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TOEICのリーディング対策についてまとめました。
・TOEICリーディングが苦手…
・TOEICリーディングをすべて解くのは不可能と諦めてしまう…
・TOEICリーディングセクションの効果的な対策を知りたい!
という方におすすめの記事です。
この記事では、TOEICのリーディングで結果を出すために鍛えるべきスキルを3つ見ていきます。
そして、リーディングスコアが5~200点、そして205点~300点の学習者それぞれにおすすめの勉強法をご紹介します。
モバイックを運営する満点講師のアドバイスを参考にリーディング対策を行えば、曇っていた目標点数までの道筋がはっきりと見えるようになり、確実に結果が出ますよ。
記事の内容
1. TOEICリーディング対策の大前提:鍛えるべき3つのスキル
2. TOEICリーディングが5-200点の場合の対策とコツ
3. TOEICリーディングが205-300点の場合の対策とコツ
4. 最後まで終わらせる!TOEICリーディングの時間配分
5. まとめ
1. TOEICリーディング対策の大前提:鍛えるべき3つのスキル
TOEICリーディング対策の大前提となる、鍛えるべき3つのスキルをご紹介します。
TOEICリーディングが苦手な場合、これらのスキルを上げることで、正答率を上げられるようになりますよ。
1‐1. TOEICリーディングスキル① 語彙力
鍛えるべき3つのうちの1つは、語彙力です。
多くのTOEIC学習者の悩み1つとして必ず上がるのが、「語彙力が足りない」ことです。
これは中級者からも相談される悩みですが、初心者の場合には特に語彙力をしっかり鍛える必要があります。
Part5で語彙問題があるように、TOEICでは「日常やビジネスの場面で必要な語彙の知識を持っているか?」を確認していきます。
語彙問題だけでなく、他の問題を解くためにも語彙力は必要不可欠です。
中学(1,200語)と高校(1,800語)で学ぶ英単語の数は、3,000語程です。
(平成24年に改訂された学習指導要領で、中学の目標が900語から300語増えました。)
世代によっては、この3,000語より少ない可能性がありますが、3,000語としておきましょう。
この3,000語をしっかりと使えるのであれば、日常会話はある程度できるでしょう。
しかし、TOEICで600点程取りたい場合には、これらの単語をしっかりと理解している事に加え、さらに倍、もしくはそれ以上の単語を知っておく必要があります。
語彙力を鍛えれば、リーディングで理解できる内容が増えるため、リーディングの点数も上げることができます。
リスニングセクションでは語彙の意味を理解できるという以外にも、単語と音(発音)が一致しなければなりません。
しかし、リーディングでは純粋に見た単語が理解できるかどうかで勝負できるため、語彙力を上げることで、確実にスコアアップを狙えます。
1‐2. TOEICリーディングスキル② 英語の基礎:文法
リーディングが苦手な人の共通点として、「文法が苦手、または理解が曖昧」という点が挙げられます。
これが鍛えるべき2つ目のスキルです。
TOEICのリーディングセクションで文法の知識が必要な理由は2つあります。
1つ目の理由は、TOEICには文法問題があるので、文法が分からないとそもそも正解が分からない、ということ。
逆に、文法をしっかりと理解していれば、正解が分かるだけでなく、一瞬で解ける問題も多くなり、リーディングセクションをより余裕を持って解けるようになります。
2つ目の理由は、文法が分からない場合、そもそも英文を理解することができず、TOEICで目標の点数を取ることが難しいということ。
例えば、下記の単語を列挙したものを見てください。
summer my because she the got vacation we friend during married visited
これらの単語の意味は全て分かる、またはほとんど分かるのではないでしょうか。
なぜならこれらは全て中学校を卒業するまでには学んでいる単語です。
しかし、こちらを読んで内容を理解することは無理でしょう。
なぜなら、ジグソーパズルのピースを無作為に一列に並べたようなものだからです。
文法を理解することで、これらの単語をどの様に並べれば良いかが分かります。
文法の知識を用いて単語を並べると下記の文になり、内容も理解ができるようになります。
We visited my friend during the summer vacation because she got married.
(夏休み中に友人を訪ねました、なぜなら彼女は結婚したからです。)
上記の例はかなり極端なものではありますが、いくつかの単語の順番が変わったり、前置詞や接続詞等の文法を間違えて使っていた場合、文の意味が正しく伝わらないことも十分あります。
この様に、英語の基礎である文法を正しく理解することは、TOEICリーディングの対策として必要です。
筆者の運営するTOEIC対策オンライン学習プログラム【モバイック】でも、まずは文法対策からしっかり行います。
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1‐3. TOEICリーディングスキル③ 長文読解力
多くのTOEIC受験者が苦手と感じるPart7は、TOEICリーディングの最難関のパートだと言われます。
あなたも「Part7が長すぎて全部を解き終わらなかった」という経験をしたことがあるのではないでしょうか?
それもそのはず、TOEICリーディングセクションは100問ありますが、Part7はその半分を超える54問(1つの文書29問、複数の文書25問)もあり、それらの問題が全て長文問題なのです。
Part7の詳しい概要はTOEIC Part7対策!時間内でスコアを上げる3つの秘訣をご覧ください。
これらの問題を解くためには、既に挙げた語彙力と英語の基礎(文法)に加えて、長文読解力が必要です。
短文対策のみ行うと、長文の文一つ一つで理解できるものはあるかもしれませんが、長文は多くの文を繋げる流れがあります。
その流れを理解することで初めて、長文で伝えようとしていることが理解できるようになり、TOEICの長文問題も解けるようになります。
どれだけの長文を理解できるようにする必要があるかは、現在のリーディングスコアや目標スコアによっても異なりますが、どちらにしても長文読解力を上げることは、リーディングの苦手意識を克服するためには必要です。
2. TOEICリーディングが5-200点の場合の対策とコツ
ここでは、TOEICリーディングセクションが200点以下の場合、どの様な対策を行うことが効果的をお伝えします。
TOEICリーディングセクションが205点から300点の場合は、こちらのパートは読み飛ばしていただいて問題ないので、こちらをクリックしてください。(205点から300点の対策とコツにスキップします。)
2-1. TOEICリーディングが5-200点の人の英語力
リーディングセクションのスコア5~200点に幅はありますが、共通している点は、単語の知識が足りず、文を読んでいても単語が分からず、文を理解が出来ない方が多いレベルということです。
また、短文であれば理解できる文もありますが、長文になると、一語一句正しい日本語訳に置き換えて綺麗な日本語文にしようとするため、途中で混乱してしまう、というレベルです。
このレベルの方には、モバイックのような教材で基礎からしっかり対策することがおすすめですよ。
それでは、TOEICリーディング5~200点の学習者におすすめの対策を3つご紹介します。
2-2. 対策① 語彙力強化は長期計画と考える
語彙力強化はTOEIC学習者だけでなく、英語を習得したいと思っているのであれば、永遠の課題と言っても過言ではありません。
それはTOEICが400点であっても990点であっても同じです。
ただ単純に必要と感じる単語が違うというだけです。
よって、語彙力強化は一朝一夕でどうにかなるものではなく、長期的に時間をかけて増やしていくものだと思ってください。
例えば、私はよくアメリカのドラマを観るのですが、ジャンルによっては、分からない単語が沢山有り過ぎるシーンがあり、自分の語彙力の無さにがっかりすることも多くあります。
TOEIC990点を何度も取っていますが、分からないことは多いです(苦笑)。
この様な場合、必ずそのシーンを何度も観て分からない単語を確認するようにします。
では、リーディングセクションが5~200点の人がどの様に単語を増やしていけば良いかについてお話しします。
単語の覚え方は、その方法を教える人によって様々です。
今回お伝えする方法は、まずはしっかりと単語の数を増やしていくために有効な方法です。
地道な努力が必要ですが、継続して行えば必ず単語の数は増えていきます。
まずはTOEIC用英単語の参考書を1冊準備しましょう。
求められるものは至って単純で、品詞(名詞、動詞等)が記載されていて、日本語訳、そして例文が載っていることです。
これらはどの参考書でも書かれているはずなので探すのは難しくありません。
また、参考書内で単語がレベル別、またはよく出る順のように分けられていると学習し易いです。
おすすめの参考書は、TOEIC 600点 おすすめ参考書【専門家がスコアアップのみ厳選】でご紹介していますので、是非参考にしてみてください。
参考書を1冊手に入れたら、まず重要なことは、1週間でいくつの単語を覚えるか決めることです。
これは本を1冊学習し終わるまで、なるべく同じ数で行うようにしましょう。
個人的には、50語から100語の間にしてみると良いと思います。
単語の覚え方については、単語を覚えてTOEICスコアアップ!今から始められる単語の覚え方でも詳しく紹介していますので、合わせて読んでみてくださいね。
1週間で覚える単語の数を決めたら、各単語の訳と品詞を確認しましょう。
学生時代は単語テストがあったので、訳を覚えるということをひたすら行ったと思います。
しかし、TOEICのリーディングセクションでは、文の中にある単語の意味を理解する必要があります。
要するに「どの様に使われているか?」を理解する必要があるということです。
よって、例文を確認して、単語がどの様に文中で使われているかを覚える必要があります。
これが分かることで、例えばPart5の短文穴埋め問題で品詞を間違えることが無くなります。
また、もし余裕があればその例文をノートに書きこんでいくのも良いでしょう。
なぜなら、書くことで例文を覚えることができます。
例文を覚えるということは単語を思い出すきっかりになるだけでなく、英語の構文も覚えることにも役立ちます。
最初の2~3日はこの作業を行ってください。
それによって、単語の意味と品詞、そして文中での使い方が頭に入ります。
そして残りの4~7日は単語を見て、意味と品詞を参考書を見ずに自分から言うようにしましょう。
例文も完璧では無くともある程度再現できるようになっていたら理想的です。
もちろん覚えた単語は正しく使えているということが前提となります。
1週間これを行うことで、目標数の単語は覚えることができます。
しかし、ここで安心してはいけません。
なぜなら人間は使わないと忘れてしまうからです。
それを防ぐために、例えば4週間程したら、それまでに覚えた単語の復習を行うようにしましょう。
この復習は、単語を見て意味と品詞を言うだけでOKです。
かなり地道な作業にはなりますが、まずは難しいことを考えずにひたすらこの方法で単語を増やしていくようにしましょう。
2-3. 対策② 基礎文法の見直しをしっかりと行う
単語の知識と同様に、基礎文法の見直しはリーディングセクションの点数が200点以下の人には特に重要です。
この知識が曖昧な場合、点数を上げることはとても難しいと言えます。
ここでの勉強方法はシンプルです。
ネットでも文法を学べるサイトは沢山ありますが、文法項目を検索して調べていく必要があります。
よって、まずは手に持って学習できる文法の参考書を一冊用意しましょう。
そしてその中に含まれる文法事項のみに絞って覚えるようにします。
参考書の選び方ですが、「初めてのTOEIC文法」のようなタイトルになっている初心者向けで、且つ説明が読んでいて頭に入り易いものを選びます。
これらの文法書に含まれる文法事項は大体12項目くらいです。
あまり多くはありませんが、基礎文法を学ぶ最初のステップとしてはそれで充分です。
もう迷わない!TOEIC満点保有者がおすすめするPart5問題集で文法の参考書をお勧めしているので、是非参考にしてみてください。
ただし、1冊選ぶ際には、必ず書店で中身を見ながら決めるようにしてくださいね。
基礎文法の学習方法ですが、まずは文法書を頭から読んでいきます。
最初の文法項目が読み終わったら、その文法を使って例文を最低10文は作るようにしましょう。
もし身近に誰か例文を確認してくれる人がいれば、確認して貰いましょう。
もし例文を自分で1から考えることが難しい場合には、文法書に書かれている例文の単語を変えるだけでもオリジナルの例文を作ることができます。
そしてもう1つ行って頂きたいことは、自分自身、または誰か知り合いに文法を説明することです。
何か新しい情報を得た場合、自分では理解しているつもりでも実はしっかりと理解できていないことがあります。
それを確かめる一番の方法は、実際にそれについて説明できるか試してみることです。
誰かに説明して相手が理解できたかを確認するのが理想的ですが、自分自身に説明してもOKです。
自分で話していて途中で混乱したり、止まってしまった場合には、再度その文法事項を確認する必要があるということです。
これを文法の参考書1冊読み終えるまで行いましょう。
また、一度読み終わったら、語彙力を上げる時と同じように再度読み返すことで、知識を更に定着させることができます。
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2-4. 対策③ 長文が全部読めなくても趣旨を理解できるようにする方法
Part7では数多くの長文を読む必要があります。
この段階では、無理をして複数の文書問題全てに時間をかけて解く必要はありませんが、リーディングセクションで点数を上げるためには、Part7の1つの文書や比較的解きやすそうな複数の文書問題を正しく解けるようにする必要があります。
それには長文を読んで、趣旨を理解できるようにすることが大切です。
長文を読む際に、重要なポイントは、一語一句理解しなければならないとは思わないようにする事です。
全て理解出来ないといけないと考えてしまうと、必ず分からない単語や文法等のせいで混乱してしまいます。
長文を読む際には、主語と動詞を必ず確認して、「誰が何をする・した」という情報を理解しましょう。
そして、それ以外の部分に関しては、名詞、動詞といったキーワードになる単語を理解して、それらのキーワードを総合して文がどの様なことを言っているかを理解するようにしましょう。
文全部をふわっと覚えるのではなく、目立つキーワードをしっかりと覚えることで、その文が伝えようとしている情報を覚えることができます。
長文は無理をして一語一句全て読み、訳して理解しようとすると混乱してしまうので、キーワードを探して理解することで、ある程度問題は解けるようになります。
また、文中のキーワードを覚えておくことで、問題の中のキーワードと照らし合わせ、文書のどの部分に求められる情報があるかを確認するヒントにもなります。
問題のキーワードと文書のキーワードが合致、または関連していれば、該当の個所を読んで答えを見つけるという作業を行うことができます。
これが解答時間を短縮することにも繋がります。
今リーディングセクションの点数が5~200点の場合、全ての情報が揃わないと解けないと考えるのではなく、如何に分かる情報から趣旨を理解し、答えを見つけられるかということを考えるようにしましょう。
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3. TOEICリーディングが205-300点の場合の対策とコツ
こちらでは、TOEICリーディングセクションが205点から300点の場合に効果的な対策とコツをお話しします。
3-1. TOEICリーディングが205-300点の人の英語力
TOEICリーディングセクションが205~300点の場合、長文を読んで「全体的な内容は何となくこうではないか」という考えることができます。
しかし、語彙の知識不足や文の構造が分からないという理由から、書かれている情報や詳細を正確に理解できないことが多くあります。
また、読んだ情報は、何となく頭に残っていても定着していない状態なので、一度に多くの情報を詰め込もうとすると情報が混ざったり、前の方で読んだ情報を忘れてしまうということがあります。
3-2. 対策① 長い文を正確に理解できるようにする
長い文を正確に理解することが、TOEICのリーディングで300点を超えるためには必要です。
なぜなら、ある程度テクニックで点数を上げられるのは、300点くらいまでだからです。
残りの約200点を取るためには、正しく英語を使えるのか、長文を正確に理解できるのかという点が必要です。
長い文を正確に読むためは、日頃から長い文の内容を理解できるように文書を読んでいるか?にかかっています。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、例えば、突然利き手でない方の手で箸を使おうとしても絶対にうまくいきません。
しかし、日頃から練習をしておけば、徐々に使えるようになってくるでしょう。
同じ様に、日頃から長文を正確に読む訓練をすることで、長い文が正確に理解できるようになってきます。
そこでお勧めする方法が、精読です。
精読は、とにかく文の内容を正確に理解するという点のみを意識して行います。
文の最初から最後までしっかりと読み、分からない単語や表現があった場合、それらに印をつけつつ、最初は意味を推測するようにします。
最後まで読み終わり、それでも意味が分からないものが残っている場合には、それらの意味を調べましょう。
その後、文書内の文を一つ一つ見ながら、文の構造を確認していきます。
S(主語)やV(動詞)を中心に確認し、「誰が」「何をする・した」等の情報を正確に理解するようにしましょう。
これを行うことで、文で分からない部分が無くなります。
それが終わったら、再度ゆっくりで良いので最初から最後まで読んでみましょう。
更に詳しい方法は、TOEIC Part7 対策はこれ!知っておくべき精読とは?の精読ステップ①と②をご覧ください。
3-3. 対策② 読んだ情報を頭に残す方法
長文を読んでいて、途中で混乱してしまい、最初から読み直したという経験はないでしょうか?
これは長文を読む際に多くの人が直面する問題で、読んだ情報が頭に残らない事が大きな原因として挙げられます。
では、どうしたら情報を頭に残すことができるのか?
それは、文を頭から意味の塊ごとに理解することです。
書かれている内容を頭の中で消化できていれば、途中で混乱することはほぼありません。
長文を読みながら日本語に訳したりしているうちに、何が何だか分からなくなり、情報が頭に入って来ないため、残る情報が少ない、または正確ではないので、問題も解けなくなります。
文を頭から意味の塊ごとに理解することで、この問題も解消されます。
少し簡単な例文でその方法を確認してみましょう。
Bob and George bought a ticket to give to Sally for her birthday so that she can go back to England at Christmas.
この文を読んで、どの様に理解しましたか?
もし何度か文を読み返しながら、「クリスマスシーズンにサリーがイングランドへ戻れるように、ボブとジョージは彼女に誕生日プレゼントしてあげるためのチケットを買った」と訳したのであれば、要注意です!
訳自体は間違いではありませんが、これを行うために2~3回英文を行ったり来たりし、正しい日本語で理解するまでに相当の時間がかかったのではないでしょうか。
できれば日本語ではなく英語で理解できるようになることが理想ですが、現時点ではある程度日本語に置き換えて理解することは自然なので、それ自体は問題ではありません。
しかし、文を行ったり来たりして理解するという癖は無くす必要があります。
なぜならこれを行うことで、TOEICの試験を受ける際にかなりの時間を要してしまい、Part7では大苦戦するからです。
また、長い、または複雑な文の場合、綺麗な日本語の文に訳せないということが起こり、書かれている文の情報が全く頭に残らないということになってしまうからです。
それを避けるために、文の前から意味の塊ごとに読み進め、その順で理解していくことに慣れましょう。
今回の例文を塊に分けて見てみましょう。
Bob and George bought a ticket/ to give to Sally/ for her birthday/ so that she can go back/ to England at Christmas./
これでいかがでしょうか?
分かりやすくするために、日本語に訳してみますが、この方法であれば日本語に訳さなくとも理解できる塊もあるのではないでしょうか。
ボブとジョージはチケットを買った/ サリーにあげるために/ 彼女の誕生日のために/ 彼女が戻れるように/ イングランドへクリスマスシーズンに/
この様に、長い文を頭から意味の塊ごとに理解することで、読んだ情報を頭に残すことができます。
モバイックでも、意味の塊ごとに理解する方法を詳しく解説しています。
TOEICで結果を出すために必要不可欠な解答テクニックの一つなので、しっかりマスターしたいですね。
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3-4. 対策③ 読む速度を意識する
長文を正確に理解して、必要な情報を覚える方法をお伝えしましたが、リーディングセクションで300点以上を目指すためには、読む速度を上げることも必要です。
そのためには目標の時間を設定して、その時間内で読めるように練習しましょう。
例えばPart7の問題集を使い、1つの文書を使って速読を行います。
その際に重要なことは、まずはしっかりとその文書の内容を正確に理解することから始めます。
なぜなら分からないものを早く読んでも何も理解しておらず、意味が無いからです。
練習で使う文書の意味をしっかりと理解したら、目標の時間を設定します。
設定の仕方ですが、まずは普通の速度で読んで時間を計ります。
ここでは個人差があるので一概には言えませんが、まずはその時間の7割くらいの速度で読めるようになることを目標に設定してみましょう。
読むのが遅いと感じる方は、5~6割の速度を目標にしても良いですが、あまり無理をしてストレスを溜めてしまうよりは、少しずつ目標を設定し直した方が良いでしょう。
目標を設定したら、出来るだけ早く読むようにします。
声を出すと話す練習にもなるので良いですが、黙読でももちろん問題はありません。
この時に重要なことは、文字だけを読むのではなく、意味も理解しながら読むことです。
なぜからTOEICのリーディングセクションを読む際には、文字を読むことが目的ではなく、意味を理解することが目的だからです。
最初のうちは時間を短くすることは難しいと思いますが、これを1日10セット行うなど決めて、全て時間を記録しながら練習していきます。
そして、安定して目標に達成できるようなったら新しい文書を使って同じことを繰り返しましょう。
何度も繰り返しこの練習を行うことで、読む速度が間違いなく上がってきます。
また、それだけではなく、英文の意味を理解しながら読むという癖が身に着きます。
地道に見える学習方法が多くありますが、しっかりと行えば行うだけリーディングセクションの点数を上げることに繋がります。
速読の詳しい方法はTOEIC Part7を時間内に解く!速読のコツとトレーニング法でもご紹介しています。
4. 最後まで終わらせる!TOEICリーディングの時間配分
最後に、TOEICリーディングセクションの各パートにかける時間の目安についてお話しします。
こちらを基に時間配分を考えてTOEICを解けるようにしましょう。
こちらでは理想の時間配分をお伝えしますが、得意なパートで確実に点数を取るために必要でしたら、5分程他のパートから持ってきて置き換えることも可能です。
4-1. Part5の時間配分は15分
Part5は問題が30問ありますが、こちらで使う理想の時間は15分です。
よって、1問に使える時間は30秒が目安だと考えるようにしましょう。
自宅等で練習問題を解いて対策を行う際には、タイマー等を使って30秒の感覚を身に着けると良いでしょう。
Part5は品詞問題のように、知識があれば機械的に解ける問題があり、短文穴埋め問題である、そしてリーディングセクションの最初のパートであるという理由から、多くの受験者が時間を多くかけてしまいがちです。
しかし、多く時間をかけたとしても、こちらで取れる点数は150点程です(分かり易く1問5点として計算した場合)。
また、多く時間をかけたからといって全問正解できる保証は当然ありません。
TOEIC600点が目標点の場合、その他のリーディングパートであまり時間をかけられず、50点から100点しか取れなかった場合、仮にパート5で150点程取れても、最高は250点程です。
残りをリスニングで350点取って、ぎりぎり600点という計算になるので、これはかなりハードルが高くなります。
Part5の目標を15分と設定して、できるだけその時間で解答できるように対策を行うことが、点数を上げるためには必要と言えます。
Part5の概要と対策は、TOEIC Part5対策!短文穴埋め問題の攻略法を解説でご覧ください。
4-2. Part6の時間配分は10分
Part6には問題が16問あり、理想の解答時間は10分です。
Part6はPart5の短文穴埋め問題とPart7の長文読解問題の間に位置する問題が出題されます。
語彙や文法問題の他に、文書の流れを理解して解く問題等が存在するため、文書を読む時間も必要です。
このパートの語彙と文法問題に関しては、一部例外はありますが、Part5と同じ要領で解くことが可能です。
しかし、Part6には、文章挿入問題といって、()に入る適切な文章を4つの選択肢(文章)から選ぶ問題があります。
これは文書全体を読む必要があるため時間を要します。
また、判断も難しいため、リーディングが300点以下の方は、このタイプの問題は飛ばして他の問題に時間をかけても問題はありません。
Part6については、TOEIC Part6が苦手な人必見!プロが実践する解き方のコツを参考にしてください。
4-3. Part7の時間配分は50分
最後のPart7ですが、こちらに間違いなく多くの時間を割く必要があります。
理想の時間は50分です。
Part7は、
- 1つの文書問題29問
- 2つの文書問題2セット×5問の合計10問
- 3つの文書問題3セット×5問の合計15問
以上合計54問から構成されています。
900点台が取れる人でも、一部の受験者を除き、50分でPart7全問ぎりぎり解けるかどうかといったところでしょう。
TOEIC Part7の詳しい内容に関しては、TOEIC Part7練習問題【満点講師の解説付】をご覧ください。
リーディングが苦手な人は、Part7の全ての問題を同じ時間をかけて解く必要はありません。
解けそうな1つの文書問題からしっかりと解いていき、2つや3つの文書問題に関しては、問題の中から解けそうなものを選んで解くようにすると良いでしょう。
ただ、解く問題数は別として、時間に関しては50分を確保できるように頑張りましょう。
そのためにはPart5とPart6の時間配分を上手に行うことが必要になります。
5. まとめ
TOEICリーディング対策のために、まず鍛えるべきは、語彙力、英語の基礎(文法)と長文読解力です。
また、あなたの現在のレベルにあった勉強法を実践することがとても大切です。
この記事で紹介した対策を行い、リーディングに対する苦手意識を少しずつ払しょくしていけば、必ず結果が出せるようになりますよ。
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