目指せ600点!TOEIC初心者が半年行うべき勉強法

「国際化」という言葉を毎日のように耳にするようになり、会社にTOEIC600点以上を求められているという人は多いのではないでしょうか。

中には「いつまでに取らないければならない」という期間の制限がある場合もあります。

 

これまで英語は必要なかった人や、TOEICのことをあまり知らない人にとっては、TOEIC600点を半年等の短い期間で取るのは無理難題のように感じてしまうのではないしょうか。

勉強法を調べても色々とありすぎて、自分には何が効果的かを判断するのも難しいでしょう。

 

あなたがそれに当てはまるのであれば、この記事で紹介する勉強法を半年間頑張って行うことで、結果が出る確率はとても高くなります。

この記事には、600点を目標とする場合、半年で初心者が何をどれくらい行えば良いかが書かれているため、迷うことはありません。

また、目標が600点でない人にも参考になる学習法が学べます。

 

筆者が17年近く数多くのTOEIC初心者を教えてきた中で、絶対に必要!と確信を持っている能力や知識についてお伝えしていきます。

 

記事の内容

1. TOEIC初心者が半年でスコアアップするために必要な5つのこと

2. 半年でTOEICの点数を上げるための勉強法

3. 半年でTOEICの点数を上げるためのお勧め教材

4. TOEICを半年間で着実にスコアアップできるEラーニング紹介

5. まとめ

 

 

1. TOEIC初心者が半年でスコアアップするために必要な5つのこと

まずはTOEICで600点を取るために必要な力と知識、そして必要な学習時間を知りましょう。

また、現在のレベルを把握したい方は、TOEIC400点のレベル・評価とは?スコアアップ勉強方法も伝授も参考にしてください。

 

1‐1. TOEICに必要な力と知識を身につける

リスニング力を上げるためには、スピーキング力は必要不可欠ということをまずは覚えておきましょう。

 

TOEIC Listening& Readingの試験はその名の通り、リスニングとリーディングセクションに分かれています。

リスニングセクションは、音声を聞いて正しい選択をする問題なので、リスニング力が求められます。

しかし、ここで勘違いしがちな点が、リスニング力を上げるためにひたすら英語を聞けば良いという考え方です。

 

リスニング力を上げるためにはスピーキング力を上げる必要があります。

これは、話せることは聞き取れる。

逆を言えば、話せないことは聞き取れないという考えからなっています。

しっかりと英語特有の音に慣れて言えるようになることで、それらを聞き取れるようになります。

 

 

また、英語を出来るだけ素早く読めるようにする力も必要です。

 

リーディングセクションではPart7で長文問題があるので、出来るだけ時間をかけずに文書を読めるようにすることがTOEIC600点以上を取るためには必要です。

 

同時に、実はリスニングセクションでもこの力は必要です。

リスニングセクションでは、音声が流れるため自身で時間の管理を行うことがとても難しいです。

そんな中、問題や選択肢を音声が流れる前に読まなければならないため、出来るだけ英文を素早く読む力が求められます。

これが必要な2つ目の力です。

 

他には英語の試験では当然と言えますが、語彙力文法の知識が必要です。

特にPart5では、語彙問題や文法問題が数多く存在するため、これらの知識が無くては600点を取ることは困難です。

 

初心者の方は、まずこれら4つの力と知識を意識して身に着けるようにしましょう。

 

1‐2. TOEIC600点を取るために必要な学習時間は?

TOEIC600点を取る場合、現在のスコアによって必要と言われる学習時間は異なります。

下記は現在のスコアから目標スコアまでに必要とされる学習時間の表です。

スコア以外の数字は時間(例:200は200時間)です。

 

出典:Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』P.6

 

600点ぴったりで書かれてはいませんが、大体の目安として、目標スコア550点と650点の間の数を必要な学習時間と考えましょう。

もしあなたの現在のスコアが450点であれば、600点を取るには、550点(225時間)と650点(450時間)の間の337.5時間程度となります。

人によってこの時間の捉え方は異なると思いますが、半年時間がある場合でも、仕事をしながらとなると、しっかり計画的に準備する必要があります。

 

ただ、これは目安です。

私が教えて来た学習者の中には、上記の表よりもっと少ない時間で200~300点上げることに成功した人もいます。

この記事で紹介する勉強法をしっかりと継続して実践することで、あなたもより短い時間で結果を出す事も夢ではありません。

 

2. 半年でTOEICの点数を上げるための勉強法

ここでは半年間継続して行って頂きたい4つの勉強法をお伝えします。

それに加え、TOEICのことをあまり知らないという方のために、TOEICの問題の説明と解答のコツをワンポイントアドバイスのような形でお伝えします。

 

2-1. 語彙力は継続と復習が大切

英語の資格試験を受ける際には、語彙力は必ず必要です。

それはTOEICでも例外ではありません。

TOEICのPart5では語彙問題が存在するため、語彙の知識が無ければこの問題は解けません。

また、他のパートも当然ですが、単語の知識が無ければ問題自体を理解することが不可能です。

 

単語を増やすために必要なことは、継続と復習です。

数多くの単語を頭に入れたからといって、一度単語とその意味を読んで覚えたつもりでいても、24時間後にはとても高い確率で忘れています。

重要なことは、一度にあまり多くの数を覚えようとし過ぎないこと、そして必ず繰り返し復習することで、頭の中にその知識を留めることです。

 

また、単語を覚える際には、英単語と日本語訳だけを見るのではなく、例文を確認しながらその単語が文の中でどの様に使われているか確認することで、正しい品詞(名詞、動詞、形容詞など)の使い方で覚えることが出来ます。

 

語彙力を上げるための詳しい勉強法は、単語を覚えてTOEICスコアアップ!今から始められる単語の覚え方を参考にしてみてください。

 

また、TOEIC600点を取るために覚えておきたい単語については、TOEIC600点を取るための100単語!おすすめ単語帳・アプリもを参考にしてください。

 

2-2. 基礎文法こそしっかりと見直そう

TOEICの点数を上げるために文法をしっかりと理解していることも必要です。

もし文法を理解できてない場合、TOEICの音声や文書の内容を正確に理解することが困難になり、結果的に点数を上げることも困難になります。

 

私がTOEIC初心者や中級者に常に伝えていることは、基礎文法の知識をしっかりとするという点です。

それこそ名詞や動詞(3時制や完了形)、形容詞、副詞、前置詞や接続詞、関係代名詞など、中学校で学習した内容を自信を持って誰かに教えられるくらいまで繰り返し見直すと良いでしょう。

 

私がおすすめする方法は、内容が分かり易い基礎文法の参考書を1冊選び、3ヵ月間繰り返し読むことです。

そして残りの3ヵ月で、TOEICの問題を解きながら間違えたPart5の文法問題の文法、または他のPartで理解出来なかった文法を調べて復習することです。

 

分かっていると思ったことでも、実際に確認してみると分からない部分があることが分かります。

それを一つずつ理解することで、英語に対する自信にも繋がります。

 

基礎文法の見直し方法に関しては、これで迷わない!効果抜群のTOEICリーディング対策と時間配分も参考にしてください。

 

2‐3. リスニング力向上には声を出そう

リスニングセクションで出来るだけ点数を上げるためにはリスニング力を身に着けることが必要です。

リスニング力を上げるために一番効率的と考える方法が、音読とシャドーイングを行ってスピーキング力も強化することです。

自分で言える音は、聞き取ることが出来るので、この「言える音」を増やす必要があります。

 

音読の方法ですが、やり方は沢山ありますが、私がお勧めする方法は、下記の通り行います。

1)音源とスクリプトを準備する

2)スクリプトに書かれた単語で分からないものを調べる

3)音源をスクリプトを見ずに聞いて音で内容を理解しようとする

4)スクリプトを見ながら音読する

5)音源を聞いて、スクリプトを読んだ際に難しく感じた音を確認する

6)再度スクリプトを見ながら今度は抑揚も意識しながら音読する

7)その後、音源を聞いてスクリプトを音読するというステップを5回程繰り返す

8)同じことを1週間ほど、音源を同じように言えるようになるまで行う

9)少し慣れてきたらシャドーイングを加える

 

シャドーイングは、スクリプトを見ずに音源だけを流し、聞こえたものを直ぐに真似して、音源に影(シャドー)のようについて行くことです。

これによって、話す速度を上げたり、英語のリズムに慣れることが出来ます。

 

音読は反復がとても大切です。

また、単に読むだけではなく、しっかりと内容を理解しながら、自分自身が考えて作った文であるように音読しましょう。

 

これを半年行うことで、TOEICのためのリスニング力を上げると同時に、英語を会話で使うためのスピーキング力も向上させることが出来ます。

 

リスニング対策については、TOEICリスニング対策と解答のコツ【音読できる=聞けるの法則とは⁉】で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

 

2‐4. 英語を読む事に慣れよう

TOEICで600点を取るためにはリーディング力も求められます。

特にPart7では長文を読んで内容を正しく理解する必要があります。

そのためには日頃から長めの英文記事等を読んで慣れる必要があります。

これも一朝一夕では伸ばせる力ではないため、この半年という期間を通して英語を読んで慣れましょう。

 

私がお勧めする方法は2つあります。

 

1つ目は、興味を持っている記事をインターネット上で見つけて読むということです。

興味があることであれば、分からない単語等があっても大体内容を推測することが出来ます。

これは推測する力を養うことにもつながるので、TOEICにもとても効果的です。

一度記事を読み終えて、分からなかった部分に関しては調べて内容を正確に理解しましょう。

それを1日1記事行えれば十分です。

 

2つ目は、毎回記事を見つけることが面倒という方に良い方法です。

それは英語の小説を読むことです。

と言っても、英語が流暢に話せる(例えば英語圏の人たち)が読むような小説ではなく、子供や英語学習者用の小説を読むと良いでしょう。

少し大きめの書店には、英語学習のコーナーにこの様な本は数多く置いてあります。

 

しっかりと英語の文を読んで、内容を理解する癖をつけることが、TOEIC600点を取るためにはとても大切です。

 

2‐5. 600点を取るためにTOEIC問題と解答のコツを知ろう

ここまでお伝えした勉強法を半年継続していただくことで、確実にTOEICで600点を取るために必要な力を上げることが出来ます。

600点を取るためには、それらの力と一緒にTOEICを知るということが必要です。

 

ここではTOEICで600点を取るために必要な問題形式の知識とそれぞれの解答のコツをワンポイントアドバイスとしてお伝えします。

 

TOEICの問題は下記の200問から構成されています。

セクション Part 内容 問題数
リスニング Part1 写真描写問題 6問
Part2 応答問題 25問
Part3 会話問題 39問
Part4 説明文問題 30問
リーディング Part5 短文穴埋め問題 30問
Part6 長文穴埋め問題 16問
Part7 1つの文書

複数の文書

29問

25問

 

Part1の写真描写問題は、6問と問題が少なくPartなので、出来るだけ全問正解を目指したいところです。写真を見て、それを正しく描写する文を4つの選択肢の中から選ぶ問題です。

 

解答のコツとしては、「人」か「もの」どちらの写真か素早く判断することです。

人であれば、その人の動作や状態を確認し、ものの写真であれば、位置を確認すると正しい情報を聞き取れる可能性が高くなります。

Part1の詳しい情報は、TOEIC Part1 練習問題【対策と解答のコツを伝授】で確認して頂けます。

 

 

Part2は応答問題です。

25問とリスニングセクションの25%を占めるので、出来るだけ多く正解したいところです。

こちらの問題は、下記のように、質問や文が流れ、それに対する正しい回答を3つの選択肢の中から選ぶというものです。

 

Q: Is anyone coming to fix the copier?

 

A: Yes, someone is coming today.

B: That’s what John said.

C: As far as I know.

 

解答のコツは、質問または文の中のWh疑問詞、主語と動詞を聞き取ることです。

これらが理解出来れば正解を正しく聞き取れる可能性はとても高くなります。

 

ちなみにこの問題の答えはAのYes, someone is coming today.です。

 

Part2に関する詳しい対策方法は、これでTOEIC Part2は大丈夫!苦手な人のための攻略法をご覧ください。

 

 

Part3会話文とPart4説明文問題ですが、実はこの2つのPartはとても似ています。

Part3は2人または3人の会話、Part4は1人の人が話す説明文を聞いてそれぞれ3つの質問に答える問題です。

 

解答のコツは、問題を先読みしてどの様な内容を聞き取るべきか判断することです。

会話や説明文を聞いてから問題を読んだ場合、それを解いている時間が足りなくなる可能性が高く、同時に内容を覚えておらず質問の内容が分かっても答えられない可能性があります。

 

よって、この先読みは、Part3とPart4では必須となります。

先読みについては、TOEIC Part3 スコアアップのコツと勉強法【聞き取れる秘策】先読みで苦手を克服!TOEIC Part4対策・勉強法を満点講師が伝授で詳しく解説しています。

 

次はリーディングセクションです。

 

Part5短文穴埋め問題とPart6長文穴埋め問題も似ているPartです。

Part5の問題は、英文の中に空欄があるので、そこに入る選択肢を4つの中から選ぶというものです。

このPartは大きく分けて文法問題と語彙問題があります。

 

Part6は、Eメールなど少し長めの文で、Part4のように、文中に空欄がある文が4つ(4問)あります。

それぞれの空欄に入る選択肢を4つの選択肢から選びます。

Part6では、空欄のある文の前後を読む必要がある文脈問題もあるので、Part5より読む量は多くなります。

 

解答のコツは、文法(特に品詞)問題を機械的に解けるようにして解答時間をあまり使わないようにすることです。

そのためには、しっかりと基礎文法を理解し、文中のどこに名詞、動詞、副詞や形容詞などが入るか理解する必要があります。

 

TOEIC Part5については、TOEIC Part5 対策!短文穴埋め問題の攻略法を解説で詳しく解説しています。

TOEIC Part6については、TOEIC Part6が苦手な人必見!プロが実践する解き方のコツを参考にしてください。

 

Part7は長文問題で、1つの文書(29問)と複数の文書(25問)の問題があります。

1つの文書の場合、1つの長文を読み、3つ~5つの質問の答える、複数の文書問題の場合、2つまたは3つの文書を読み、各5問の問題を解く必要があります。

 

TOEIC600点を目指している場合、Part7を最後まで終わらせることはとてもハードルが高いので、無理をしてPart7に時間をかけすぎるのではなく、Part5と6をしっかりと解き、Part7に関しては、短い文書や選択肢が短い問題を中心に、解きやすそうな問題を解くようにしましょう。

難易度が高そうなものは捨てるという選択をすることが重要になります。

 

Part7に関する詳しい情報は、TOEIC Part7 完全攻略!【解答のコツ・対策・勉強法】を是非参考にしてみてください。

 

駆け足にはなりましたが、TOEICの各Partに関しての説明です。

TOEIC600点対策を行う半年の間で各Partについての知識も高めておきましょう。

 

3. 半年でTOEICの点数を上げるためのお勧め教材

勉強法の効果を最大限に生かすためには、その勉強のお供となる教材が必要です。

しかし、書店にはTOEICや英語学習関連の教材が数えきれないほど存在します。

実際に英語学習を専門とする私でも、日々増える教材を確認することは大変なので、これからTOEICの学習を始めようとしている方には、良い教材を選ぶという作業は不可能と感じるでしょう。

 

教材を選ぶ際の重要なポイントは2つです。

1つ目は、自身が求めている内容が書かれているかです。

今回であれば、TOEIC600点を取得するために必要な単語や文法が書かれている教材であるか等です。

いくら評価の高い教材でも、TOEIC満点を目指す人のための教材では難しすぎて点数アップは望めないでしょう。

 

2つ目は、読んでいる内容が頭に入りやすい書き方になっていることです。

要するに、あなたにとって読み易い文章で書かれている、ということです。

いくら素晴らしいことが書かれていても、読んでいて眠くなってしまったり、書き方が論文のようであれば頭に入らない可能性は高いです。

 

それでも1から教材を見つけることは簡単ではないので、TOEIC 600点 おすすめ参考書【専門家がスコアアップのみ厳選】で、お勧めの教材をご紹介していますので、是非参考にしてみてください。

 

ただし、購入される場合、書店で少し立ち読みしてから購入しましょう。

 

4. TOEICを半年間で着実にスコアアップできるEラーニング紹介

色々と勉強法をご紹介しましたが、これらを実践して頂ければ必ず英語力が向上し、TOEIC600点を半年で取ることも夢ではありません。

 

しかし、中にはまだこれだけでは不安という方や、すき間時間を有効に活用して結果を出したいという方もおられると思います。

その様な方にお勧めの教材がEラーニングのモバイックです。

今お持ちのスマートフォンやパソコン、タブレット端末ですき間時間を使いながら学習することが出来ます。

多くの動画でコツや問題解説などが見られるため、気軽に取り組むことが出来ます。

また、コースは3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月からお選び頂けるので、半年で結果を出したいという方には、6ヵ月コースのご受講がお勧めです。

自分で計画を立てて学習することが苦手という方でも、予めそれぞれの期間で行っていただく内容が決まっているので、それに沿って学習して頂ければ期間中にコースを修了して頂くことが出来ます。

 

簡単に無料登録してお試しいただけますので、是非所要時間1分の仮登録からお試しください。

モバイックの詳細は、こちらからご確認頂けます。

 

5. まとめ

TOEIC600点を半年で取ることは、特に初心者の方にとっては簡単なことではありません。

しかし、今回記事でご紹介した力と知識を身に着ける努力をすることで、600点に到達することは可能です。

 

地道な努力も必要になりますが、努力が結果として現れるTOEICは自信にも繋がります。

是非この記事を参考にして頂き、目標の点数を取得しましょう。

 

》【空き時間にコツコツとTOEIC対策を】モバイックの無料体験レッスンはこちら

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