TOEICは意味ない?意味ない人と意味のある人の違いとは?

今やTOEICは英語の能力を測定する試験の代名詞と言っても過言ではありません。

しかし、そのTOEICは自分には意味がないのではないか、と思ったことはありませんか?

 

就職や昇進のために、TOEICは高得点を目指すのが当たり前と思われる傾向にありますが、英語を使う環境にいなかったり、英語が求められない職業に就いていれば、TOEICは意味がないと思うのは自然なことです。

 

実際に「TOEICは意味がない人」と「TOEICは意味がある人」がいるので、TOEICは必ずしも誰もが受けないといけない試験という訳ではありません。

 

この記事を読めば、自分にはTOEICを受ける意味があるのか、またはないのかが分かります。

 

TOEICがどのように役立つかを理解しつつも、現在の一種のTOEIC崇拝主義に疑問を持つ満点講師が、本音で「TOEICは意味がない人」と「TOEICは意味がある人」について語ります。

 

 

この記事の内容

1. こんな人にはTOEICは意味がない

2. こんな人にはTOEICは意味がある

3. まとめ

 

 

1. こんな人にはTOEICは意味がない

 

TOEIC講師や英語関連の仕事をしている人の多くがTOEICの必要性を主張する反面、英語教育業界には身を置かず、英語を流暢に話し、TOEICで高得点を取るような人の中には、「TOEICは意味がない」と言う人も多く存在します。

 

筆者は、どちらの主張も対象者によって、正解にもなることもあれば、間違いになることもあると考えます。

 

まずは、TOEICは意味がないと言われる3つの理由を見てみましょう。

 

1-1. TOEICが意味ないと言われる3つの理由

一般的にTOEICは意味がないと言われる際には、下記の3つの理由が挙げられます。

 

① TOEICで高いスコアを取っても英語が話せるようにならない。

② 仕事で英語を使うことも、TOEICのスコアを求められることもない。

③ TOEICはパターンを覚えてしまえば解ける。

 

筆者は、これらの意見を真っ向から否定するつもりはありません。

むしろ②に関しては、理解することも出来ます。

 

ただ、これらは視点を変えた場合、TOEICは意味がないと断言するには、必ずしも十分な理由とは言えないと思います。

 

①の「TOEICで高いスコアを取っても英語が話せるようにならない」ですが、これはそもそも話すことを必要と考えずにTOEIC対策を行っているためだと言えます。

 

TOEICは、英語でのコミュニケーション能力を測定する試験です。

よって、本来は、英語を使ってコミュニケーションが取れるように学習をした上で、TOEICを受けて、その能力に見合ったスコアがどれくらいか確認することが正しいTOEICの活用法なのです。

 

これがいつの間にかTOEICスコアを確認するという「手段」が「目的」になってしまい、本来の「目的」が消えてしまった状態になっています。

これでは「TOEICで高いスコアを取っても英語が話せるようにならない」という意見が生まれても不思議ではありません。

 

しかし、英語力を伸ばした上で、TOEICを受けてコミュニケーション能力を測定する場合、そのような考えは生まれず、それを理由にTOEICは意味がないという考えも生まれないのではないでしょうか。

 

②の「仕事で英語を使うことも、TOEICのスコアを求められることもない」ですが、これは全く英語を使う機会がないので、TOEICは意味がないということになります。

これに関しては、仕事の職種や業界が将来的に全く英語を必要としないものなのか、「現在」だけでなく「未来」も見てみると良いでしょう。

全てが目まぐるしく変わる現代では、絶対に変わらないと断言する方が難しいと思います。

もしかしたら、将来変わる可能性があるということを踏まえ、英語力を身に着けることで、「TOEICは将来的には意味がある」となるかもしれません。

 

そして、最後の③の「TOEICはパターンを覚えてしまえば解ける」は、試験問題を上手に解ける才能を持った一部の人には当てはまると言えます。

しかし、筆者を含め、そうでない人達には、このパターンを覚えて解くということは難しいと言えます。

 

ご存知の通りTOEICには7つのPartがあり、1つのPart内でも異なる種類の問題があります。

パターンを覚えて点数を上げられるという簡単なものではありません。

そして何よりリスニング力やリーディング力、文法の知識や語彙力といった本当の英語力を持ち合わせていなければ、Part5の品詞問題のような、一部の問題以外は、パズルのように解くことは不可能です。

 

よって、「TOEICは意味がない」ことの理由とするには十分ではないと言えます。

 

では、どのような人の場合は「TOEICは意味がない」と言えるのでしょうか。

次の3つのタイプの人を見てみましょう。

 

1-2. 英語がなくても不自由なく生活ができる人

生活する上で全く英語を必要としない人は、「TOEICは意味がない」と言えるでしょう。

例えば、筆者の両親は現在日本に住んでおり、父は既に定年退職しています。

4カ国語を操る父ですが、現在では英語を話さなくとも全く生活に支障をきたすことはありません。

 

もちろん英語や他の外国語を話すことで、外国の友人と話すことが出来るので便利ですが、それが出来なくとも生活が不自由になることはありません。

ましてやTOEICのような英語の資格試験は全く必要がないと言えるでしょう。

 

1-3. 英語を今も今後も必要としない仕事をしている人

年齢にかかわらず、生きていく上で英語が必要にならない人もいます。

未来に絶対はないと書きましたが、現在、そして少なくとも生きているうちは英語が必要ないと断言できる仕事をしている人もいます。

 

もちろん英語を話せるようになることで、得をしたり、新たな可能性が生まれること、または幸せな気持ちになるようなことはあるかもしれません。

しかし、このような人達にとっては、TOEICを受けないという選択をすることで、何かデメリットがある訳でもありません。

むしろTOEIC自体を知らずに生きても何も変わらないと言える人も多いでしょう。

このような人であれば、「TOEICは意味がない」と言っても説得力があります。

 

1-4. 英語が十分話せて、会社でもそれが理解されている人

逆に英語を必要とする人の中にも、「TOEICは意味がない」と言える人がいます。

それは例えば、会社で求められる水準の英語を問題なく使うことができ、且つ会社でもその英語力が認められている場合です。

形式上TOEICを受ける必要があったり、手当てが貰えるので受けることはあるかもしれません。

しかし、それは英語でのコミュニケーション能力を測定するという本来の目的のために受ける訳ではないので、意味がないと言っても問題はありません。

 

採用時の書類選考等で英語力を知りたい時にTOEICは一つの手段として有効ですが、既に業務で十分英語を使える人は、誰もが十分な英語力を持っていることが分かるので、わざわざTOEICを受験して英語力を測定する必要性はありません。

このような人に関しても、「TOEICは意味がない」ということが出来ます。

 

業務を遂行するために必要な英語力に関しては、TOEIC600点は就職・就活に役立つ!?【企業・職種別スコア有】をご覧ください。

 

2. こんな人にはTOEICは意味がある

 

ここまで読むと、TOEIC自体に意味がないかのように聞こえますが、決してそうではありません。

ここからは、どのような人にとってTOEICは意味があるかを見ていきます。

 

2-1. 就職や転職活動をする予定がある人

就職活動や転職活動をする予定がある大学生や社会人には、TOEICは大いに意味があります。

TOEICで英語力を正確に測定できるのかという議論は置いといて、現状として就職活動や転職活動の際に、多くの企業はTOEICスコアで候補者の英語力を確認しています。

 

そのような人達にとっては、TOEICは意味があります。

むしろなくてはならないと言えるでしょう。

 

ちなみに目標としている就職先や転職先にもよりますが、英語力があると証明するにはTOEICで600点~650点は欲しいと言われています。

詳しくは、TOEIC650点レベルとは?大学・就職の評価とスコア別勉強法をご覧ください。

 

2-2. 仕事で英語を使う、または今後使う可能性がある人

TOEICは、現在仕事で英語を使っている人、または今後必要になる可能性がある人にも意味があります。

既に英語が十分に使える人には必要はありませんが、まだその域に達していない人に関しては、必要な英語力を習得できたか確認するための指標としてTOEICのスコアを使うことが出来ます。

 

ただし、この際に重要なことは、TOEIC学習を英語力強化のための学習と考えることです。

TOEICのPart対策のみを行うのではなく、リーディング力やリスニング力向上はもちろん、音読やシャドーイングも行うことで、スピーキング力も上げることが大切です。

 

そして、総合的な英語力を上げた結果として、TOEICのスコアが上がるというのが理想の形です。

学習期間とTOEICの目標点数を決めることで、実際の上達度が数字として見えるので、やる気もしっかりと維持することが出来ます。

 

このように、現在仕事で英語を使っていたり、将来手的に使う可能性があるけれども、まだ英語力が足りていない人にとっては、TOEICは意味があると言えます。

 

TOEICと英会話の学習を両立する方法に関しては、TOEICと英会話に関する疑問に満点バイリンガル講師が答えます!をご覧ください。

 

2-3. 外国人の知り合いがいてコミュニケーションを取りたい人

現在はネットを使って外国人と知り合うことも容易で、日本国内でも外国人と接する機会が増えています。

外国人の知り合いがいるのでコミュニケーションを取りたいという人達にもTOEICは意味があると言えます。

 

TOEIC学習や受験を英語学習の一部として行うことで、ビジネスの場面でも使える英語の「標準語」を学ぶことが出来ます。

TOEIC学習を声に出して練習したり、基礎文法の見直しをすることにより、外国人とより円滑にコミュニケーションを取るために必要な英語を習得することにも繋がります。

 

海外に留学していた人達の中には、日常会話を通して英語を学んだことによって、砕けた表現やスラング(俗語)をどのような場面においても無意識に使ってしまう人がいます。

留学中一生懸命話して習得した英語力なので、それはもちろん誇るべきものです。

しかし、TPOに合った英語を話せるようにチューニングする必要があります。

TOEIC学習は、前述の通り英語の「標準語」を学ぶことが出来るので、このような人達にもとても意味があると言えます。

 

少々異なりますが、筆者は、海外長期滞在からの帰国直後は英語の文法に自信がありませんでした。

しかし就職後、TOEIC講座を担当することになり、必死に基礎文法を身に着ける中で、自信を持つことが出来ました。

同時に、こういった文法に関して外国人講師と議論するようなことが多々ありました。

TOEICをきっかけに、文法の見直しをして自信を持つことができ、外国人と議論する機会も持てたという点で、TOEICはとても意味があったと言えます。

 

2-4. 英語が出来るようになりたい人

TOEICは意味があると言える人のラストは、純粋に英語が出来るようになりたいという人です。

英語が出来ると仕事以外でも、旅行をより楽しむことが出来る等、多くのメリットがあります。

 

しかし、日本で英語を学習しても実践する場所が少ない、または積極的に作りに行かない限りないということもあります。

 

実践する場所がないとやる気を維持することがとても大変です。

実際に海外旅行へ行くことが出来れば、そこでやる気を一気に上げることは出来ますが、その効果も永遠に続く訳ではありません。

 

そんな時に使えるのがTOEICです。

TOEICのスコアを目標として設定することで、やる気を維持することが出来ます。

例えば、現在のスコアが400点であれば、まずは500点突破。

500点を突破したら600点を目指す、といった形で上方修正することが出来ます。

そして、800点や900点を取る頃には、自信を持って英語が出来ると言えるだけの英語力を身に着けているでしょう。

 

TOEICは英語学習を継続させるための道具としても使えるため、英語が出来るようになりたい人にとっても大変意味があると言えます。

 

目標設定については、TOEICを初めて受ける人限定!満点講師のTOEICのトリセツをご覧ください。

 

3. まとめ

 

筆者は、「英語は誰もが話せて当たり前」や「TOEICは誰もが受けるべき!」といった英語・TOEICを崇拝するようなことは必要ないと考えています。

人によってはTOEIC、そして英語も意味がないという事実があることは否定しません。

 

しかし同時に、英語が話せることで、異なる価値観を持つ人と接したり、海外で日本では出来ない経験をすることが出来る可能性が生まれ、人として更に成長することにも繋がります。

TOEICは、その英語を習得するための道具として使うことができます。

そういったことから、TOEICは多くの人に意味があると言えます。

 

筆者の経験ですが、某大手英会話学校で勤務していた頃、英検1級とTOEIC満点を取得したのですが、TOEICで満点を取得した前後では、受講者や入学希望者の方々の筆者を見る目は明らかに異なっていたことが印象的でした。

そういった意味でもTOEICはとても意味のあるものだと思っています。

 

TOEICは意味がないと思っている人でも、考え方によっては意味があるものになるので、TOEICを何らかの形で生かせるのではないかと考えてみると面白いかもしれません。

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