会話のキャッチボールに不可欠な疑問文は、TOEICパート2の設問文やパート3の会話問題でも頻出です。
「疑問文について、もう一度しっかりと復習したい」
そんな方はぜひ、こちらのブログで一気に総復習していきましょう。
それでは早速、疑問文の基本的な考え方からみていきます。
====記事の内容====
1. 疑問文の基本事項
2. Yes/No疑問文
3. 選択疑問文
4. 疑問詞WH疑問文
5. 付加疑問文
6. 間接疑問文
7. まとめ
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1. 疑問文の基本事項
<<日本語との違い>>
あなたの名前は太郎です。 + 「か?」
平叙文 + 「か?」 = 疑問文
日本語は文末に「か?」をつけることで、簡単に疑問文にできますね。
とても簡単に疑問文にできるのですが、
最後まで文をきかないと「平叙文か疑問文か分からない」
というデメリットもあります。
一方で、英語は、出だしを聞いた時点で、「平叙文か疑問文かを判断できる」ことが非常に多くあります。
こちらをご覧ください。
Is your name Taro ?
いきなりbe動詞がきていますね。
疑問詞の作り方の基本的なルールは「主語と動詞を入れ替える」です。
したがって文頭を聞いて、最初に動詞が聞こえた段階で、
この文は「平叙文か疑問文か」を判断することができるのです。
このように英語の疑問文はその作り方のルールを知ることで、理解をすることができます。
2. Yes/No疑問文
まずは、Yes/No疑問文のルールを見ていきましょう。
Yes/No疑問文とはその名の通り、Yes/Noで返答できる疑問文のことです。
Yes/No疑問文を作る動詞は、be動詞、一般動詞、助動詞の3種類があります。
1. be動詞
He is a teacher.
↓
Is he a teacher ?
Yes, he is.
↓
No, he isn’t.
be動詞の疑問文のルールは、主語と動詞を入れ替えるだけ。
また、返答の際のルールは、
Yes, 主語+be動詞.
No, 主語+be動詞+not.
となります。
2. 一般動詞
you have a cat.
↓
Do you have a cat ?
一般動詞の疑問文のルールは、主語の前にDo / Does を置くだけ。
返答のルールは、
Yes, 主語+do (does).
No, 主語+do (does) +not.
となります。
3. 助動詞
You have a cat.
↓
Can you have a cat?
助動詞の疑問文も一般動詞と同様に、文の前に疑問詞を置くだけ。
返答のルールも、一般動詞とほぼ同じです。
Yes, 主語+助動詞.
No, 主語+助動詞+not.
3 . 選択疑問文
選択疑問文は「〜ですか、それとも・・・ですか?」や「〜と・・・のどちらですか?」といった、
「AかBかどちらを選びますか?」という質問で使われます。
作り方のルールは、「比べるものの間にorをつける」だけ。
Do you have a cat or a dog?
A cat と a dog を比較しているので、その間に or をつけていますね。
選択疑問文がリスニングセクションで出題された場合は、比べる選択肢が2つ以上あるので、
最後までしっかりと聞きとる必要あります。
パート2では特によく出題されますが、慣れていないと意味の把握が難しいので、しっかりと練習をしておきましょう。
4. 疑問詞WH疑問文
続いては疑問詞を用いた疑問文です。
Be動詞や一般動詞、助動詞を用いた疑問文はYes/Noで答えることができますが、
それ以外のYes/Noで答えることができない疑問文は、この疑問詞を用いた疑問文になります。
英語の学習に限らず、5W1Hに沿って物事を整理し、相手に伝えるようにすると、情報をわかりやすく伝達することができるフレームワークとして使われますね。
5W1Hのほかにも、多くの疑問詞がありますので、今回はその中でもよく使われる主な疑問詞を9つご紹介しましょう。
疑問詞 | 意味 | 聞く内容 |
What | 何が | もの |
Who | 誰が | 人 |
Whose | 誰のもの | だれの所有か |
Which | どちらが | 選択 |
When | いつ | 時 |
Where | どこで | 場所 |
Why | なぜ | 理由 |
How | どのように | 手段、程度など |
what名詞 whose名詞 which名詞 |
何の 誰の どの |
修飾している名詞、所有、選択 |
では、平叙文からWH疑問文を作るルールを確認していきましょう。
WH疑問文の作り方
STEP1 聞くべき内容を決める。
STEP2 聞く内容を疑問詞に置き換える。
STEP3 文の前にその疑問詞をもってくる。
STEP4 主語と動詞を入れ替える
<<1. 何を聞くかを決める>>
まずは、何を聞くかを決定します。
例えば、
He studies English every day.
彼は毎日、英語の勉強をしています。
の文において、何の教科を勉強しているのか聞くことにした場合、
English、つまり「英語」が聞くべき内容ですね。
<<2. 聞く内容を疑問詞に置き換える>>
続いて聞く内容を疑問詞に置き換えます。
勉強している科目は英語Englishでしたので、こちらを疑問詞に変えます。
何を勉強していますか?
という内容を聞くので疑問詞はwhatですね。
He studies English what every day.
彼は毎日、何の勉強をしています。
<<3. 文の前にその疑問詞をもってくる>>
次に置き換えた疑問詞を一番前に持ってきます。
What He studies English every day.
<<4. 疑問詞以下の文を疑問文にする>>
最後に疑問詞以下の文を疑問文にすます。
Be動詞なら、主語と動詞を入れ替え、一般動詞ならDo やDoesをつけるんでしたね。
What Does he study every day?
これで、WH疑問文は完成です。
5. 付加疑問文
「〜ですよね?」といった意味を確認したり、同意を求めたりする場合に付加疑問文が使われます。
なお、付加疑問文には、肯定文につくタイプと否定文につくタイプの2種類がありますよ。
このように、肯定文に続く場合は、否定形で。
否定文に続く場合は肯定形で疑問文を付加します。
なお、否定文に続く付加疑問文で注意をしなければならない点は、答え方、返答方法です。
日本語とは大きく違うので、日本語と比較しながら見ていきましょう!
<<日本語>>
彼は学生ではないですよね?
はい、彼は学生ではありません。
<<英語>>
He isn’t student, is he?
彼は学生ではないですよね?
No, he isn’t student.
はい、忙しくありません。
このように英語では、Yesが「いいえ」、Noが「はい」の意味になってしまいます。
考え方はとてもシンプルです。
英語では、notが入る文でYesを使うことができないと覚えておきましょう。
つまり、
Yes, he is not student. という文は成り立ちません。
he is not student.という文に使うことができるのはYesではなく、No。
覚えておきましょう。
6.間接疑問文
間接疑問文とは、疑問詞で始まる節が動詞の目的語になっているもののこと。
具体的には、
図でみるとわかりやすいですね。
確かに、疑問文(節)が動詞の目的語になっています。
なお、間接疑問文では、よく使われる動詞がある程度きまっています。
間接疑問文で使われる動詞
ask : たずねる
Know : 知る、知っている
wonder : 不思議に思う
remember : 思い出す
learn : 学ぶ、覚える
などです。
これらの動詞に共通するイメージは「知識に関する動詞」ということ。
知る、学ぶ、などは間接疑問文と相性がいい動詞なんですね。
7. まとめ
今回はTOEIC対策でも極めて重要な疑問詞について、まとめてみました。
疑問詞は中学自体に学習する文法事項の一つですが、
パート2、パート3のリスニング問題でも頻出するので、ぜひ押さえておきたいところですね。
分からない部分、不確かな部分は繰り返し復習していきましょう。