC Listening & Reading 最新データ」によると、2017年から2019年までの新入社員と内定者の平均スコアは下記の通りです。

 

2019年度 新人社員TOEIC Listening & Reading最新データ 参照)

 

新入社員と内定者のListeningとReadingの差の平均は、Listeningの方が約44点高い結果となっています。

いずれの合計点も600点未満ですが、他のデータで確認できる合計500点~700点を取得した方々のListeningとReadingの点数差も、40点~60点程Listeningが高いという結果になっています。

 

また、TOEICの点数ですが、統計的な方法で算出されており(方法は残念ながら公表されていません)、リスニングセクションの方がリーディングセクションより多少間違いが多くても、点数が高くなる傾向にあります。

よって、例えばあなたがPart7の長文問題が苦手、または時間が足りなくて解けないといった場合でも、リスニングでその分挽回することは十分可能という事になります。

 

ただ、もちろんリスニングセクションとリーディングセクション両方で出来る限り高い点を取るために、英語力の強化は必要です。

 

2-2. リスニングセクション点数アップのための学習法

まずはリスニングセクションで点数を上げるために、私がおすすめする学習法についてお話しします。

 

あなたがTOEIC600点を目指しているということは、現在の点数は400点~500点台だと思います。

そのあなたにおすすめするリスニングセクション対策の学習法はシャドーイングです。

リスニングを上げるには、英語を聞くだけでなく、話して言えるようになる方が聞き取れるようになります。

 

必要なものは、スクリプトとその音源だけです。

まずはスクリプトで分からない単語を調べ、内容も理解しましょう。

書かれていることを理解した上で、音源だけを流し、聞こえた英語をすぐ言って、影のように追いかけていきます。

最初は難しくてなかなか出来ないでしょう。

しかし、発音や抑揚なども確認しながら繰り返し行うことで、徐々に出来るようになってきます。

何日も練習し、流暢に言えるようになったら新しいもので行いましょう。

 

2-3. リーディングセクション点数アップのための学習法

次はリーディングセクションで点数を上げるための学習法です。

基礎文法の復習はとても重要ですが、ここでおすすめしたい方法が多読です。

TOEIC600点を目指している学習者で、英語の文書を沢山読んでいるという方はあまりいないはずです。

しかし、英語を読んで理解する、そして文の形を理解するためには、英文を沢山読むことが必要です。

 

厚い本を選ぶとやる気を維持することは難しいので、例えば趣味に関連する記事をインターネットで探して読むと良いです。

その際に、必ず書かれていることがしっかり理解出来るように調べながら読んでください。

最初は読んでみて書かれていることを推測し、その後、分からない単語などを調べて正確に内容を理解します。

一つの記事や文書は時間をかけて繰り返し読むようにしてください。

 

この流れで数多くの文書を読むことで、英文の意味を理解しながら英語を読むことに慣れることが出来ます。

 

TOEIC600点を取るための勉強法についてより詳しく知りたい場合には、「TOEIC300点→TOEIC600点の勉強法をTOEIC専門講師が解説」もご覧ください。

 

2‐4. TOEIC600点を取るために必要な語彙力

TOEICで目標とする点数を取るためには、リスニング力や文法の知識が必要なように、語彙力も必要不可欠です。

あなたが600点を目指す場合、どれくらいの数の単語を覚える必要があると思いますか?

5,000語?6,000語?いや、もしかして10,000語くらいでしょうか?

いえ、1,000語しっかりと覚えれば大丈夫なことがほとんどです。

 

厳密に言うと、I、tableやplayといったような学生時代に覚えた単語は含めない場合です。

仮にこれらを入れてしまった場合、冒頭で出した数千という数でも足りなくなってしまうかもしれません。

しかし、幸いなことに、TOEICで出てくる単語の多くは、あなたが既に学生時代に覚えたものが多いのです。

 

TOEICの単語対策を行う際に重要なことは、TOEICの頻出単語を覚えるということです。

前述の学生時代に覚えた単語は、公式問題を行ったりしながら思い出しましょう。

 

単語は、あなたが読みやすいと感じたTOEIC用の単語帳を一冊購入し、それに出てくる単語を繰り返し確認して覚えると良いでしょう。

単語数に関しては、単語帳によって異なりますが、辞書に出てくるaからzまでの単語程の数を覚える必要はありません。

 

単語の覚え方を知りたい場合には、「単語を覚えてTOEICスコアアップ!今から始められる単語の覚え方」もご覧ください。

 

2‐5. モバイックを使って効率的にTOEIC600点を取る

パソコンやスマホを使って学習できるTOEIC対策Eラーニングプログラム「モバイック」は、家でじっくり学習したい方、通学や通勤などのすき間時間を有効に使って学習したい方にお勧めです。

650点を目標としたコースなので、今回紹介した600点を目指しているという人にもぴったりです。

パート別の対策はもちろん、文法もしっかりと復習出来る内容になっています。

動画でポイントが解説されているので、集中しやすいという点も学習に向いています。

 

無料体験で、どのような形で学習していくかが確認できるので、是非一度お試しください。

無料体験のためのアカウント登録も直ぐに行うこと出来ます。

 

3. まずは大学・就職に有利なTOEIC600点を目標に!


TOEICで取れる点数は、10点から990点まで幅広いです。

もちろん点数は高ければ高いほうが良いでしょう。

しかし、いきなり最高点を目指しても、やる気を維持することは難しいです。

 

TOEIC600点を取得していない人には、この600点という点数は、大学入試や就職、そして転職にも有利になる可能性は高いため、この点数をまずは目標にすると良いでしょう。

TOEIC600点を取った時、自分にとってどの様な恩恵をもたらしてくれるのか、そしてそれを取るためにはどの様なことをすべきか頭に入れて、しっかりと努力することで目標を達成しましょう。

また、折角600点を取るために学習をするのであれば、各パートの解答テクニックを学ぶことも有効ですが、しっかりとその点数に見合った会話力も身に着けるように意識して学習することで、将来しっかりと使える英語力を手に入れることが出来ます。

600点を最速で取るために専門講師がおすすめする参考書を「TOEIC 600点 おすすめ参考書【専門家がスコアアップのみ厳選】」にまとめていますのでご覧ください。

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