TOEIC Part6攻略のために、なるべく多くのPart6練習問題を解いて対策をしたいですよね。
参考書や問題集の練習問題に挑戦しても、解説が分かりにくかったり、解答のコツまでは習得できないことがあります。
なぜこれが正解なのか?なぜ不正解なのか?が納得できないと、モヤモヤして嫌ですよね。
この記事では、まずはPart6の練習問題に挑戦していただき、後半で解答のコツを含めた丁寧な解説を行います。
TOEIC Part6の練習問題を解けるだけでなく、各問題パターンの解答のコツも習得することができ、TOEICスコアアップに一歩近づくことができます。
筆者はTOEIC満点を取得しており、私が実際に問題を解く際にどんなステップを踏んで答えていくかをお伝えします。
TOEIC Part6対策については、TOEIC Part6が苦手な人必見!プロが実践する解き方のコツ、おすすめの問題集については、TOEIC Part6 おすすめ問題集を専門家が3つ厳選!をご覧ください。
この記事の内容
4. TOEIC Part6 練習問題を解いてスコアアップ!
1. TOEIC Part6 問題の概要
TOEIC Part6の問題数は16問と、リーディングセクションの中では一番少ないです。
Part5短文穴埋め問題の、長文バージョンのような形で、4つの長文についてそれぞれ設問が4つ出題されます。
設問のパターンとしては、Part5型問題・文選択問題・Part6型問題があります。
Part5型問題は、Part5で出題される文法・語彙問題と同じ形式なので、Part5対策をしっかりしていればスムーズに解くことができます。
Part5の問題パターンについては、TOEIC Part5 対策!短文穴埋め問題の攻略法を解説で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
文選択問題は、4つの文のうち空欄に入るのはどれか?を問われる問題です。
選択肢に文章が4つ並び、空欄の前後の内容もふまえて解答する必要があるため、時間がかかり、苦手とするTOEIC学習者も多いです。
Part6型問題は、空欄前後の2つの文を読み、2つ目の文の冒頭にどのようなつなぎ言葉が入るかを問われる問題です。
However(しかしながら)、Therefore(それゆえに)等の選択肢の中から、前後の文の関係をとらえて、文に合うつなぎ言葉を選ぶ必要があります。
練習問題では、この3つのパターンに挑戦していきましょう!
2. TOEIC Part6 練習問題
(モバイックより引用)
3. TOEIC Part6 練習問題 解説と解答のコツ
各設問の答えは分かりましたか?
それぞれについて、答えと解説をお伝えしていきます。
私は設問に答える前に、まずは本文のタイトルを確認するようにしています。
何についての文なのか?がなんとなく分かっていると、問題を解くのがスムーズになります。
3-1. 練習問題 設問1の解説と解答のコツ
まずは設問1を見ていきましょう。
1.
(A) time
(B) action
(C) part
(D) effect
選択肢を見ると名詞が並んでいるので、Part5型問題(語彙問題)だと分かります。
よって、空欄の前後を確認します。
空欄前はtakeという動詞で、空欄には4つの選択肢どれも入ることができます。
1. take time(時間がかかる)
2. take action(行動をとる)
3. take part(参加する)
4. take effect(実施される・有効になる)
ここでは主語がThe updated plan(更新された計画)です。
また、from January 1 next year.(来年1月1日から)という補足情報もあることから、最も当てはまるのは、(D) effectです。
The updated plan will take effect from January 1 next year.
(更新されたプランは来年1月1日から実施されます。)
Part5型問題では、読まなくてよい文を読むことに時間をかけないことが大切です。
空欄のある文をピンポイントで確認し、その文の意味が通る選択肢を選ぶことが一番の近道です。
TOEIC Part5 練習問題【5つの頻出パターン+解説付き】では、Part6の問題を解く際にも役立つPart5の解答のコツを紹介しています。
あわせて読んでみてくださいね。
3-2. 練習問題 設問2の解説と解答のコツ
次に、設問2を見ていきましょう。
2.
(A) Employees will receive their year-end bonus.
(B) The human resources office will be temporarily closed.
(C) The new plan will be mandatory for all new employees.
(D) Our company’s retirement dinner is coming up soon.
選択肢に文章が並んでいるため、文選択問題だと分かります。
その時点で、私の場合、この問題は最後に解くことにします。
なぜならこの問題は、文全体の内容を理解している方がスムーズに解けるため、設問3・4を読みながら全体の内容をより把握した上で解いた方が効率が良いと考えるからです。
ここでは、設問3・4を解いた後という設定で解説をします。
まずは各選択肢を確認します。
(A) Employees will receive their year-end bonus.
従業員は年末のボーナスを受け取る。
(B) The human resources office will be temporarily closed.
人事部のオフィスは一時的に閉鎖される。
(C) The new plan will be mandatory for all new employees.
新しいプランは新任社員にとって必須となります。
(D) Our company’s retirement dinner is coming up soon.
当社の退職夕食会がもうすぐ行われる。
今回のように2つ目のパラグラフの最初に空欄がある場合は、文書の最初の方に解答のヒントがあることが予測できます。
このメモのタイトルが”Changes to Company Pension Plan”(会社の年金プランの変更)であり、設問1を解く中で「新しいプランが実施される」ことが分かっているため、(C) The new plan will be mandatory for all new employees.が正解です。
空欄後に続く、We believe it offers …のitは、(C)の主語であるthe new planを示しています。
文選択問題では、「不正解の選択肢は本文と全く関係のないことが述べられている」ことが多いです。
(A) Employees will receive their year-end bonus.
(B) The human resources office will be temporarily closed.
(D) Our company’s retirement dinner is coming up soon.
不正解である選択肢3つを見ても、年金や新しいプラン等のキーワードは入っていません。
employeeやretirement等、関連する単語は入っていますが、内容は全く関係がないため、引っかからないように気をつけましょう。
3-3. 練習問題 設問3の解説と解答のコツ
次は設問3です。
3.
(A) However
(B) Therefore
(C) Subsequently
(D) Otherwise
選択肢に副詞が並んでいるため、Part6型問題だと分かります。
よって、空欄前後の文を確認し、その関係性を的確に表す選択肢が正解です。
空欄前:We believe it offers more flexibility and will enable you to save more money for your retirement.
(それはより柔軟性があり、定年退職に向けてより多くの貯金をすることを可能にするでしょう。)
空欄後:—–, current employees will have the option of keeping their existing plan.
(—–、現在の社員は現在のプランをキープするという選択肢があります。)
空欄前の文では新しいプランのメリットを伝えつつ、空欄後の文では現在のプランを選ぶこともできると反対の意味にとれることを伝えています。
各選択肢の意味は下記です。
(A) However(しかしながら)
(B) Therefore(それゆえに)
(C) Subsequently(それに続いて)
(D) Otherwise(そうしなければ)
よって、逆接の意味を表す(A) Howeverが正解です。
このようなPart6型問題は、16問中1~2問程度出題されます。
下記のようなつなぎ言葉の意味を押さえておき、しっかり点数を取れるようにしていきましょう。
● 逆接:
However/ Nevertheless/ Nonetheless(しかしながら)
On the other hand(他方では)
● 順接:
Therefore/ As a result/ Thus/ Accordingly/ Consequently(それゆえに)
● 追加:
In addition/ Additionally/ Moreover/ Furthermore/ Also/ Besides (さらに)
● その他:
Alternatively(代わりに)
Otherwise(そうしなければ)
Specifically(具体的には)
Subsequently(それに続いて)
In other words(言い換えると)
For example(例えば)
Meanwhile/ In the meantime(その間に)
3-4. 練習問題 設問4の解説と解答のコツ
最後に設問4です。
4.
(A) who
(B) which
(C) what
(D) where
選択肢から、関係詞について問われているPart5型問題だと分かります。
関係詞の問題では、まず先行詞を確認します。
空欄の前にある先行詞はthe briefing(説明会)です。
先行詞がモノなので、空欄に入るのは(B) whichか(C) whatにしぼられます。
空欄の後にはwill give you…と動詞が続いており、空欄に入るのは主語です。
よって、先行詞がモノで主語になる、主格の関係詞(B) whichが正解です。
関係詞の用法は、実際に自分が使いこなす中で身につけることが一番の近道です。
関係詞を使って様々な文を作ってみたり、伝えたいことを伝えてみたりして、用法を理解するようにしましょう。
4. TOEIC Part6 練習問題を解いてスコアアップ!
以上、Part6の練習問題に挑戦して頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
私が実際に問題を解く際にどのようなステップを踏んでいるか、何に気をつけているか等もあわせてお伝えしました。
使えそうなテクニックやコツはぜひ取り入れて、今後も様々な問題を解いていきましょう。
問題を解いた後は、答えの確認、解説の確認を忘れずに行い、その問題から学べることはすべて学び取っていくようにすると良いですよ。
Part6を含むリーディングセクションの対策については、これで迷わない!効果抜群のTOEICリーディング対策と時間配分で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
TOEIC Part6を攻略して、スコアアップにつなげていきましょう!