今回の記事では、最近よく耳にする「スタディサプリTOEIC」のメリットとデメリットについて、プロのTOEIC講師が実際に使った感想を客観的にお伝えします。
スマホゲームをやった事はあるけど、TOEICのアプリは知らない。
実際にスタディサプリは効果があるの?と疑問に思うのではないでしょうか。
効果が分からないものに、お金も時間もかけたくないという考えが働くかと思います。
そこで、16年間で、TOEIC対策はもちろん、数多くの日常会話やビジネス英語のレッスンを数千名に対して行い、教材も作成してきたTOEIC990点3回取得の講師の目線で、スタディサプリを見ていきます。
TOEIC関連の書籍は数百冊読み、ネット上にある数多くのブログ等も見てきたので、参考になる感想を書けるだけの経験と知識は持っていると自負しています。
あなたがスタディサプリを始めるか迷われているのであれば、この記事を読むことで、今後スタディサプリを使うべきかどうかを決めることができるようになります。
その他おすすめのTOEIC対策通信講座やeラーニングについては、TOEIC講師おすすめの通信講座【比較と選び方のコツ】、TOEIC対策Eラーニング!スコアアップできるおすすめ3つを厳選も参考にしてください。
記事の内容
4. まとめ
1. スタディサプリTOEICのメリット・デメリット
1-1. スタディサプリはTOEICに有効?
そもそもスタディサプリ ENGLISH TOEIC対策コースは、本当にTOEICに有効なのか?という疑問があると思います。
私が検証した結果から言うと、しっかりと集中して行った場合、ほとんどの人に効果はあると考えます。
どんな教材もそうですが、しっかりと集中して行うことは絶対条件です。
どんなに素晴らしい教材でも、テレビを見ながらやっては頭に入らないですし、スタディサプリも、何となく流しているだけでは有効ではありません。
また、英文を読むことが出来ない、または文法をあまり覚えていないという方は、いきなりスタディサプリTOEICの問題を解いても苦痛に感じるだけです。
その様な方の場合、しっかりと基礎文法をやり直し、音読で英語に慣れてから申し込まれる方が良いでしょう。
もし既に申し込まれている場合には、収録されている「基礎英文法」と「TEPPAN英単語」の目標600点を学習されてから始めることをお勧めします。
それでは、私が実際に体験して感じたスタディサプリTOEICのメリットとデメリットをそれぞれ3つずつ見てみましょう。
これらは全て私が思ったままのことを書いていますので、全ての人が同意するとは限らないことだけ予めご理解頂ければと思います。
1-1. スタディサプリTOEICのメリット
メリット❶ 関先生の動画
スタディサプリTOEICを受講するメリットの一番は、何よりTOEICだけでなく英語講師として絶大な人気を誇る関正生先生の講義動画です。
多くのスタディサプリTOEICの紹介サイトで記載がある通り、「神授業」と表現する人が多いことも理解できます。
約5分という短い動画の中で、重要な情報だけを詰め込んだ動画は、正直料金の7割くらいの価値はあると思います。
時間が短いので、ちょっと内容的に物足りないと感じる方もおられるかもしれません。
それは確かにその通りだと私も思います。
しかし、約5分程度という限られた時間の中で与える情報量、そして問題を解くために必要な最低限の情報ということを考えた場合、私は十分だと感じます。
私が個人的に動画の中でも素晴らしいと感じた点が一つあります。
関先生が“余談ですが”と言いながら話されていた情報です。
例えば、Would you do me a favor?という質問の説明をされていた際に、V(動詞)+人・物という形が来た場合、例外はあるが、ほとんどの場合、Vは「与える」という意味合いになるというものがありました。
この様な解説こそ、TOEICだけでなく、英語を習得する上で重宝する知識です。
この様な“余談”が入っている動画こそ、スタディサプリTOEICを使う大きなメリットと言えます。
メリット❷ 先読み機能
「TOEICのPart3とPart4では、先読みは絶対に行わなければならない」とTOEIC講師が言っているのを聞いたことはありますか?
TOEICの参考書を読んでも、インターネットで情報を集めても、これを必要ないという人は恐らくいないでしょう。
なぜから先読みは絶対に必要だからです。
しかし、「先読みしましょう」と言われても、そう簡単には出来ません。
自宅で対策をしようにも、読む時間をタイマーや時計で計りながらやることはかなり難しいです。
どうしても自分のペースになってしまい、結局時間を無視してゆっくり設問を読んでしまったという経験はないですか?
スタディサプリTOEICのPart3とPart4の演習問題では、13秒間先読みが出来る機能がついています。
これによって、時間を嫌でも意識して練習する必要があり、何度も繰り返すうちに、13秒が大体感覚で分かるようになります。
ちなみにこの13秒については動画の中でしっかりと説明されていますが、もちろん根拠があっての13秒となっています。
メリット❸ スマホアプリなのでスキマ時間を有効に使える
やはりどこでも学習が出来るという点は大きなメリットとして挙げられます。
スタディサプリTOEICは、スマホだけでなく、パソコンやタブレット端末でも学習することが出来ます。
しかし、パソコンでも使った正直な感想としては、スマホアプリだからこそスタディサプリTOEICは良いのだと思いました。
動画が短く、演習問題や英単語なども、数分で出来るように作られています。
電車であれば一駅で動画が一つ見られたり、英単語を学習したりといったことが十分に出来るように作られています。
朝起きてから直ぐにパソコンを起動することなくスマホアプリから学習することも出来ますし、休憩時間に少しやってみようということも出来ます。
確認はしていないので断定は出来ませんが、学生用のスタディサプリは、パソコンやタブレット端末を意識して作っている可能性もあります。
それに対して、社会人を主にターゲットとしたスタディサプリTOEICは、忙しい人がスマホアプリで気軽に学習できるように作ってあるように感じました。
スマホはどうしても画面が小さいので、操作性や問題を読む時に小さい文字を読むという負担はあるので、改善が必要な点はありますが、常に改善点を利用者から聞き出し、プログラムをアップデートしている点も良いです。
1‐3. スタディサプリTOEICのデメリット
ここまではスタディサプリTOEICの素晴らしいと感じた点を述べてきましたが、もちろん私が気になった点もありました。
その中から3つをお伝えします。
デメリット❶ 目標点数が無い
私の考えとしては、TOEICは何点を目標にして学習するか、という点を押さえることはとても重要だと思っています。
なぜなら、目標の点数によって、今やるべきこと、または学習者が出来ることが異なるからです。
例えば、私がPart3やPart4を解く際には、先読みはもちろん行いますが、読むことが苦手なため、全部先読みすることが出来ません。
そこで何をするかというと、音源が流れている最中に、会話やナレーションを聞きながら、設問や選択肢を読んで解いてきます。
これをやることで、音源が終わるとほぼ同時に問題を解き終えることが出来ます。
これはやらない方が良いという講師の人もいますが、800点から900点台を取れるような人はやっても良いと私は思います。
しかし、スコアがそれ以下の人は、質問だけでも良いので、頑張って先読みを出来るようにして、音源が流れ始めたらしっかりと集中して聞くことが必要です。
同時にやる方法は絶対にお勧めしません。
なぜなら、会話やナレーションを集中して聞いても、理解できない部分がある状態で、同時に読むということを行えば、更に耳から入れられる情報は減ってしまうからです。
テレビを見ながら本を読んで両方を理解するくらい難しいことなので、まずは読む、音源が流れたら聞く、そして情報を頭に留め、問題に戻るという流れをやるべきです。
少々話が逸れましたが、重要なことは、現在の英語力、そして目標とする点数によって、行うべき対策が変わってくるということです。
TEPPAN英単語では、その部分はしっかりと分かれていますが、本来であれば、他の学習方法に関しても、この点は考慮した作りになっている方が、学習者には親切と言えます。
全員が同じ問題をやるから、分ける必要は無いという声もあるかと思いますが、取れる問題をしっかりと取れるようにして、まだ難しいものに関しては、捨てることを恐れないということも大切です。
これが出来ない場合、難しい問題に時間を割いて点数が上がらないという結果になる可能性は十分あります。
これを避けるためにも、目標の点数はしっかりと設定した作りになっているべきだと言えます。
デメリット❷ 動画内で文を確認することが出来ない
メリット❶で挙げた関先生の動画ですが、これは素晴らしいことに間違いはありません。
しかし、私が一つマイナスに感じたことがありました。
動画の中で、確認する問題文を動画の画面上で見られないという点です。
関先生の動画は、塾の講義形式なので、黒板にチョークでポイントを簡潔に書いていきます。
動画の時間も短いですし、通常は目の前にいる生徒が教科書を見れば、全てそこに記載されているので、講義を耳で聞いて、目で問題を追えば良いという考えになります。
恐らくあなたも学校や塾でその方法で講義を受けられていたのではないでしょうか。
しかし、アプリで流れる動画の場合、その動画で出来るだけ全てを完結させたいと思いませんか?
私は出来れば、関先生の話をしっかりと聞いて、黒板に注目したいです。
スタディサプリTOEICで、関先生が問題文を黒板に書くということは当然不可能です。
むしろ一から書いたら時間がもったいないです。
よって、何をするかというと、関先生が、問題の番号を言ったり、実際に読んだりして行くわけですが、そうなると、受講者が画面の下に記載されている問題や解説まで行って、該当の文を探す必要があります。
多くの場合、スクロールダウンする必要もあります。
これは面倒な作業で、それを探す間、数秒ではあっても、動画から意識が離れてしまうことになります。
本来ここは、黒板に文字を映し出すような形で作る方が、受講者にとっては集中を切らさず行えるので良いのです。
小さなことに聞こえるかもしれませんが、こういったことは一回や二回ではないので、この様な負担を減らすことも学習する側のストレスを減らすという意味で必要だと私は感じました。
デメリット❸ 写真や文書が小さい
これはスマホアプリとしては必ず直面する問題ではあると思います。
しかし、ゲームなどと違って、この問題はTOEIC対策アプリとしては大きなデメリットです。
Part1を行った際に、問題なく答えが選べた問題がほとんどでしたが、一つの問題では、人が写真の中央に一人いるのか、二人なのか分からず、その人(達)が何をしているかもはっきり分かりませんでした。
流れる文自体は理解できたのですが、写真があまりにも分かり辛く、消去法も使いながら答える結果になってしまいました。
この様な写真があると、英語が理解出来ているかどうか以前の問題になってしまうので、受講者として辛いという感想です。
今回検証をする上で、私の中ではPart7の見え方にとても注目していました。
文書が一つの問題であれば何とかなるが、複数、特に三つの文書の問題はどうなっているのかとことが気になっていました。
結論から言うと、これはやり難かったです。
これに関してはスマホではどうしても限界があるので、諦めるしかないのかもしれません。
Part7の問題は、「開く」と「閉じる」を押すことで、表示させたり隠したりが出来たので、それは良いアイデアだと思いました。
しかし、Part7の複数の文書問題は、ほとんどの人は、文書間を何度も行ったり来たりしながら答えを見つけるようになるので、何度も画面をスクロールしながら該当の場所を見つけて解くという方法はやり辛いと感じました。
また、スタディサプリTOEICをパソコンで行った場合でも、なぜか文書を画面全体に表示することが出来ず、画面の中心で縦長に表示され、右に問題が位置する形になっていたので、こちらに関してもやり難さを感じました。
ストレスなく受講するという意味では、この点はデメリットと言えます。
1‐4. スタディサプリTOEICはこんな人にお勧め
メリットとデメリットをお話しましたが、これらを総合的に考えて、スタディサプリTOEICはしっかりとやることで効果があると考えています。
問題数もとても多いので、動画を見てポイントを押さえながら、これらの問題を継続して解いて学習できることにとても意味があると思います。
では、このスタディサプリTOEICは、どの様な人にお勧めなのかお話しさせて頂きます。
それはズバリ、決まった時期までに特定の点数を取らなければならない人です。
例えば、「3ヵ月後までに点数を上げなければならない!」というように、短期間で結果を出す必要がある人には、このアプリを最初から最後までとにかく時間がある時に出来るだけやっていくと良いでしょう。
忙しくて、日々ゆっくり学習する時間が取れないという人には、やはりいつでもどこでも、短い時間でもスマホで直ぐに学習できるという点は大きな売りです。
点数が取れなければ死活問題という方は、とにかく会話力とかは伸ばさなくても良いから、点数だけは必要と考えているのではないでしょうか。
その様な方には、スタディサプリTOEICはお勧めです。
また、塾の講義が好きという人にもお勧めです。
関先生の講義はとても勉強になります。
バンバン情報を与えてくれて、リズム良く講義を進めて行くからです。
その反面、塾の講義があまり好きではなかったという人にとっては、楽しいと思えるものでは無いかもしれません。
この様な方は、スタディサプリTOEICを検討して見ても良いでしょう。
2. スマホやPCを使ったTOEIC学習は効果がある?
2-1. スマホアプリはTOEIC学習の選択肢に入れるべき
スマホアプリ=ゲームと連想される人は多いのではないでしょうか。
その様なイメージがあるスマホアプリは、TOEICの学習に有効なのか疑問に思っても当然です。
結論から言うと、スマホアプリやPCを用いたTOEIC学習は是非選択肢に入れてください。
スマホアプリも数多くあり、全てが無条件で効果的とは言えませんが、しっかりと考えて作られているものは、書店で売られている参考書よりもためになるものも存在します。
今回検証したスタディサプリ、そして次にご紹介するモバイックは、間違いなくTOEIC学習の選択肢に入れるべきと言えます。
3. 【宣伝】弊社モバイックとの比較
ここまでは、スタディサプリTOEICの検証をしてきました。
ここからは弊社が提供しているTOEIC対策プログラムのモバイックについて、スタディサプリTOEICの比較対象としてお話し致します。
実はこの記事を書こうと思ったきっかけは、弊社のモバイックとスタディサプリが似ている点があったからです。
スマホやタブレットを中心に進めるサービスあることや、動画による学習方法であるため検証しました。せっかくなので、スタディサプリとモバイックの違いについても書かせていただきます。
3-1. モバイックとは?
モバイックは、弊社が提供するTOEIC対策用Eラーニングプログラムです。
スタディサプリと同じように、PC、タブレット端末、そしてスマホを利用して学習が可能です。
こちらのプログラムは、TOEIC講師として有名で、著書も数多くあるヒロ前田先生を含めた6名のTOEIC専門講師が集結し、製作と監修に携わっているため、問題の質には絶対の自信を持っています。
コースは500点突破と650点突破の2種類で、学習期間は3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月からお選びいただけます。
また、万が一の時のために、学習期間中に申請することで、1ヵ月の無料延長を行うことが可能な点は、忙しい社会人には嬉しい特典ではないでしょうか。
それではスタディサプリのように、モバイックのメリットとデメリットを3つずつ見てみましょう。
3-2. モバイックのメリット
メリット❶ 充実したサポート
何かを学ぶ時、教材に書かれていることは大体わかるのですが、ふと「このような時はどうなんだろう?」と思うことはありませんか?
目の前に講師がいる場合には、直接尋ねることが出来るでしょう。
これは実際に学校へ行って学ぶ際のとても大きなメリットです。
しかし、様々な理由で、そのような対策講座を受講されない方も多くいます。
スマホアプリのTOEIC対策コースの場合、料金が安価になっているということもあり、誰かに疑問に思ったことを聞くというサービスがついて来るコースはほとんどありません。
あったとしても、ほとんどが料金別のオプションサービスとなっている可能性が高いです。
しかし、モバイックには、教材の内容や収録されているTOEICの問題に関する疑問をプロのTOEIC講師に問い合わせるサービスがついています。
教材と関係のない事に関しては聞くことは出来ませんが、追加料金なしで、何度でも教材の内容に関連したことであれば質問することが出来ます。
仮にモバイックの解説で分からないことがあった場合でも、更に詳しくプロの講師に尋ねることが出来るので、消化不良になってしますことはありません。
メリット❷ TOEICに必要な基礎文法をしっかりと学べる
TOEICで点数が必要な方の中には、英語の知識をあまり覚えていない人も多くいます。
そのような場合、文法用語が沢山含まれた説明で対策を話されても、なかなか頭に入って来ません。
そこでモバイックは、TOEICに必要な基礎文法をしっかりと学んで頂けるように作られています。
全ての内容は動画で優しく説明されているため、内容もスッと頭に入って来ます。
社会人になってから基礎文法を人から学ぶことをためらってしまう人もいると思います。
また、参考書を読んでいても、文字だけで見るのは辛いということもあるでしょう。
しかし、動画と文字で復習することで、情報が吸収しやすくなります。
もう一点モバイックで基礎文法を学ぶことのメリットは、ただ基礎文法を文法として学ぶのではなく、TOEICの問題を解きながら学べることです。
これによって、学んだ文法が、TOEICではどのように役立つかということが直ぐに分かります。
メリット❸ 動画の内容がまとめて解説されている
Eラーニングやスマホアプリで動画を見ながら学習できる教材はあまり無く、これらがしっかりと作られているものは素晴らしいものが多いです。
しかし、これらの動画は、人が話しているため、情報が普通の速度で流れて行ってしまい、全てがしっかりと頭に残っていない場合があります。
動画を数回見ることで、理解することは可能な場合が多いですが、連続して何度も繰り返して同じ動画を見るというのは少々辛いというのが本音でしょう。
モバイックの場合、動画の下に、動画内で話された内容(ポイント)が記載されているため、一度動画を見て理解できなかった部分があった場合でも、その内容を読むことで、重要なポイントを逃さず理解することが出来ます。
また、話された言葉が一語一句そのまま書かれているのではなく、情報がまとめられた状態で書かれているので、動画の説明とは一味違う感覚で内容を確認することが出来ます。
ここまで丁寧に出来ているEラーニング教材は、そこまで多くないと言えます。
3‐3. モバイックのデメリット
それでは逆にデメリットについても、3つ見てみましょう。
デメリット❶ 模擬試験の問題数が少ない
モバイックの模擬試験は、全てのコースに2セットずつあります。
しかし、1セットにつき、Part1は3問、Part2は9問、Part3は12問(会話3セット)、Part4は12問(ナレーション3セット)、Part5は8問、Part6は4問、そしてPart7は17問(1つの文書問題は2セット7問、2つと3つの文書問題はそれぞれ1セット)の合計65問となっています。
問題を多く解きたいという人からすると、物足りないと感じると思います。
しかし、モバイックは基礎文法やパート別対策といった内容に力を入れているため、この内容を理解した上で、別途「TOEIC L&R 公式問題集」などを使ってポイントを確認されると良いでしょう。
デメリット❷ 動画が分割されている
スタディサプリの動画は、全て5分前後のもので、内容は1つの動画で完結しています。
それに対してモバイックの動画は、1つの長い動画を平均して2分~3分ほどの長さに切って収録されています。
これによって、時間を無理に短くする必要がないので、より詳細で丁寧な解説を入れることが可能になります。
その反面、1回で完結していないため、動画と動画の間に休憩を挟んだり、時間を空けて学習した場合、前の内容を忘れてしまう可能性があります。
人によってどちらの方が良いかは分かれると思いますが、これがデメリットと感じてしまう人もいるのでは?と取り上げました。
デメリット❸ スマホ専用アプリがない
ストレスなく学習に専念するためには、操作性や内容の記載方法が分かり易いことが重要です。
スマホ専用アプリは、スマホで快適に学習できる操作性といった点を実現してくれます。
残念ながら、モバイックにはスマホ専用アプリがなく、モバイックのサイトがスマホ画面に対応した形で表示されるようになっています。大きなストレスになる程ではありませんが、デメリットではあります。
例えば、モバイックは問題を解いて頂き、それらを確認しながら進んで行きます。それらの問題を解く際に、正しいと思う選択肢を選び確定します。
しかし、その次の画面で、再度その選択に間違いがないことを確認する必要があります。
学習者の心理としては、選択した解答が正しいのか直ぐに知りたいはずです。
しかし、そこで選択肢の確認が入る点は、面倒だと感じるだけでなく、集中力の観点からも無い方が良い点ではあります。
また、ホーム画面で登録したコースを選択した後、学習可能な内容(タイトル)の一覧を見ることが出来るようになっていますが、その一覧だけでは、例えば文法講義であれば、どの文法項目をどこで学べるのか、Part別対策では、ポイントが何かという点が確認できないようになっています。
これらの内容が一目で確認できないことは、学習する際に時間のロスにつながるので、こちらもデメリットとなってしまう可能性が高いです。
スマホ専用アプリがないため、操作性や内容の記載方法が少々分かり難いという点は、3つ目のデメリットとして挙げられます。
3‐4. モバイックはこんな人にお勧め
私が特にモバイックをお勧めしたい人は、500点と650点を目指している学習者の方々です。
具体的にはTOEICが600点以下の人には効果があるプログラムとなっています。
また、期間は3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月から選べるようになっている通り、比較的時間に余裕があり、しっかりと着実に英語力もつけながらTOEICの点数を上げたいという方にはお勧めです。
動画ではとても丁寧に解説がなされているので、優しく教えて欲しい人にはモバイックは合う作りとなっています。
基礎文法に自信がない方にもお勧めです。
基礎文法に自信がない方が、突然TOEIC対策に特化した教材やオンラインプログラムで学ぼうとしても、文法が理解できないので、苦労する可能性があります。
そのような方は少し遠回りに見えるかもしれませんが、基礎文法をしっかりと理解した上で、TOEICの対策に入るほうが、実際は効率が良いです。
少しでも基礎文法に自信がないと思われる方には、このモバイックをお勧めします。
4. まとめ
4-1. 結局スタディサプリとモバイックはどっちをやるべき?
スタディサプリとモバイックですが、両方とも内容の質が高く、しっかりと取り組むことで、結果を期待できるでしょう。
どちらをやるべきかという点に関しては、その人の目標や正確によって異なります。
前述の通り、スタディサプリは、アプリを使って学習することを主に考えて作られているため、通勤時などのスキマ時間を使って学習されたい方にはスタディサプリは良い選択になります。
また、結果を出すまでにあまり時間的な余裕がない方、とにかくTOEICの対策を一番に頭に入れたいという方にもスタディサプリは相応しいアプリだと言えます。
モバイックは650点までの点数を目指す初級や中級の方にとって良い選択肢です。
PC、タブレット端末、スマホのいずれでも学習は出来ますが、PCで学習することで、動画は十分な大きさで見ることができ、Part1やPart7といったパートの写真や文書もストレスなく見て学習に集中できるように作られています。
基礎文法や英語力を伸ばしつつ、TOEICの対策を学習して点数を伸ばすという形になっているため、TOEICの点数を上げることはもちろんですが、英語力もしっかりと上げたいと考えている方にはモバイックは合うプログラムと言えます。
そして、ある程度目標達成まで時間があり、自分のペース、且つ丁寧な説明で学びたいという方はモバイックをやるべきでしょう。
4-2. アプリと従来の教材との組み合わせが現時点では最善の方法
スマホアプリやEラーニングプログラムは、今後も質の高いものは多く出て来ることが考えられます。
移動中に学べたり、動画を見て実際に講義を受けている感覚で学習できることなど、良い点が多くあります。
しかし、学習をアプリだけに頼るのではなく、TOEIC L&R公式問題集や、他の素晴らしい教材も一緒に使いながら学習される方が、目標とする点により早く到達できるでしょう。
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この記事を参考に、ご興味がある方は、スタディサプリやモバイックでの学習も検討してみると良いでしょう。
無料体験もありますので、是非それぞれ試してみてください。