なるべく短期間でTOEICスコアアップする必要がある!なるべく早くスコアアップしたい!という方、増えていますね。
「果たして短期間でスコアアップすることが可能なのか?」または「どうすればスコアアップできるのか?」等、分からないことも多く、不安ですよね。
現在のスコアと目標スコアのギャップはどのくらいなのか?勉強する期間・時間をどのくらい確保できるのか?は人それぞれ違うため一概には言えませんが、学習者のTOEICスコアアップを応援する筆者としては、短期間の学習でもぜひ目標を達成して欲しいと願ってやみません。
この記事では、短期間でTOEICスコアアップするために必要な条件と、具体的な対策方法をご紹介します。
この記事でおすすめする方法で、3ヶ月という短期間で約300点のスコアアップを実現した学習者もいます。
目標を達成するために、できる限り勉強する環境を整え、対策を実行すれば、必ずスコアアップを達成できます。
記事の内容
1. 3つのスキルを身につけて短期間でTOEICスコアアップ!
1. 3つのスキルを身につけて短期間でTOEICスコアアップ!
まずはTOEICでスコアを上げるために、どのようなスキルを磨く必要があるのかをしっかり理解していきましょう。
1-1. 英語の基礎力
TOEICでスコアアップするためには、英語の基礎力は必須です。
ここでいう基礎力とは、語彙力と文法知識です。
かといって、難しい文法や単語を覚える必要はありません。
TOEICに出てくる単語や文法項目はある程度決まっているので、それらをしっかりおさえていけば大丈夫。
最低限おさえておくべき単語と文法項目については、この記事後半の勉強法の中で詳しく紹介します。
1-2. TOEICの解答テクニック
TOEICスコアアップに必要なスキルの2つ目は、解答テクニックです。
TOEICの問題はパターンが決まっているものが多く、解答テクニックを知っていれば解ける問題が多くあります。
私がTOEICを受けるときには、「こういう問題は、きっとここを見れば答えが書いてある」または、「この問題パターンならこの選択肢が正解だ」と感覚的に答えを推測し、素早く解答していくことが多くあります。
終了時間の10分前にはすべて解き終わり、残った時間で見直しをします。
私の場合は繰り返しTOEICを受け、「慣れ」によってテクニックを習得した形ですが、短期間でスコアアップを目指すには、対策の中で解答テクニックを習得することがおすすめです。
解答テクニックを知れば、ある程度のレベルまでのスコアアップは可能です。
しかし、解答テクニックを使いこなすには、基礎文法の理解やしっかりした語彙力が不可欠です。
よって、解答テクニックだけでスコアアップを目指すのではなく、英語の基礎力とセットで対策を進めるのがベストです。
1-3. 集中力
TOEICテストの本番では、合計2時間で200問の問題に挑みます。
2時間、休憩なしに問題を解き進めるための集中力をきたえる必要があります。
私は集中するのが苦手で、特に前半のリスニングセクションでは必ず1~2回は雑念が入り、音源を聞き逃してしまいます。
後半のリーディングセクションは比較的集中しやすいのですが、それでも75分間ひたすら問題を解いていると、途中で休憩したくなりますし、終わった後にはすごい疲労感に襲われます。
こればかりはなかなか慣れませんが、集中力が欠けそうになったら自分に気合いを入れて問題を解くようにしています。
いくら事前に対策をがんばっても、本番のテストで集中力が欠けてしまい、実力を発揮できないのはもったいないですね。
TOEICのスコアアップを目指す為には、集中力も大切なスキルの一つです。
2. 短期間でTOEICスコアアップするための勉強法
短期間でスコアアップするためには、先述した3つのスキルを身につけるべく、文法・単語を学び、リスニング・リーディングの対策をし、解答テクニックを習得する必要があります。
ここでは、効率の良さを重視した勉強法を5つに分けて紹介します。
現在の英語レベルや目標スコアによっても効果のある勉強法は変わってきます。
それぞれの勉強法をおすすめしたい英語レベルも明記するので、ご自身の苦手分野や強化したい点もふまえて、参考にしてくださいね。
2-1. Part5対策をしながら基礎文法を学ぶ
短期間でTOEICスコアアップを目指すなら、まずはPart5対策から始めましょう。
こちらは特に、TOEIC初心者・リーディングスコアが5~200点の学習者におすすめです。
なぜPart5対策から始めるかというと、Part5は30問と問題数が多く、英語の基礎力と解答テクニックを使えば5秒程で解くことができる問題もあり、スコアアップにつながりやすいからです。
また、短文なので、英語が苦手な方でもとっつきやすいです。
Part5の多くが文法問題で、基礎文法を理解していないと解けません。
よって、Part5対策をしながら基礎文法を学ぶという一石二鳥の勉強法がおすすめです。
Part5の文法問題の代表的なものには、下記があり、それぞれを解くのに必要な文法知識は明確です。
● 品詞問題:名詞・動詞・助動詞・形容詞・副詞等の役割と使い方、語尾のルール等
● 動詞問題:自動詞・他動詞、動詞の活用(現在・過去・未来・完了形)、to不定詞・動名詞等
● 代名詞問題:主格・目的格・所有格、再帰代名詞等
● 前置詞・接続詞問題:句と節の違い、前置詞と接続詞の役割・ルール等
基礎文法の勉強法については、これで迷わない!効果抜群のTOEICリーディング対策と時間配分で詳しく解説しています。
また、Part5の問題パターンの見分け方と解き方を、TOEIC Part5 対策!短文穴埋め問題の攻略法を解説で例題と共に詳しく紹介しています。
Part5の問題パターンを知り、それを攻略するために必要な文法知識をしっかり身につけていけば、Part5対策は完璧です。
もう迷わない!TOEIC満点保有者がおすすめするPart5問題集ではPar5対策の参考書・問題集を紹介しているので、参考にしてくださいね。
2-2. 音読をしながらリスニング対策
次に、おすすめしたいのが、音読です。
こちらは、TOEIC初心者・リスニングスコア5~200点の学習者におすすめです。
音読はリスニング対策にピッタリです。
「人は自分が発音できる音しか聞こえない」という法則があるため、ただ聞いているだけでは英語が聞き取れる様にはなりません。
ピアノを上手く弾けるようになりたい!と思っても、楽譜を眺めながらお手本の音源を聞いているだけでは上達しません。
手を動かして、ピアノを弾くことが上達の必須条件です。
同様に、英語も聞いているだけ、文字を目で追うだけでなく、実際に声に出すことが大切です。
音読をする際には、まずは読む文の内容をしっかり理解すること、発音・音の変化をお手本の音源を聞いて確認することが必須です。
そして、シャドーイング(影の様に音源の後に続いて読む)、オーバーラッピング(音源と同時に読む)、音読(文を見ずに読む)等、やり方を工夫しながら、お手本の音源と同じような発音・リズム・抑揚で言えるようになることを目指します。
TOEIC Part2はこの問題集で攻略!効果的な使い方も紹介では、詳しい音読の方法や音読に使える問題集解説しているので、合わせて参考にしてくださいね。
リスニングスコアが200点以上の学習者には、ディクテーションやひとりごと、キャッチボール等の勉強法もおすすめです。
詳しくは、TOEIC Part2のスコアアップを目指すならこの対策!を参考にしてください。
2-3. 精読をしながらリーディング対策
リーディング対策としておすすめなのが、精読です。
精読は、リーディングスコア 200点以上の学習者におすすめです。
精読とは、文の意味を正確に理解しながら読むことです。
特にPart7の長文読解問題では、この精読スキルがとても役立ちます。
TOEICは時間との勝負なので、速読力が重視される傾向がありますが、速読の前の大前提が精読です。
文をしっかり理解できていないのに、速読ができるわけがありません。
詳しい勉強法については、TOEIC Part7 対策はこれ!知っておくべき精読とは?で解説しています。
リーディングスコアを上げたい方は、是非精読に挑戦してみてください。
また、リーディング対策については、これで迷わない!効果抜群のTOEICリーディング対策と時間配分でも詳しく紹介しているので、合わせて読んでみてくださいね。
2-4. TOEIC頻出単語を覚える
単語を覚えるのは、全学習者に必須です。
単語が分からなくてTOEICの問題が解けないことほど悔しいことはありません。
ただ単語を覚えるのではなく、TOEICによく出てくる単語に的を絞って覚えるようにしましょう。
単語帳は買っても良いですが、わざわざ買わなくても、文法対策やPart別の対策をする中で出てくる単語を片っ端から覚えていくという方法も有効です。
また、意味を覚えるだけでなく、その単語を文の中で使えるようになることがゴールです。
単語を覚えてTOEICスコアアップ!今から始められる単語の覚え方を参考に、ひとつでも多くの単語を覚えていけるように、日々挑戦していきましょう。
単語帳を使って学習したい方は、TOEICスコアアップにおすすめの単語帳【レベル別・使い方も伝授】も参考にしてください。
2-5. 演習問題を解きながら解答テクニックを習得
TOEICの演習問題を解くことも大切な勉強です。
こちらもレベルに関係なく、全学習者におすすめです。
Part別に演習問題を解き、その問題パターンを理解しながら、学習を進めましょう。
多くの問題を解くことで、パターンを見抜く力がつき、解答テクニックを使いこなせるようになります。
問題を解いた後には解説を読み、正解できるようになるまで単語の意味を調べたり、文法を確認したりすることが大切です。
TOEIC Part5 練習問題【5つの頻出パターン+解説付き】、TOEIC Part6 練習問題!【解答のコツ・詳細解説付き】、TOEIC Part7 練習問題【満点講師の解説付】でも問題パターンや解答テクニックを紹介しているので、参考にしてくださいね。
2-6. 短期間TOEIC対策におすすめの参考書・問題集
では、これまで紹介した勉強法に使える教材を3つ紹介します。
まずは、英語が苦手なTOEIC初心者におすすめしたい一冊。
TOEIC(R) L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル
文法の基礎を、手取り足取り教えてくれる本です。
Part5の問題パターンに合わせて、その問題を解くために必要な文法知識を学んでいくので、Part5対策にピッタリです。
リーディング用の教材ですが、音源をダウンロードすることができるので、音読にも使えます。
次は、ある程度の英語の基礎力はあるけど、TOEIC対策は初めてという方におすすめの一冊。
CD-ROM付 TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術
全パートの対策が、11日間でできる本です。
実際には、もっと早くから勉強を始めて、この本を3周学習するのがおすすめです。
問題を解きながら、解答テクニックを学んでいけるので、手っ取り早くTOEIC対策ができます。
こちらも音源がダウンロードできるので、音読に使うこともできますし、掲載されている全英文の精読に挑戦するのも良いでしょう。
本番形式の完全模試が収録されているので、実際に2時間問題を解いてみて、集中力をきたえることもおすすめです。
最後は、本ではなくオンラインで学べる教材のご紹介です。
TOEIC対策eラーニング モバイック
モバイックは、ヒロ前田氏をはじめとする有名TOEIC講師陣が集結して作り上げたeラーニング教材です。
英語基礎力のある300〜550点までのスコアの方を対象にした自社商品です。
3ヶ月コースや6ヶ月コースなどの短期間でTOEICスコアアップするために必要な文法・Part別対策をしっかり行い、演習問題を解きながら解答テクニックを習得できます。
モバイックでは、オンライン動画で解説を聞き、練習問題を解きながら学習します。
スマホ・タブレット・PCがあればいつでもどこでもTOEIC対策ができるので、机に向かって勉強する時間を確保するのが難しい方にもぴったりです。
TOEIC対策を独学で進める際に難しいのが、計画を立てることです。
モバイックなら、コースの流れに沿って学習を進めるだけで、リスニング・リーディング対策もバッチリ。
毎回のレッスン終わりに単語テストがあるので、語彙力もつきます。
レッスン画面から音源をダウンロードして、音読に使うことも可能です。
分からないことがあれば、TOEIC専門講師に質問できるのも安心ですね。
無料登録をすれば、10以上の体験レッスンを受講することができます。
登録も体験レッスンも、最近よくあるサブスクリプション型(一定期間が経過すると自動で継続課金されるサービス)ではないので、安心してくださいね。
3. 短期間でTOEICスコアアップするための必須条件
3-1. 勉強時間を確保してコミットする
短期間でスコアアップを目指すのに必須なのは、勉強時間の確保です。
気付いたら、最近忙しくて勉強ができてない・・・なんてことにならないように、「毎日この時間は必ず勉強する!」と決めるのが良いでしょう。
スコアアップに必要な期間・勉強時間は、レベルや基礎知識等人によるので一概には言えないのですが、目安としては下記の表が参考になります。
参考:Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』P.6
この表の見方は、左の現在のスコアから、上の目標スコアに上げるためには、それぞれが交わるセルの勉強時間が必要、ということです。
例えば、現在TOEIC450点の人が、650点にスコアアップしたい場合は、「225+450=675」なので、675時間の勉強が必要ということです。
1日3時間勉強できたとしても、225日かかる計算になりますね。
この勉強時間はあくまでも目安なので、この記事でお伝えした勉強法を実践すれば、この目安の時間よりも短い期間でスコアアップすることも可能です。
短期間でスコアアップするためには、しっかりTOEIC対策にコミットして、モチベーションを保つことが一番大事です。
3-2. TOEICに特化した勉強をする
TOEICの勉強をする際に、一般的な英会話やビジネス英語の教材を使うのはおすすめしません。
なぜなら、TOEICに出てくる文法や語彙はある程度決まっているので、それ以外の知識を身につけることは短期間でのTOEIC対策には非効率的だからです。
もちろん英語を使えるようになるためにはTOEICに出てくる以外の知識も必要ですが、限られた時間内でTOEICのスコアを上げる必要がある場合は、TOEICに特化した勉強を心がけましょう。
また、TOEICの参考書を買いに行ったのに、間違ってTOEFLの本を買ってしまった・・・なんて話も聞くので、気をつけてくださいね。
合わせて、本番の試験で集中力をキープできるように、雑音のあるカフェ等で勉強することもおすすめです。
それ以外にも、リーディング問題を解く際は時間を計りながら進めることや、リスニング問題を解く際はイヤホンではなくスピーカから音を流す等、TOEIC試験環境を意識して勉強することも大切です。
私は集中力を切らせないように、リスニング問題の音源を聞いている時には、マークシートの問題Noの上にペン先を置くようにしています。
リーディング問題は、苦手な問題があると集中できなくなるので、すぐに解けない問題は一旦飛ばして、解ける問題から解いていくようにしています。
勉強する際にもこれらを意識することで、TOEIC本番でもしっかり集中し、実力を発揮することができます。
4. 短期間でTOEICスコアアップできる人とできない人
4-1. 現実的なTOEICスコアアップ目標とは?
短期間でスコアアップを目指す場合、達成可能な目標スコアを掲げることが大切です。
先ほど紹介した、スコア別の必要学習時間の表からも分かるように、勉強時間とスコアアップは少なからず比例します。
これも確保できる勉強時間と現在のスコアによるので一概には言えませんが、3ヶ月程の短期間でスコアアップを目指す場合は100点、欲張っても200点のスコアアップ目標が現実的だと考えます。
私の知る学習者の中には3ヶ月で300点のスコアアップを達成した方もいますが、その方は朝の5時台から1時間半勉強、お昼休みも勉強、夜も勉強と毎日欠かさずTOEIC対策をしていました。
また、使う教材の対象レベルにも要注意です。
ある学習者は、650点を目標に3ヶ月の学習に取り組んだのですが、結果は250点。
現在の自分のレベルが分からず、なんとなく選んでみた教材に取り組んでみたけど、結局目標スコアには届かなかった…という結果に。
時間もお金ももったいないことになってしまいました。
自分の今のレベルが分からない方は、まずは一度TOEICを受けてみることもおすすめです。
模試等でもだいたいの点数は分かりますが、やはり本番環境で出せる実力がいちばん参考になります。
自分のレベルを正確に把握し、それに対して確保できる勉強時間を考慮した上で、達成可能な目標をたててTOEIC対策に取り組めると良いですね。
4-2. 直前の対策でTOEICスコアは上がるのか?
TOEIC直前、例えば1週間前からの勉強はやるに越したことはないですが、効果はあまり期待できません。
むしろ中途半端に知識が身に着いたり、解答テクニックが定着しない状態で本番の試験を受けることになるので、逆に混乱してしまう可能性もあります。
直前であれば、それまで学習した内容の復習を行うことが効果的です。
せっかくやるなら遅くてもTOEIC本番の3ヶ月前から対策できると良いですね。
3ヶ月でTOEICのスコアは上げられる!文法対策・パート別勉強法では、3ヶ月という限られた期間でTOEIC対策をする方におすすめの勉強法を紹介しています。
合わせて読んでみてくださいね。
5. 目標達成をめざして短期間でTOEICスコアアップ!
以上、短期間でスコアアップするために知っておきたい3つのスキルと、スコア別におすすめの5つの勉強法についてご紹介しました。
短期間でスコアアップための必須条件や目標の立て方も参考にしてくださいね。
繰り返しになりますが、目標達成のためには、しっかり勉強時間を確保すること、コツコツと勉強を継続することが一番大切です。
最近モチベーションが下がってきたかも…という時には、この記事を読み返して、やる気をチャージしてくださいね!