TOEICのリーディングで400点を突破するために、何をすれば良いか分からず悩んでいませんか?
TOEICリーディングで400点が取れれば、中級から上級へ仲間入りできるレベルになります。
しかし、目標スコアが上がれば上がるほど、スコアを上げることが難しくなり、気持ちが折れそうになることもあります。
そんな時は、実際にリーディングで400点を取った方からの勉強法やアドバイスを聞いて試してみると良いでしょう。
この記事を読むことで、実際にTOEICのリーディングで400点を取るために効果的な勉強法やアドバイスを知ることができます。
TOEICリーディングで満点を取っている筆者が、リーディングで400点を取るために必要と考えるポイントをご紹介します。
この記事の内容
1. TOEICリーディング400点取得に役立つ3つの豆知識
2. TOEICリーディング400点取得のための3つの勉強法
1. TOEICリーディング400点取得に役立つ3つの豆知識
TOEICリーディングで400点を取れると立派な上級者と言えます。
その400点を取るために役立つ豆知識を3つご紹介します。
1-1. その① TOEICリーディング400点のレベル
TOEICリーディング400点のレベルとはどのようなものなのでしょうか。
リーディングで400点取れる方は、余裕を持ってとまでは行きませんが、最後まで試験を終わらせることができるレベルです。
また、基礎文法の理解がしっかりしているので、Part5ではあまりミスをすることがなく解くことができます。
Part7の長文読解では、文書の主旨や目的が理解できるだけでなく、詳細も理解、または推測するこができます。
難しい、または例外的な意味で使われている単語は理解出来ないことがありますが、ビジネスや日常で触れる一般的な文書の内容は概ね理解できます。
TOEICリーディングで400点が取れると、一般的な文書は理解ができるレベルと言えます。
1-2. その② TOEICリーディング400点の正答率
TOEICのリーディングセクションは200問ですが、最低5点、最高495点となっているため、点数を算出する際、単純に素点×5点と計算することができません。
点数を出す際には、特殊な計算方法があるため、何問正解すれば400点が取れるかは不明です。
しかし、1つ目安となるものがあります。
それが、公式問題集に収録されている「参考スコア範囲換算表」というものです。
この表を見ることで、少々幅は広くなりますが、素点をTOEICのスコアに換算できるようになっています。
下記が、TOEIC400点が含まれる範囲の部分を抜粋したものです。
こちらをご覧いただくと、場合によっては76-80問正解でも400点を超えることがあると分かります。
しかし、確実に400点を取れるようにするには、少なくとも上から2つ目の86-90問は取りたいところです。
考え方を変えれば、13-14問程間違えてもほぼ確実にリーディングで400点が取れると言えます。
そのように覚えておけば、間違っても大丈夫という気持ちを持てるので、気が楽になるのではないでしょうか。
1-3. その③ TOEICリーディング400点の学習時間
目標の点数を取るために、どれだけの時間学習する必要があるか気になりますよね?
3つ目の豆知識は、TOEICリーディングで400点を取るために必要な学習時間についてお話しします。
下記の表は、独学でTOEICの目標スコアを取ろうとした場合にかかる時間をまとめたものです。
TOEICリーディングで400点を取った場合、TOEIC全体で何点になるかには個人差があります。
しかし、リスニングの方がリーディングより少し点数が高くなる傾向にあるため、今回はTOEICリーディングで400点、リスニングで450点の合計850点を目指すべきスコアと設定して表を見てみましょう。
また、この表では、リスニングとリーディングの両方を上げるために必要な学習時間となっていますが、実際TOEIC400点を取りたいという方は、同時にリスニング対策も行い、800点や850点を目指しているケースが多いと思います。
よって、「リーディングだけ伸ばすために必要な学習時間」という方法ではなく、「リーディングで400点を取りつつ目標のTOEICスコアを取るために必要な学習時間」という形で学習時間を見ていきます。
参考:Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』P.6
TOEICで850点を取るためには、例えば現在のスコアが250点の場合、1450時間かかるとあります。
550点であれば725時間、そして750点から100点伸ばすためには275時間が必要です。
ちなみに現在のスコアがTOEIC600点以下の場合、まずは600点を取ることを目標にしましょう。
理由は、2つあります。
1つは、例えば250点から850点を目指すのは気が遠くなってしまい、やる気を持続させることが難しいことが挙げられます。
2つ目は、TOEIC600点を取っていれば、ある程度英語は使えるという判断を学校や会社でして貰えるためです。
詳しくは、TOEIC600点のレベルとは?600点を取るべき理由と勉強法をご覧ください。
この表を見ると、TOEIC400点を取るにはとても長い時間を費やす必要があると感じても仕方ありません。
しかし、これは独学でかかる学習時間です。
効率的な学習方法を知ることで、この時間を短縮することは可能です。
ここからは、TOEICリーディングで400点を取るためにおすすめの勉強法を3つご紹介します。
2. TOEICリーディング400点取得のための3つの勉強法
2-1. TOEICリーディング400点突破勉強法① 時間を計って時間配分を身に着ける
それでは、TOEICリーディングで400点を取るために効果的な勉強法を見ていきます。
1つ目の勉強法は、時間配分を身に着ける方法です。
リスニングセクションでは、問題を先に読む「先読み」が必要ですが、基本的には試験中に流れる音声に沿って問題を解けば終わるようになっています。
しかし、リーディングセクションでは、75分の間、受験者自身がPart5からPart7までの100問にどれだけの時間をかけて解くか決める必要があります。
頭では分かっていても、日頃から意識して問題を解いていない場合、実際の試験で時間配分をすることはとても難しいです。
リーディングセクションでの時間配分については、これで迷わない!効果抜群のTOEICリーディング対策と時間配分をご覧ください。
時間配分を身に着けるためには、今どれだけの時間を使っているか確認した上で、目標とする時間との差を埋めることです。
それを下記の方法で行いましょう。
① Part5からPart7まで、いつものペースで時間を計りながら解いてみる。
(その際、必ず各Partにかかった時間を記録するようにします。)
② 理想の時間配分を確認し、その時間内で各Partを解いて、何問解けたか記録する。
③ かかった時間と目標の時間、そして解けなかった問題数の数を見て、理想の時間配分とのギャップを確認する。
④ 目標の時間で繰り返し各Partの問題を解き、解けなかった問題数を記録する。
①~④までは、同じ問題を解くようにしましょう。
そして、時間内に解けるようになったら新しいセットの問題を解きます。
問題はそこまで多く用意できるものではないため、しばらくしたらまた同じセットの問題を使うことも可能です。
この方法を、実際の試験でリーディングセクションが終わるようになるまで継続します。
これを続ければ、時間配分は身に着きます。
もし、問題を解いている際に、常に引っかかってしまう部分があれば、その問題に出てくる文法の理解、または読む速度が足りないなど、別の問題がある可能性が高いので、その対策を行う必要があります。
2-2. TOEICリーディング400点突破勉強法② 精読でPart7の長文問題を克服する
TOEICのリーディングで400点を目指す方の多くは、Part7で苦戦していることが多くあります。
大きな理由は2つありますが、1つは文書に書かれた情報を正しく理解できていない、または見落としてしまっていることが挙げられます。
では、どうすればその問題を解決して、Part7の長文問題を克服できるのでしょうか。
おすすめの方法は、精読です。
精読は、文書で書かれている情報をしっかりと理解するために行う勉強法です。
TOEICのリーディングで400点に到達していない学習者は、日頃からこの精読を行うことで、先ほど挙げた「情報を正しく理解できていない」ということへの対策ができます。
精読は、じっくりと文書を読んで、分からない単語や構文を確認するという時間がかかる作業ですが、Part7でのその効果は絶大なので、ぜひ試してみましょう。
精読の方法については、TOEIC Part7 対策はこれ!知っておくべき精読とは?をご覧ください。
2-3. TOEICリーディング400点突破勉強法③ 速読で読むスピードを上げる
TOEICリーディングで400点を目指す学習者の多くがPart7で苦戦し、それには2つの理由があるとお伝えしました。
2つ目の理由は、読むスピードがPart7を終わらせるために足りていないということです。
そこでおすすめする勉強法が、速読です。
速読も精読同様に、直ぐに習得できるものではありません。
しかし、継続して行うことで、Part7を時間通り終わらせるために効果を発揮します。
また、TOEIC全体でも問題を素早く読めるということにもつながります。
詳しい速読の方法は、TOEIC Part7を時間内に解く!速読のコツとトレーニング法をご覧ください。
3. まとめ
TOEICリーディングで400点が取れれば、完全に上級者の仲間入りです。
それだけのスコアを持っていれば、就職や転職、昇進にもとても役に立ちます。
そのためには、今回ご紹介した正答率を目指し、時間配分を身に着け、特にPart7で困らないように「精読」と「速読」を日頃から行うことが重要です。
また、これらの英語力を身に着ける勉強法に加えて、リーディング問題の解答のコツを知り実践することで、更に400点に近づくことができます。
Part5からPart7までに解答のコツは下記をご覧ください。
Part5のコツはTOEIC Part5 対策!短文穴埋め問題の攻略法を解説、
Part6のコツはTOEIC Part6が苦手な人必見!プロが実践する解き方のコツ、
Part7のコツはTOEIC Part7 完全攻略!【解答のコツ・対策・勉強法】をご覧ください。
TOEICリーディング400点が取れれば、次はいよいよリーディング、そしてTOEIC全体で満点を目指すことができます。
それを目指して頑張りましょう。
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