TOEIC頻出の疑問文をマスター!5パターンを満点講師が解説

英語の疑問文は形が多くあるので、試験中にそれらを瞬時に正しく理解するのは簡単ではないですよね?

 

TOEICで頻出する疑問文のパターンを整理できれば、Part2(応答問題)やPart3(会話問題)で正答数を上げることに繋がります。

 

「疑問文について、もう一度しっかりと復習したい」と思っている方は、この記事を読むことで、TOEICで点数を上げるために理解すべき5つの疑問文の形を見直すことができます。

 

今はTOEIC満点でも、元々は英文法が得意ではなかった筆者が、英文法が苦手な方でも理解できるよう説明していきます。

 

TOEIC初心者におすすめの文法対策については、TOEIC初心者が英文法で絶対に失敗しない勉強法まとめ【完全保存版】も参考にしてください。

 

 

この記事の内容

1. まずは基本を確認!英語と日本語の疑問文の違い

2. パターン① Yes/No疑問文

3. パターン② WH疑問文

4. パターン③ 選択疑問文

5. パターン④ 付加疑問文

6. パターン⑤ 間接疑問文

7. まとめ

 

 

1. まずは基本を確認!英語と日本語の疑問文の違い

 

英語と日本語の疑問文では大きな違いがあります。

英語の疑問文を理解するには、まずはこの違いを知ることから始めましょう。

 

まずは、日本語の疑問文の形から確認してみましょう。

 

あなたの名前は太郎です。 + 「か?」

平叙文 + 「か?」 = 疑問文

 

日本語では、平叙文(普通の文)の文末に「か?」をつけることで、簡単に疑問文ができますね。

 

とても簡単に疑問文にできるのですが、

最後まで文をきかないと「平叙文か疑問文か分からない」

というデメリットもあります。

 

一方で、英語は、出だしを聞いた時点で、「平叙文か疑問文かを判断できる」ことが非常に多いです。

 

こちらをご覧ください。

 

Is your name Taro?

 

文頭にbe動詞がきていますね。

 

英語の疑問詞の作り方の基本的なルールは、「主語と動詞を入れ替える」です。

 

したがって、文頭を聞いて、最初に動詞が聞こえた時点で、その文が「平叙文か疑問文か」を判断することができます。

 

この判断を瞬時にできるようになることが、1つの質問・文章を聞き、それに対する適切な回答を3つの選択肢から1つ選ぶというPart2を解く上で、とても大切になります。

 

Part2の形式については、これでTOEIC Part2は大丈夫!苦手な人のための攻略法をご覧ください。

 

また、Part2の対策を知るためには、TOEIC Part2のスコアアップを目指すならこの対策!をご覧ください。

 

それでは、ここからは英語の疑問文の5つのパターン(種類)を詳しく見ていきましょう。

 

2. パターン① Yes/No疑問文

 

まずは、Yes/No疑問文のルールです。

 

Yes/No疑問文とは、その名の通り、Yes/Noで返答できる疑問文のことです。

 

Yes/No疑問文を作る動詞には、

1. be動詞

2. 一般動詞

3. 助動詞

の3種類があります。

 

1つずつ確認していきましょう。

 

2-1. be動詞のYes/No疑問文

be動詞は、色々な文で目にする動詞です。

 

簡単に言うと、be動詞は、be動詞を挟む単語同士がイコールの関係であると伝える時に使います。

 

下記の例文を見てみましょう。

 

He is a teacher.

 

この文では、

 He   =  teacher

(彼)(イコール)(教師)

ということになります。

 

be動詞の疑問文を作る際のルールは、「平叙文の主語と動詞を入れ替える」です。

 

He is a teacher.
主語  動詞      

Is he a teacher?

 

この例文を疑問文にすると、上記の通り、Heとis(be動詞の変化形)の場所を入れ替えて、Is he a teacher?となります。

 

また、返答の際のルールは、

 

Yes, 主語+be動詞.

No, 主語+be動詞+not.

 

です。

よって、Is he a teacher? という質問への回答は、下記のいずれかになります。

 

Yes, he is.

No, he isn’t.

 

ちなみに、Yes, の後は必ず肯定文、No, の後は否定文となります。

日本語のように、「はい、違います」となることはないので注意しましょう。

 

2-2. 一般動詞のYes/No疑問文

次は、一般動詞のYes/No疑問文です。

 

一般動詞とは、eat, speak, rideのような具体的な動作を表す単語、またはhave, believeのような状態や考えを表す単語を指します。

よって、do動詞と呼ばれることもあります。

 

一般動詞の平叙文・疑問文の例文を見てみましょう。

 

You have a cat.

Do you have a cat?

 

一般動詞の疑問文を作る際のルールは、主語の前にDo / Does を置くということです。

 

しかし、be動詞は元々文の中にありましたが、「Do/Doesはどこから現れるんだ?」と思う方もいると思います。

一般動詞の考え方としては、You (do) have a cat.という形だと考えてみましょう。

普段は隠れていることが多いdoやdoesが、疑問文になる時だけ頑張って文の頭に姿を現すイメージです。

 

ちなみに、doesは、主語がhe, she, it、またはそれらに該当する人やもの(Jack, Sally, man, engineerやbook, office, dream等)の時に使います。

 

返答のルールは下記の通りです。

 

Yes, 主語+do (does).

No, 主語+do (does) +not.

 

 

2-3. 助動詞のYes/No疑問文

3つ目は、助動詞のYes/No疑問文です。

 

助動詞には、その名前の通り、「動詞を助ける」という役割があります。

例えば、You buy ice cream.という文は、「(日常的に)私はアイスクリームを買います」という意味になります。

 

しかし、状況によって、ニュアンスを詳しく伝えたい、または伝えることが求められる時があります。

 

「あなたはアイスクリームを買うことができる」と言う場合、「~ができる」という意味を持つ助動詞のcanを入れて、You can buy ice cream.と伝えることができます。

 

助動詞は、主語(You)と動詞(buy)の間に入れます。

 

助動詞を含むYes/No疑問文は、下記の形になります。

 

You can buy ice cream.

Can I buy ice cream?

 

助動詞の疑問文もbe動詞の様に、単語の場所の入れ替えを行います。

助動詞と主語を入れ替えることで疑問文が出来上がります。

 

返答のルールも、be動詞と同じです。

主語の後に、疑問文で使われた助動詞を入れましょう。

 

Yes, 主語+助動詞.

No, 主語+助動詞+not.

 

助動詞のcanについては、助動詞攻略シリーズ② TOEICで役立つ助動詞の意味と用法を例文でマスター! Can / Could編をご覧ください。

 

 

3. パターン② WH疑問文

次に、疑問詞を用いた疑問文について見ていきます。

 

3-1. WH疑問文で使われる疑問詞

be動詞や一般動詞、助動詞を用いた疑問文はYes/Noで答えることができますが、それ以外のYes/Noで答えることができない、具体的な情報を求める質問は、この疑問詞を用いた疑問文で尋ねます。

 

代表的な疑問詞は、5W1H(What, When, Where, Who, Why, How)です。

これらの5W1Hの他にも、多くの疑問詞がありますので、今回はそれらも加えた疑問詞を下記の一覧でご紹介します。

 

疑問詞 意味 聞く内容
what 何が もの
who 誰が
whose 誰のもの だれの所有か
which どちらが 選択
when いつ
where どこで 場所
why なぜ 理由
how どのように 手段、程度など
what+名詞 何の 修飾している名詞
whose+名詞 誰の 誰かが所有しているもの
which+名詞 どの 選択肢の中から選ぶもの

 

これらの意味を踏まえた上で、平叙文からWH疑問文を作るステップを確認していきましょう。

 

3-2. WH疑問文の作り方

① 聞くべき内容を決める

② 聞く内容を疑問詞に置き換える

③文の前にその疑問詞をもってくる

④ 主語と動詞を入れ替える

 

WH疑問文の作り方① 聞くべき内容を決める

まずは、何を聞くかを決めます。

例えば、

 

He studies English every day.

(彼は毎日、英語の勉強をしています。)

 

という文において、「何の教科を勉強しているのか」を聞くことにした場合、

English、つまり「英語」が聞くべき内容となります。

 

 

WH疑問文の作り方② 聞く内容を疑問詞に置き換える

次に、聞く内容を疑問詞に置き換えます。

勉強している科目は「英語English」なので、この部分を疑問詞に変えます。

 

「何を勉強していますか?」

という質問をするので、疑問詞はwhatを使います

 

Englishとwhatを入れ替えると下記の形になります。

 

He studies what every day.

(彼は毎日、何の勉強をしています。)

 

WH疑問文の作り方③ 文の前にその疑問詞をもってくる

次に、置き換えた疑問詞を一番前に持ってきます。

 

What he studies every day.

(何、彼は毎日勉強をしています。)

 

WH疑問文の作り方④ 主語と動詞を入れ替える

最後に、疑問詞以下の文を疑問文の形にします。

既に学習した通り、be動詞なら、主語と動詞の順番を入れ替え、一般動詞なら、doやdoesを主語の前に入れます。

 

今回の文では、動詞はstudyという一般動詞で、主語がheなので、doesを入れて、下記の形にします。

 

What does he study every day?

 (彼は毎日何を勉強していますか?)

 

これでWH疑問文は完成です。

 

この手順を覚え、繰り返しWH疑問文を作る練習をして慣れれば、平叙文から作らなくても、WH疑問文が感覚的に作れるようになります。 

 

WH疑問文も出題されるリスニング例題については、TOEICリスニング練習問題に挑戦!各Partの解答テクニックも伝授をご覧ください。

 

 

 

4. パターン③ 選択疑問文

次は、選択疑問文を見ていきます。

 

選択疑問文は、「Aですか、それともBですか?」や「AとBのどちらですか?」のような、

A・Bどちらを選ぶかを尋ねる際に使われます。

 

作り方のルールは、「比べる対象のものの間にorをつける」だけです。

 

Do you have a cat or a dog?

 

a cat と a dog を比較しているので、その間に or をつけていますね。

 

選択疑問文がリスニングセクションで出題される際には、比べる選択肢が2つ以上あるので、最後までしっかりとそれらを聞き取る必要があります。

 

Part2でよく出題されますが、慣れていないと意味の把握が難しいので、しっかりと練習をしておきましょう。

 

 

5. パターン④ 付加疑問文

 次は、付加疑問文です。

 

「〜ですよね?」のように意味を確認する時や、同意を求める際に付加疑問文が使われます。

 

なお、付加疑問文には、「肯定文につくタイプ」と「否定文につくタイプ」の2種類があるので、それぞれの形を覚えておきましょう。

   

 
 

このように、肯定文につく場合は否定形、

否定文につく場合は肯定形で疑問文を付加します。

 

なお、否定文につく付加疑問文で注意をしなければならない点は、答え方・返答方法です。

 

 

日本語の答え方とは大きく違うので、日本語と比較しながら見ていきましょう!

 

 

<<日本語>>

彼は学生ではないですよね?

→ はい、彼は学生ではありません。

 

<<英語>>

He isn’t a student, is he?
(彼は学生ではないですよね?)

→ No, he isn’t a student.
(はい、学生ではありません。)

 

日本語の場合、「彼は学生ではないですよね?」という質問に対して、質問で提示している情報が正しいと同意する意味で「はい」と言います。

その後、「彼が学生ではない」という事実を、否定文を使って伝えています。

要するに、「はい(あなたの言っていることが正しいです)、彼は学生ではありません」という形になります。

 

しかし、英語では、Yesの後には肯定文、Noの後には否定文を入れて、聞かれている内容について答えます。

日本語の考え方としては、Yes, he is not a student.(はい、彼は学生ではありません)は自然ですが、英語としては「Yes, 否定文」は矛盾しているように聞こえ、不自然になります。

Yes, he is a student.にするか、No, he is not a student.にするかのいずれかです。

 

ある意味、1つの事実に対して白か黒か言うだけと考えれば英語の方が楽かもしれませんね。

 

 

6. パターン⑤ 間接疑問文

最後のパターンは、間接疑問文です。

 

間接疑問文は、情報を単刀直入に聞くのではなく、少し遠回し(間接的)疑問を相手に伝える方法です。

 

間接疑問文を作る際に覚えておく必要があるポイントは2つです。

1. 疑問詞で始まる節が動詞の目的語になっている。

2. 間接疑問の語順は、疑問詞+主語+述語になる。

 

具体的には、下記のようになります。

 

 

例❶

疑問詞を使った直接疑問文:

Who is Lucy?
(ルーシーは誰ですか?)

 

間接疑問文:

I need to know who Lucy is.
(ルーシーが誰か知る必要があります。)

 

例❷

疑問詞を使った直接疑問文: 

What time does the train depart?
(列車は何時に出発しますか?)

 

間接疑問文:

I don’t know what time the train departs.
(列車が何時に出発するか分かりません。)

 

これらの間接疑問文は、疑問文(節)が動詞の目的語になっていて、「疑問詞+主語+述語」の順番になっています。

 

また、疑問詞で始まる節に一般動詞が入っていても、doやdoesが入っていないことも覚えておきましょう。

 

なお、間接疑問文では、よく使われる動詞がある程度決まっています。

 

間接疑問文で使われる動詞

ask(たずねる)

know(知る、知っている)

wonder(不思議に思う)

remember(思い出す)

learn(学ぶ、覚える)

これらの動詞に共通するイメージは「知識に関する動詞」ということです。

「知る」や「学ぶ」といった動詞は、間接疑問文と相性が良い動詞なんですね。 

 

 

7. まとめ

 

いかがでしたか?

今回はTOEIC対策でも極めて重要な疑問詞について、まとめてみました。

 

疑問詞は中学校時代に学習する文法事項の1つですが、Part2やPart3のリスニング問題でも頻出するので、ぜひ押さえておきたいところですね。

 

分からない部分、不確かな部分は繰り返し復習していきましょう。

 

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