TOEIC満点である990点を取るために勉強をしたいけれど、使うべき参考書が分からなくて困っていませんか?
TOEIC990点を目指すレベルになると、どの参考書が効果的なのか、そしてそれをどう使えば良いのか判断することが難しくなってきます。
TOEICで990点を取るためには、実際に990点を取ったことがある人のアドバイスを聞くことがとても参考になります。
筆者はTOEIC990点を取るまで、何度も900点台をさまよいながら得た経験や知識があります。
この記事を読むことで、筆者がTOEICで990点を取るために効果的だと考える参考書や、990点取得まであともうひと踏ん張りするために必要な心構えを知ることができます。
この記事の内容
1. TOEIC990点を取るためには公式問題集を超えるものはない
1. TOEIC990点を取るためには公式問題集を超えるものはない
1-1. やはり公式問題集が一番である理由
TOEIC990点を目指す方の英語レベルは、総合的にとても高いと言えます。
基本的な文法の知識はもちろん、例外的なルール等も理解しており、多くの学習者が悩まされる音の変化にも対応できます。
もちろん、リスニング力やリーディング力の向上、語彙力の強化の余地は残されています。
しかし、TOEIC990点を目指せるだけの英語力を持っている方の場合、筆者が一番必要と感じることは、公式問題集を使って、実践さながらの訓練をすることです。
公式問題集なら本番と同じ質の問題を解くことができるため、TOEIC990点を取得するためには、公式問題集を解くことが一番であると筆者は考えます。
すでにTOEICで900点を越えている学習者は、「持っている英語の知識」の確認を行い、「問題を解く流れ」を身に着ければTOEICで990点を取れる可能性は高いと言えます。
TOEIC公式問題集の選び方については、おすすめのTOEIC公式問題集【違いを比較&勉強法を伝授】を参考にしてください。
1-2. TOEIC990点を取るための公式問題集の使い方
公式問題集を使いながら、持っている英語の知識を確認し、問題を解く流れを身に着ける方法は、下記の通りいたって単純です。
① 時間を計りながら、問題を本番さながらに解く
② 解いた問題を1問ずつ確認して理解する
①は2時間で問題を解いても良いですし、Part毎に解いていくという方法でも結構です。
リーディングセクションの場合、各Partで使える時間を設定して、その時間内で解くことを意識しましょう。
これによって、試験を本番同様の流れで解くという意識が身に着きます。
ただし、これは1度ではなく、何度も繰り返し行う必要があります。
②の「解いた問題を1問ずつ確認して理解する」ことはとても重要です。
選択した解答が正解、または不正解であっても、なぜ正解なのか、なぜ不正解なのかしっかりと説明できるまで理解できるようにします。
これによって、持っている知識の確認ができ、TOEIC990点を取る人と取れない人の微妙な違いを生み出します。
公式問題集のおすすめの使い方に関しては、解くだけではもったいない?TOEIC公式問題集の理想的な使い方をご覧ください。
2. TOEIC990点を取るためにおすすめの参考書①
2-1. TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版:新形式問題対応
筆者がおすすめするTOEIC990点取得のための参考書1冊目は、ボディービルダーのような濱崎潤之輔先生の『TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版:新形式問題集』です。
990点攻略と謳う参考書はとても少なく、質に関してもピンキリです。
その中でもとても参考になるこの1冊は、990点を取るためのノウハウ本であり、模試が1セット(200問)ついてくる問題集でもあります。
英語力は持っているけれども、なぜか990点が取れないという方には特におすすめの1冊です。
2-2. この参考書をおすすめする理由
『TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版:新形式問題集』をおすすめする理由には、TOEIC990点を目指す際に有効な解答技術の説明と一緒に、英語力を鍛えるための効果的なトレーニングが、Part毎に書かれている点です。
例えば、Part1では、定番表現や、少し難易度の高い表現を覚えるとことをポイントとしています。
そのために、ディクテーションを推奨しており、実際に51個の写真に関する音声を聞いて、ディクテーションするという練習が含まれています。
このように、各Partで注意すべきポイントを伝えた上で、実際にそのポイントが身に着くようなトレーニングが収録されている点がこの1冊の素晴らしいところです。
2-3. この参考書を使った効果的な勉強法
この参考書のおすすめの勉強法は、まずはしっかりと書かれたポイントを理解し、参考書内のトレーニングや練習問題で実践することです。
そして、最後に収録されている模擬試験では、この1冊で学んだ内容を意識しながら解くことで、その効果を実感することができるでしょう。
筆者がおすすめする勉強法は、この参考書でおすすめしているトレーニングの延長で、各Partで推奨されたトレーニング方法を、公式問題集を使って実践することです。
例えばPart1では、51個の写真について述べている音声をディクテーションするというトレーニングがありますが、次のステップとして、公式問題集を使ってディクテーションを行うのです。
もちろん公式問題集は、このトレーニング用に作られていないので、1回で全て書くことは難しいでしょう。
何度も繰り返し音声を聞いて、徐々に書けなかった部分を埋めていくという作業を行いましょう。
また、ディクテーションを行う際は、綺麗に文字を書く必要はなく、学習者自身が正しく書けているという認識があれば問題ありません。
このように、参考書内ですすめられているトレーニング方法を、公式問題集を使いながら応用して勉強するのがおすすめです。
かなりきついトレーニングですが、これができるようになればTOEIC990点も夢ではなくなるでしょう。
3. TOEIC990点を取るためにおすすめの参考書②
3-1. TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試
TOEIC990点を取るためにおすすめする2冊目の参考書は、『TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試』です。
筆者が「英語の参考書と言えばこの出版社!」と常に思っているベレ出版が出しているTOEIC上級者向けのPart7対策本です。
TOEIC900点を越えている学習者の多くは、リスニングセクションが満点、または満点に近い方が多いのではないでしょうか。
そこからTOEIC990点を目指すには、いかにリーディングセクションで点数を落とさないかがとても重要になります。
リーディングセクションの中でも、Part7は問題数も多く、読む量も多いため最大の難関と言えます。
『TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試』は、TOEIC上級者が、長文をしっかりと理解して正しい選択肢を選べるようにするための1冊です。
3-2. この参考書をおすすめする理由
『TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試』がおすすめである理由は、この参考書を使って精読ができるようになるからです。
Part7は、文法や語彙の知識はもちろん必要ですが、TOEICで990点を目指している学習者はある程度それらの知識を持っていると考えられます。
Part7で間違えてしまう理由は、文書を読むのに時間がかかってしまう以外に、圧倒的に長文を精読する数が少ないことが挙げられます。
Part7では、どれだけ文書に書かれている内容を正確に理解できるかが重要です。
何となく文書を読んでもヒントや答えを見落としてしまう可能性があります。
この参考書で精読を行うことで、今まで見落としてきたそれらのヒントや答えを拾うことができるようになります。
この参考書には、Part7の模試4回分が収録されているので、精読のやり方を学んだ後に、実践的な練習をじっくり行うこともおすすめできる理由として挙げられます。
精読の方法は、TOEIC Part7 対策はこれ!知っておくべき精読とは?でもご覧いただけます。
3-3. この参考書を使った効果的な勉強法
『TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試』を使った効果的な勉強法は、精読を行う際に徐々に速度を上げていくことです。
精読の反対は速読と言われています。
精読を練習する際は、スピードのことは意識しないようにと言われます。
これはその通りで、精読を身に着ける段階では、とにかく書かれている内容を理解することに集中しましょう。
この参考書を手順通り行うことで、精読のやり方を身に着けることができます。
精読ができるようになった次のステップとして、文書を正確に理解しつつ、素早く読むことを意識するように練習しましょう。
最初は心地よい速度で読んで時間を計り、その時間を少しずつ短縮していき、最後は1セット4分程で読めることを目標に練習しましょう。
この4分という時間は、1セット5問の問題を解く際、解答時間は1問1分(合計5分)と考えますが、実際は設問や選択肢を読む時間があり、文書を読む時間は4分くらいと考えます。
それくらいの時間で長文を理解しながら読めるようになれば、TOEICで990点取ることも現実味を帯びてきます。
4. TOEIC990点を取るために必要なこと
4-1. 最後まで終わらせることを重視する
TOEICで990点を取るために必要なポイントは何点かありますが、今回はその中から筆者が特に重要と思う3点をお伝えします。
まず1点目は、最後までTOEICの試験を終わらせる意識を強く持つことです。
満点を取るために、間違いは最小限に留めなければならないという意識が強くなると、問題を解く際に慎重になり、必要以上に長い時間をかけてしまう可能性があります。
その結果、試験を最後まで終わらせることができず、残った問題の解答をとりあえず塗りつぶすことになってしまう可能性があります。
これでは他の問題で時間をかけて正しい答えを見つけられても本末転倒です。
まずは試験を最後まで終わらせることを常に意識しましょう。
ちなみにTOEICでは、試験を時間通りに終わらせるために速読ができると便利です。
速読の方法については、TOEIC Part7を時間内に解く!速読のコツとトレーニング法をご覧ください。
4-2. TOEIC950点が取れたら990点取得は時間の問題
「TOEIC950点から990点までは、運と時間の問題」
これは筆者が英会話学校で講師をしていた頃、教務課の課長に言われた言葉です。
TOEICで955点を取った直後に言われた言葉でしたが、それを聞いて「だったら、とりあえずできるだけ試験を受けてみよう」と思ったことを記憶しています。
実際にその直後に受けた試験で990点を取ることができました。
TOEIC950点を取れる学習者の多くは、990点を取れるだけの英語力を持っていると言っても過言ではありません。
あとは、それまで頑張ってきたことを信じて試験を受けることで、ある日突然990点を取れるということがあります。
TOEICは回によって全体的に簡単な時も、難しい時もあります。
試験を受け続けて、自身に合う問題が多く出題された場合、950点から一気に満点が取れるということも十分あり得ます。
TOEIC950点を取れたのであれば、あとは時間の問題と信じて頑張りましょう。
4-3. TOEIC990点を取った後の未来を想像する
何事をするにも、最後のひと踏ん張りはきつく感じるものです。
TOEICでもあと少しで990点というところまで来ても、そこからが途方もなく遠く感じることがあります。
そこでやる気を維持することが難しかったり、ストレスが溜まってしまうということも考えられます。
そのような場合は、TOEIC990点を取った後のことを想像しましょう。
会社で報奨金が貰えるのかもしれませんし、友人に満点を取ったことを自慢している姿でも良いでしょう。
転職のための履歴書にTOEIC990点と書きこんでいる姿でも結構です。
TOEIC990点を取ることで、自身の未来がどう変わるのかイメージすることで、俄然やる気が出てきます。
その気持ちさえ持てれば、必ずTOEIC990点を取ることはできます。
5. まとめ
TOEIC990点を取れれば、長く続いたTOEICの学習は終わりを告げます。
しかし、そのあと一歩が簡単には行かないのがTOEICです。
そこで、それまで身に着けてきた知識を100%発揮できるように、公式問題集で問題を繰り返し解きながら知識の確認を行いましょう。
同時に、今回ご紹介した参考書を使いながらTOEIC全体の解答技術の確認、そして特にPart7攻略で大切な精読を身に着けることで、TOEIC990点がぐんと近くなります。
最後は運もありますが、自身が今まで頑張って来たことを信じて目標を達成できるまで試験を受け続けることです。
そうすれば必ずTOEIC990点は取ることはできます。
今回ご紹介した内容も参考に、是非あと一息頑張りましょう。
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