TOEIC700点取得のために効率的に勉強できる参考書が見つからず、困っていませんか?
「これを使って勉強すればTOEIC700点は取れる!」という参考書が分かれば、安心して学習に専念できますよね。
数多くある参考書の中でも、TOEIC700点取得に役立つおすすめの参考書を知り、効果的に学習することで、遠回りをせず目標の点数を得ることができます。
この記事では、TOEIC700点取得に必要な「リスニング力」、「リーディング力」、そして「文法の知識」を強化できるおすすめの参考書を3冊厳選してご紹介します。
今まで数多くの参考書を実際に見てきた筆者が、使いやすいと感じたもののみおすすめします。
この記事の内容
1. TOEIC700点を取るためにおすすめ参考書①リスニング力強化
2. TOEIC700点を取るためにおすすめ参考書②リーディング力強化
3. TOEIC700点を取るためにおすすめ参考書③文法強化
1. TOEIC700点を取るためにおすすめ参考書①リスニング力強化
1-1. 八島式 TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本
TOEIC700点を目指す方におすすめのリスニング力強化の参考書は、『八島式 TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本』です。
企業や大学でTOEIC講座の講師を務め、且つ外資系ソフトウェア会社に勤務する現役のビジネスマンでもある八島昌先生による、英語のリスニング力に特化した参考書です。
1-2. この参考書がおすすめの理由
こちらがTOEIC700点を取るために適している理由は、対象者が600点以上の方であることです。
多くの方の最初の目標点数は、昇進等で条件として設定されることが多い600点です。
TOEIC700点を目指すということは、現在のTOEICスコアが600点以上である可能性が高いので、こちらの参考書は、ぴったりと言えます。
TOEIC600点がどのように仕事で役立つかに関しては、TOEIC600点のレベルとは?600点を取るべき理由と勉強法をご覧ください。
そしてもう1つ、この参考書がTOEIC700点を目指す方におすすめである理由は、下記の2点を理解することに焦点を当てているからです。
● 日本人が苦手とする音の変化を理解する
● 文を意味の塊で順番通り理解する
この2点を徹底的に理解、そしてできるようにすることで、英語の音は断然聞き取れるようになります。
また、②の「文を意味の塊で順番通り理解する」ことができれば、リスニング力強化はもちろん、リーディング力強化にもつながります。
この参考書では、これらの2点を学習者に学んでもらう際に、TOEIC Part1からPart4までの問題を使っているため、TOEICのリスニングセクションの対策にもなると言えます。
ただ単純に練習問題を多く解いて英語に慣れようというアプローチではなく、「どうすれば英語が理解できるようになるのか」という点を考えて作られた参考書なので、TOEICのためのリスニング力アップはもちろん、会話をする際のリスニング力強化にもつながります。
1-3. この参考書のちょっと残念な部分
リスニング力強化にはとても良い参考書ですが、少し残念に感じる点が、取り上げている問題の数の少なさです。
これはページ数に制限があるので仕方ない部分もありますが、扱っている問題数が少ないため、焦点を当てている音に、十分に慣れる程触れることができません。
また、数多く存在する母音と子音の中から、いくつかを選択して掲載していますが、その数も少し物足りないように感じます。
ただし、英語の音に慣れる際にまず知る必要がある重要なポイントは抑えているので、大きな問題ではありません。
1-4. この参考書のおすすめの使い方
リスニング力強化でとても重要なことは、音を理解した上で、音読を行い真似することです。
音が再現できるようになれば、その音は聞き取れるようになります。
この参考書でも、英語の音を知り、ディクテーション等を行った上で、最終的に音読することを推奨しています。
この参考書の優れている点は、付属のCDの速度を自然の「ナチュラルスピード」、0.8倍の「低速」、そして1.3倍(Part3と4)と1.5倍(Part1と2)の「高速」で再生できることです。
これによって、最初は慣れるまで低速で音読を行い、慣れてきたらナチュラルスピード、最後には高速で音読することができます。
速度を上げながら音読ができるようになれば、リスニング力が上がってきている実感にもなり、自信にもつながります。
リスニング力を向上させるためには、しっかりと音読を行うようにしましょう。
音読の詳しい実施方法については、TOEICリスニング対策と解答のコツ【音読できる=聞けるの法則とは⁉】を参考にしてください。
2. TOEIC700点を取るためにおすすめ参考書②リーディング力強化
2-1. 英語多読 すべての悩みは量が解決する!
TOEIC700点を目指すために、リーディングセクション全体で点数を取ることが求められます。
多くの方が苦手に感じるPart7も例外ではありません。
そのリーディングセクションで点数を取るためにおすすめの1冊が、『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』です。
この1冊では、多読の重要性とその効果を述べています。
TOEICに特化した参考書ではありませんが、TOEICで必要不可欠な「読む」という力を伸ばすきっかけとなる1冊です。
2-2. この参考書がおすすめの理由
この参考書をおすすめする理由は、「多読」のコツについて多く書かれており、また、多読を習慣として行った場合の効果についても言及しています。
例えばこの参考書で書かれている英語を大量に吸収するためには、下記の多読三原則が大切と書かれています。
1. 辞書は捨てる → 辞書が必要のない本から始めます。
2. 分からないところは飛ばす → 読書の妨げになるので飛ばします。
3. 自分に合わないと思ったら投げる → 次に移って、合う本を探します。
このように、日本人が無意識的に求めている「完璧」ということは、多読をする上で必要ないと伝えることで、気持ちを楽にして多読を練習することができます。
この参考書がおすすめであるもう1つの理由は、気軽に読めるという点です。
多読の参考書なので、さぞかし多くの英文が書かれており、それを沢山読みましょうという構成になっているのではないかと思う人も多いのではないでしょうか。
この参考書では、例えば最初は絵本から始めましょうといったアドバイスが書かれており、多くの英語の文書が書かれているということはありません。
多読の重要性や効果を理解した上で、自身のレベルに応じて何から読むか選べる点も、学習者にプレッシャーをかけることがないので良いと思います。
2-3. この参考書のちょっと残念な部分
筆者が感じたこの参考書のちょっと残念な部分は、2点あります。
1点は、ページ一杯に文字を詰め込み過ぎているため、参考書というより読み物という印象を受けることです。
英語の参考書の場合、イラストを多めに入れたり、余白を多めに設ける等した方が、学習者に余計なストレスをかけずに済むのではないかと思います。
2点目は、多読の方法は書かれていますが、もう少しページ数を割いて説明した方が良いという点です。
初めて多読をする方もいれば、ある程度英語を読むことに慣れている方もいます。
レベルに応じた多読の具体的な実施方法の記載があれば、より参考になると感じます。
しかし、多読の重要性や、どのようなことを意識して取り組むべきかがしっかりと書かれているので、その重要性は理解できる1冊となっています。
2-4. この参考書のおすすめの使い方
おすすめの使い方は、まずこの参考書に書かれている多読の方法やコツ、効果などをしっかりと頭に入れることです。
多読三原則にある「分からないところは飛ばす」ことは、慣れるまでは気持ち悪く感じてしまうかもしれません。
しかし、まずは辞書が必要ないような易しい本から始め、徐々にレベルアップをしていくようにしましょう。
多読の方法を理解した上で、同じ本を繰り返し読んで練習することがおすすめです。
折角選んだ本を1回読んで終わりにするのはもったいないので、例えば1週間程同じ本を繰り返し読むと良いでしょう。
その過程で、筆者は多読に「音読」を加えることをおすすめします。
最初のうちは黙読して、週の後半では音読することで、「読む力」と同時に、「話す力」と「聞く力」も身に着けることができます。
また、多読に少し慣れてきたら、TOEICのPart7問題を教材として使うこともおすすめします。
Eメールやお知らせといったTOEICで扱われる文書の形式に慣れることで、この多読がよりTOEICのスコアアップにつながります。
TOEICリーディング対策については、これで迷わない!効果抜群のTOEICリーディング対策と時間配分も参考にしてください。
3. TOEIC700点を取るためにおすすめ参考書③文法強化
3-1. TOEIC®テスト 英文法 プラチナ講義
文法強化でおすすめの1冊は、『TOEIC®テスト 英文法 プラチナ講義』です。
こちらは、企業や大学でTOEICコースを教え、且つ数多くのTOEIC関連の参考書を執筆している濵﨑潤之輔先生による1冊です。
3-2. この参考書がおすすめの理由
この参考書には多くのおすすめポイントがあります。
その中でも、筆者が特におすすめと感じるのが、取り上げる文法項目をTOEICで問われるものに絞り、且つ英語を理解する際にとても重要な「主語」と「動詞」を軸に教えている点です。
英語の文は主語と動詞で成り立っていると言っても過言ではありません。
意外にもそれに気付かず、文法項目をそれぞれ独立したものだと考えて学習してしまう方が多くいます。
学ぶ文法事項を主語と動詞に絡め、文の中でどう使われるかしっかりと確認することで、TOEICの文法問題を解いたり、文書を読む際に内容をより正確に理解することに役立ちます。
また、各文法項目を理解した後に、それらの文法項目が含まれる「プラチナセンテンス」という例文が掲載されているため、文中での文法の用法が分かるようになります。
そして、もう1点筆者がこの参考書をおすすめする理由は、学習者目線で文法の説明が書かれている点です。
多くの参考書は、文法用語を理解していることを前提に書かれているため、文法が苦手な方にとっては、読んでいて苦痛に感じたり、学生時代に英語が好きになれなかった感覚がよみがえってしまう可能性もあります。
しかし、この参考書では、学習者がそのような思いをしないよう、できるだけ分かりやすい方法で説明しています。
3-3. この参考書のちょっと残念な部分
必要な文法事項が含まれていて、説明も分かりやすい参考書ですが、1つだけ残念な部分を挙げるとすると、学習者に考えさせる機会が少ないことです。
Part5の問題を各章の終わりに入れていますが、それ以外では、学習者は情報を受けるだけになっています。
参考書であって、問題集ではないことは分かりますが、学習者が文法に関してより多く考えながら進めるような構成になっていると、更に良い参考書になるのではないかと思います。
3-4. この参考書のおすすめの使い方
この参考書の使い方でおすすめの方法は、各章の終わりにある「章末チェック」というTOEIC形式の問題を解いて、解説を見る前に、正解と不正解の選択肢を文法的に正しいのか、または間違っているのか自身で考えることです。
しっかりとした根拠に基づいて問題を解けていれば、学んだ文法事項を理解しているかが分かります。
自信を持って解説できて、問題に正解できれば良いですし、万が一間違ってしまっても、何が理解できていないか確認して、分かるようにすれば問題ありません。
この方法で、各文法事項を本当に理解しているか確認していくことがおすすめです。
文法の学習については、TOEIC初心者が英文法で絶対に失敗しない勉強法まとめ【完全保存版】も参考にしてください。
4. おすすめ参考書を使って、TOEIC700点突破!
TOEIC600点を突破するまでは、「基礎文法」、「語彙力」、そして「TOEICを知る」という3点に焦点を当てて学習することで、目標を達成することが可能になります。
しかし、それ以上の点数をTOEICで目指すためには、英語力を上げることが求められます。
TOEIC700点を突破するためには、リーディング力、リスニング力、文法の知識といった総合的な英語力の強化が必要です。
今回ご紹介した参考書は、TOEIC700点を目指す学習者が、それらの英語力を高めるためにおすすめの3冊です。
特に伸ばしたい力におすすめの1冊からで良いので、まずは手に取って確認してみてください。
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