TOEICを初めて受ける人限定!満点講師のTOEICのトリセツ

TOEICを初めて受けようと思うけど、目標の点数や勉強法が全然分からないと困っていませんか?

 

何かを始める時、今更誰かに基本的な情報を聞くことは恥ずかしいと思うことはないでしょうか。

TOEICを初めて受けようと思う人も同じように感じるかもしれません。

 

しかし、この基本的な情報こそ、TOEICを初めて受ける人が目標を設定したり、勉強法を知るためにとても重要なのです。

 

TOEICを初めて受ける人は、TOEIC自体を知り、現状を把握し目標設定を行い、勉強法を知ることで、ゴールまでの道筋がはっきりとします。

 

この記事では、今まで数多くのTOEICを初めて受ける人、またはTOEIC初心者に対して、目標の設定や学習方法を伝授し、目標達成まで導いてきた筆者が、TOEICを初めて受ける人に必要な情報を余すことなくお伝えします。

 

この記事の内容

1. 初めてのTOEIC:目標点数を設定するための3ステップ

2. 初めてTOEICを受ける人には5種類の参考書がおすすめ

3. 初めてTOEICを受ける人のための勉強法(現在のスコア別)

4. 初めてTOEICを受ける人は知識と経験を増やすのが大切

5. まとめ

 

 

1. 初めてのTOEIC:目標点数を設定するための3ステップ

 

初めてTOEICを受験する人にとって、目標の点数を設定することはとても重要です。

そのために、次の3つの手順を踏むようにしましょう。

 

1-1. ステップ1:TOEICの試験を知ろう

最初のステップはTOEICの試験を知ることです。

基本中の基本と思われるようなことであっても、それを知らなければ非現実的な目標を設定してしまう可能性があります。

 

まずTOEICとは何か?という点から見ていきましょう。

 

TOEICとは、”Test of English for International Communication”の頭文字を取った、民間の英語資格試験です。

日本語では、「国際コミュニケーション英語能力テスト」と訳されます。

 

1979年から認定が開始された資格試験で、現在では日本を含む150か国で試験が実施されています。

認定団体はアメリカのETS(教育試験サービス)ですが、日本での運営はIIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)が行っています。

 

TOEICにはいくつか種類がありますが、一般的にTOEICとして知られる試験はTOEIC® Listening & Reading Testを指し、英語のListening(聞く)力とReading(読む)力を測定する試験となっています。

 

TOEICを運営しているIIBCはウェブサイト上で、TOEICについて下記のように記載しています。

 

「知識・教養としての英語ではなく、オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を幅広く測定します。」

 

よって、TOEICは英語をコミュニケーションの道具として使えるか、という点も測定しているということになるため、机に向かって行う試験勉強のみでなく、英語を使えるようにする学習も必要と言えます。

 

TOEICは、2時間200問の試験で、リスニングセクションとリーディングセクションに分かれています。

リスニングセクションではPart1からPart4までの合計100問を約45分で解き、リーディングセクションではPart5からPart7までの合計100問を75分で解くことが求められます。

また、点数は最低10点で、最高が990点となっています。

 

各Partに関する詳細は、TOEIC全Partの総まとめ【対策・勉強法・参考書・練習問題】をご覧ください。

 

全ての解答はマークシートを埋めて答えますが、200問を2時間で終わらせることはかなり難しいと言えます。

 

これで、TOEICについてある程度知ることが出来ました。

これを踏まえて、目標設定に必要な次のステップを見てみましょう。

 

1-2. ステップ2:自身の現在地を知ろう

2つ目のステップは、自身の現在地を知るということです。

目標を高く設定することは大切です。

しかし、非現実的な目標を設定してしまうことで、やる気が維持できなくなることがよくあります。

 

例えば、テニスを始める人が、いきなり全日本選手権優勝を目標にした場合、その難しさに気付き、近い将来やる気をなくしてしまうでしょう。

そうではなく、現在の力を知り、例えばまずはラリーを10回継続できるようにするという現実的、且つ実現可能な目標を設定し、徐々に目標を上方修正して行くことが、上達への近道となります。

 

これはTOEICでも同じで、目標を設定するためにも、今の実力でTOEICのスコアは何点なのかを、実際に試験を受けて確認しましょう。

 

もし日程や費用等の都合で、試しに一度試験を受けてみることが難しい場合、IIBCより出版されている公式問題集を購入し、2時間かけて模擬試験を受けてみることも可能です。

 

TOEIC公式問題集については、おすすめのTOEIC公式問題集【違いを比較&勉強法を伝授】で詳しく紹介しています。

 

この公式問題集は、TOEICを知るためにはとても効果的な教材なので、是非購入してみてください。

 

重要なことは、現時点での自身の英語力を客観的に測定して、把握するということです。

 

1-3. ステップ3:必要な点数が何点か知ろう

TOEICのことを知り、現時点での自身のTOEICスコアが分かったら、最後は必要なスコアを知ることで、目標を設定することが出来ます。

 

あなたが会社員であれば、会社から昇進で求められる点数が決まっているかもしれません。

あなたが学生であれば、単位として認定される、または就職活動で必要な点数があるかもしれません。

 

昇進や就職活動で優位に立つためのTOEICの点数については、TOEIC650点レベルとは?大学・就職の評価とスコア別勉強法をご覧ください。

 

まずは自身が必要な点数が何点かを知ることです。

 

そして、必要な点数を知った上でとても大切なことは、無理な目標設定をしないことです。

例えば、会社に求められているTOEICスコアが600点だとしましょう。

しかし、現在のスコアが300点の場合、点数を直ぐに倍にすることは相当な時間と努力が必要になります。

特に初めてTOEICを受ける人の場合、全てが初めての状況で一気に300点上げることは至難の業です。

まずは3カ月後に400点、6カ月後に500点、9カ月後に600点のような形で、現実的な目標を立てると良いでしょう。

 

しっかりと自身の現在地を理解した上で、必要な点数を確認してから現実的な目標を設定しましょう。

 

2. 初めてTOEICを受ける人には5種類の参考書がおすすめ

 

TOEIC学習をするために参考書は欠かせません。

初めてTOEICを受ける人が、莫大な数があるTOEIC参考書の中から、自身に合ったものを選ぶことは大変な作業です。

こちらでは、筆者がおすすめする参考書を目的別で1冊ずつお伝えします。

 

2-1. 初めてのTOEICおすすめ参考書① TOEICを知るための公式問題集

TOEICを知るために一番効果的な参考書はTOEICを日本で運営しているIIBCが出版している公式問題集です。

本番のTOEICと同じと言える質の高い問題が収録されているので、TOEICを受験する人は必ず購入するようにしましょう。

 

公式TOEIC® Listening & Reading問題集ですが、2020年4月現在で、6冊発刊されていますが、購入する際はなるべく最新版を購入することをおすすめします。

 

公式問題集は、試験2セット分(400問)が収録されており、実際の試験とそっくりな問題を解くことが出来る以外にも、TOEICのリスニングセクションでナレーターを務めるネイティブスピーカーが公式問題集の音声も担当している等、が購入をおすすめする理由です。

この音声は付属のCDを使って聞ける他、スマートフォンやPCにダウンロードすることも出来るので、通学や通勤中にリスニング対策を行うことも出来ます。

 

TOEIC公式問題集の使い方については、解くだけではもったいない?TOEIC公式問題集の理想的な使い方をご覧ください。

 

2-2. 初めてのTOEICおすすめ参考書② 各Partの解答テクニックを知るための1冊

TOEICのスコアを上げるためには、英語力を伸ばすことが絶対的に必要です。

それに加えて各Partを解くために有効な解答テクニックを身に着けることは、点数を上げるための近道になります。

 

この様なPart毎の解答テクニックを教えてくれる参考書は数多く存在しますが、TOEICを初めて受ける人に筆者がおすすめする1冊は、「とにかく600点突破!TOEIC®TEST大特訓」です。

 

この参考書は、491ページと分厚いため、一瞬不安になってしまいますが、中身はとても分かり易く、実践的な作りになっています。

 

各Partの解答テクニックを簡潔に説明することで、どの様に問題を解けば良いかを直ぐに頭に入れることが出来ます。

そして、その知識をしっかりと実践して身に着けることが出来るように、多くの練習問題が用意されています。

解説が分かり易い点も、TOEICを初めて受けようとしている学習者におすすめ出来る理由の1つです。

 

また、Part3の会話問題やPart4の説明文問題は、通常の参考書の場合、音声を文字化した英文を見ながらの説明が多くなる傾向がありますが、この参考書では、イラストを多く使って内容を見せているため、楽しく学ぶことが出来ます。

 

600点突破!と謳っている参考書のため、いつか600点を目指すという方は、その目標を達成するまで、解答テクニックに関してはこの1冊を持っているだけで十分と言えます。

 

2-3. 初めてのTOEICおすすめ参考書③ 基礎文法を身につけるための1冊

基礎文法の知識は、TOEICで点数を上げるためには必要不可欠です。

英語のルールを知ることで、文の形や、情報を並べる順番を理解することが出来ます。

 

特にPart5の短文穴埋め問題では、文法の知識を試す問題が多く出題されます。

このPart5で必要とされる基礎文法をしっかりと身に着けることが、TOEICを初めて受ける人にはおすすめです。

 

そこで筆者がおすすめする参考書は、「TOEIC®L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル」です。

 

Part5の文法に特化した1冊ですが、Part5で必要とされる基礎文法を習得できれば、TOEICで必要とされる基礎文法の知識は習得できたと言っても過言ではありません。

 

2-4. 初めてのTOEICおすすめ参考書④ 語彙力を身につけるための1冊

TOEICではどれだけ単語を知っているかがものを言います。

よって、TOEICを初めて受ける場合であっても、学習の最初の段階から語彙力強化を目指しましょう。

 

そこでおすすめの1冊は「世界一わかりやすい TOEICテストの英単語」です。

 

1ページに単語が2~3語のみとなっているため、気軽に学習に取り組める作りとなっています。

また、必ず対象の単語を使った例文が記載されていることもとても重要なポイントです。

 

単語を覚える際は、英単語とその訳だけでなく、必ずどの様にその単語が文中で使われるかを確認することで、正しい使い方を覚えることが出来ます。

 

この参考書については、TOEIC400点突破はこの参考書!プロおすすめの3冊を紹介をご覧ください。

 

2-5. 初めてのTOEICおすすめ参考書⑤ 600点を目指す人におすすめのEラーニング

最後にご紹介する教材は、参考書ではありませんが、初めてTOEICを受ける人にはおすすめのオンライン教材モバイックです。

 

机に向かって学習することも大切ですが、通学や通勤時間、休憩時間等を使って気軽に学習したいという時もあるでしょう。

 

その様な時には、スマホやタブレットで学習できるオンラインTOEIC教材のモバイックがおすすめです。

 

各Partの解答テクニックや対策、文法対策、語彙力強化、そして声を出して英文を読む練習を通してリスニング対策まで出来る優れものです。

 

無料でレッスンを体験することが出来るので、是非こちらから無料のアカウント登録を行ってみましょう。

 

3. 初めてTOEICを受ける人のための勉強法(現在のスコア別)

 

初めてTOEICを受ける人にとっては、自身に合った勉強法を見つけることも大変です。

ここでは、現在のスコアに合った勉強法をお伝えします。

 

3-1. 300点台以下の人向け勉強法

TOEICを初めて受ける人の中には現在のスコアが300点以下という人もいるでしょう。

現在のスコアが何点であっても、それを恥ずかしいと思う必要はありません。

必ずスタート地点があるので、そこから「時間」と「努力」を重ねて、目標を達成するまで頑張れば良いのです。

 

もし今のあなたのスコアが300点台以下の場合、英語の基礎固めを行いましょう。

具体的には、基礎文法と語彙力強化です。

そして、同時にTOEICの各Partについても少しずつ知るようにしましょう。

 

この3点を焦らず行うことが、最終的に目標とする点数を取得する上でとても大切になります。

 

詳しい方法については、無理をしない!TOEIC初心者が行うべき勉強法をご覧ください。

 

3-2. 300点台の人向け勉強法

今のTOEICスコアが300点台の場合、基礎文法の強化が必要です。

基礎文法を強化することで、英文の形や、文のどこにどの様な情報が含まれるかといったことが分かるようになります。

 

また、リスニングやリーディング力強化といった、TOEICで必須と言える技能も意識するようにしましょう。

実際の試験問題を使った対策も必要になるため、少しずつ各Part対策にも目を向けるようにしましょう。

 

詳しい勉強法は、TOEIC300点→600点の勉強法をTOEIC専門講師が解説をご覧ください。

 

3-3. 400点台の人向け勉強法

TOEIC400点台の人は、IIBCが公表しているA~Eの5段階評価では、Dレベル(TOEIC220~465)の「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」というレベルです。

しかし、400点台後半の人は、Cレベルの「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」レベルとなっています。

 

よって400点台の人は、初心者から中級者レベルの境界線にいると言えます。

 

そのTOEIC400点台の人が勉強する必要がある項目としては、文法が挙げられます。

学生時代に学んだ内容を覚えている部分も多い反面、記憶が曖昧なものもあるため、復習をしてしっかりとした知識にすることが必要になります。

 

また、各Partを効率よく解くための解答テクニックを身に着けることで、一気にスコアを上げられる可能性があるのも、400点台あたりの人には多い傾向があります。

 

400点台の人におすすめの勉強法については、TOEIC400点から600点を達成するための勉強法と参考書で詳しく説明されているので、是非ご覧ください。

 

3-4. 500点台の人向け勉強法

最後は500点台の人向けの勉強法です。

 

500点台は中級と言えるレベルで、ある程度日常会話も出来るという人が多くいます。

 

他のスコア同様に、文法の復習と語彙力強化は必要ですが、基礎知識はある程度身に着いているため、解答テクニックを理解し、実践できるようにすることで、一般的に多くの人が目標とする600点を獲得できるようになります。

 

TOEICスコアが500点台の人向けの勉強法については、TOEIC500点から600点突破!勉強法・テクニックをプロが伝授をご覧ください。

 

4. 初めてTOEICを受ける人は知識と経験を増やすのが大切

 

TOEICを初めて受ける人がTOEICについての知識や経験を持ち合わせていないのは当然のことです。

日頃からTOEICの情報を収集し、勉強を行い、そして受けられる時に試験を受けることで、それらの知識や経験を増やしていくことが、TOEICのスコアを上げることに繋がります。

 

4-1. 世の中のTOEIC平均点はどれくらい?

ところでTOEICの試験ですが、日本の平均点はどれくらいだと思いますか?

IIBCが公表しているデータによると、2019年に実施されたTOEIC L&R公開テストおよびIPテスト(団体試験)を対象にした調査結果によると、日本の平均スコアは下記の通りでした。

 

リスニング:291点

リーディング:232点

合計:523点

 

初めてTOEICを受ける人の現時点でのスコアは、恐らくこの点数より低いという人が多いと思います。

 

しかし、少しずつ知識や経験を積んでいくことで、この点数はもちろん、目標のスコアも取得することが出来ます。

 

4-2. TOEICの直前はどのように過ごせばよいの?

TOEICを初めて受ける人にとっては、TOEIC前日や当日の過ごし方も疑問に思うのではないでしょうか。

最後の追い込みをすべきなのか、それとも今まで頑張ったことを信じて休むことに専念すべきなのか。

 

最後に詰め込もうとすると、理解が中途半端になってしまい、それが試験中に迷いに繋がるということも考えられます。

 

筆者はとにかく心身ともに休み、試験当日に全てを出し切れる状態にすることをおすすめします。

 

TOEIC直前の過ごし方に関しては、TOEIC直前(前日・当日)の過ごし方【満点講師のルーティーン】をご覧ください。

 

5. まとめ

 

初めてTOEICを受ける人にとって、TOEICは分からないことが多く、どうしたら良いか疑問に思うことが多くあるでしょう。

 

今回の記事を参考に、目標の設定と勉強方法を知ることで、目標達成に近づくことが出来ます。

大切なことは、この記事で学んだことを継続して実践すること、そして他の人と自分を比べることなく、自分を信じて目標を達成するまでやる気を維持することです。

 

TOEICを初めて受ける人は、目標を達成するまで時間はかかりますが、しっかりと勉強をすれば必ずその努力や、かけた時間は報われます。

 

その日が来るまで頑張りましょう。

 

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